「こんにちわッ、テディちゃでス!
もうゥ、たいふうゥはァ、いやだァ~ッ!」
「がるる!ぐっるがる~!」(←訳:虎です!あっち行け~!)
こんにちは、ネーさです。
ユヴェントス敗戦のショックを癒すヒマもなく、
あぁ~また台風ですかぁ~…
日本の、いえ、アジアのどこにも被害がありませんように、と
ひたすらひたすら祈りながら、
はい、お手すきの方々は、ちょっとだけ読書タイムです。
本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~♪

―― 海の文学史 ――
編者は鈴木健一(すずき・けんいち)さん、2016年7月に発行されました。
ノンフィクション、と前述いたしましたが、
《海》をテーマとする評論集、といえば分かりやすい、でしょうか。
「ゆれるゥ、おおうなばらッ!」
「ぐっるるがるる!」(←訳:ゆったり水平線!)
四方を海に囲まれた日本では、
伝説や伝承、文学作品に《海》が登場するのは
ごく当たり前のことでした。
これがね、シベリアとか、
ヒマラヤ近くの砂漠の国とかになると
《海》は身近なアイテムではありませんから、
憧憬も畏怖もありませんけれども、
ここ日本に於いては《海》は常に、
すぐそこ、
あの山のひとつ向こう、といった存在になっていました。
それを証明するかのように
『万葉集』には《海》を詠みいれた作品が幾首もあります。
『竹取物語』にも、《海》が出てきますね。
「かぐやひめのォ、ごしょもうゥはァ~…」
「がるぐるる!」(←訳:龍の首の珠!)
この御本で論じられているのは、
例えば、『万葉集』の歌や、
『古事記』の海幸山幸神話、
『土佐日記』の海、
遣唐使さんたちが見た平安時代の《海》、
『平家物語』の壇ノ浦の《海》、
後鳥羽院さまが流された壱岐の《海》、
船乗りたちを脅かす怪物が出没する《海》――
「わぎゃゥッ! うみィぼうずゥ!」
「ぐるるがるぐるるる!」(←訳:海入道ともいいます!)
もはや身近を越え、
日本人の生活・文化・歴史の立脚点となっていた、《海》。
現代でも、私たちの何気ない毎日の暮らしに
《海》はヒョイと顔を覗かせます。
活字マニアの皆さまも、
TVやWebで浦島太郎くんのお姿を
目にしない日はないと思われますが?
「ふァいッ! うらちゃんッ、でスねッ!」
「がるぐるるるるがるぅる!」(←訳:歌が上手いよね浦ちゃん!)
浦島太郎さんが招かれた竜宮城とは、
いったいどこにあるのだろう――
御本のちょうど中程に収録されている
関原彩さん著『竜宮城はどこにある?』は、
浦ちゃんの旅を検証する、
楽しくもココロ躍る壮大な地理&歴史論です。
竜宮城といえば
ただタイやヒラメが舞い踊っているところ、
ではなくて、
仏教では竜王の住む場所とされていて、
“海の下にある別世界”。
けれど、時代や地域によっては、
水(池などの淡水)の底、
滝壺の下にも、
竜宮城につながっているし、
琉球=竜宮という考え方や、
大きな川の河口に竜宮城の入り口がある、という説も?
「むむゥ? どこにもォあるようでェ~」
「ぐるるるがるるるるる!」(←訳:どこにも見つからない!)
平安時代に、室町時代に、江戸時代に、
人びとが想い巡らした《海》のかたち。
19編の《海》評論から成るこの御本は、
歴史大好き!な本好きさんにおすすめですよ。
TVCMの浦ちゃんファンの方々も
好奇心を刺激されたら
ぜひ、手に取ってみてくださいね。
はたして、浦ちゃんが訪れた理想郷は……
「いッたいィ、どこのォ?」
「がるぐる~??」(←訳:海の下に~??)
もうゥ、たいふうゥはァ、いやだァ~ッ!」
「がるる!ぐっるがる~!」(←訳:虎です!あっち行け~!)
こんにちは、ネーさです。
ユヴェントス敗戦のショックを癒すヒマもなく、
あぁ~また台風ですかぁ~…
日本の、いえ、アジアのどこにも被害がありませんように、と
ひたすらひたすら祈りながら、
はい、お手すきの方々は、ちょっとだけ読書タイムです。
本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~♪

―― 海の文学史 ――
編者は鈴木健一(すずき・けんいち)さん、2016年7月に発行されました。
ノンフィクション、と前述いたしましたが、
《海》をテーマとする評論集、といえば分かりやすい、でしょうか。
「ゆれるゥ、おおうなばらッ!」
「ぐっるるがるる!」(←訳:ゆったり水平線!)
四方を海に囲まれた日本では、
伝説や伝承、文学作品に《海》が登場するのは
ごく当たり前のことでした。
これがね、シベリアとか、
ヒマラヤ近くの砂漠の国とかになると
《海》は身近なアイテムではありませんから、
憧憬も畏怖もありませんけれども、
ここ日本に於いては《海》は常に、
すぐそこ、
あの山のひとつ向こう、といった存在になっていました。
それを証明するかのように
『万葉集』には《海》を詠みいれた作品が幾首もあります。
『竹取物語』にも、《海》が出てきますね。
「かぐやひめのォ、ごしょもうゥはァ~…」
「がるぐるる!」(←訳:龍の首の珠!)
この御本で論じられているのは、
例えば、『万葉集』の歌や、
『古事記』の海幸山幸神話、
『土佐日記』の海、
遣唐使さんたちが見た平安時代の《海》、
『平家物語』の壇ノ浦の《海》、
後鳥羽院さまが流された壱岐の《海》、
船乗りたちを脅かす怪物が出没する《海》――
「わぎゃゥッ! うみィぼうずゥ!」
「ぐるるがるぐるるる!」(←訳:海入道ともいいます!)
もはや身近を越え、
日本人の生活・文化・歴史の立脚点となっていた、《海》。
現代でも、私たちの何気ない毎日の暮らしに
《海》はヒョイと顔を覗かせます。
活字マニアの皆さまも、
TVやWebで浦島太郎くんのお姿を
目にしない日はないと思われますが?
「ふァいッ! うらちゃんッ、でスねッ!」
「がるぐるるるるがるぅる!」(←訳:歌が上手いよね浦ちゃん!)
浦島太郎さんが招かれた竜宮城とは、
いったいどこにあるのだろう――
御本のちょうど中程に収録されている
関原彩さん著『竜宮城はどこにある?』は、
浦ちゃんの旅を検証する、
楽しくもココロ躍る壮大な地理&歴史論です。
竜宮城といえば
ただタイやヒラメが舞い踊っているところ、
ではなくて、
仏教では竜王の住む場所とされていて、
“海の下にある別世界”。
けれど、時代や地域によっては、
水(池などの淡水)の底、
滝壺の下にも、
竜宮城につながっているし、
琉球=竜宮という考え方や、
大きな川の河口に竜宮城の入り口がある、という説も?
「むむゥ? どこにもォあるようでェ~」
「ぐるるるがるるるるる!」(←訳:どこにも見つからない!)
平安時代に、室町時代に、江戸時代に、
人びとが想い巡らした《海》のかたち。
19編の《海》評論から成るこの御本は、
歴史大好き!な本好きさんにおすすめですよ。
TVCMの浦ちゃんファンの方々も
好奇心を刺激されたら
ぜひ、手に取ってみてくださいね。
はたして、浦ちゃんが訪れた理想郷は……
「いッたいィ、どこのォ?」
「がるぐる~??」(←訳:海の下に~??)