テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

《ファニーフェイス》じゃありません!

2016-09-30 22:08:10 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃデスゥ!
 ふわわわァ~! くがつゥがッ!」
「がるる!ぐるっるぅる~!」(←訳:虎です!終わっちゃう~!)

 こんにちは、ネーさです。
 9月最後の読書タイムとなる本日は、
 このところ重めのノンフィクションが続きましたから、
 ふわっと後光が射してみえるような
 美しい御方の写真集を御紹介いたしましょう。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪

  



     ―― 永遠のオードリー・ファッション ――



 著者はテレンス・ペッパーさん、ヘレン・トロンペテラーさん、
 原著は2015年に、日本語版は2016年8月に発行されました。
 英語原題は『Audrey Hepburn:Portraits of an Icon』、
 英国ロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーで開催された
 オードリーさんの回顧展の、
 いわば“図録的”書籍がこの御本、と
 申し上げたらいいのかしら。

「わだいにィ、なりましたでスッ!」
「ぐるるるるがる!」(←訳:珍しいんだよね!)

 世界最大の、肖像画専門のミュージアム。
 それだけでも、なかなかに珍しいと言える
 ナショナル・ポートレート・ギャラリーですが、
 ひとりの人物に焦点を当て、
 回顧展を催すことはあまりありません。

 しかも、その人物が、
 《偉人》よりも
 《スター!》の呼び名がぴったりの、
 オードリー・ヘップバーンさん!

 というニュースを聞いたときは
 驚きましたが……

「でもォ、なッとくゥ、なのでスゥ!」
「がるるぐるがるるぐる!」(←訳:すごい写真ばかりだもん!)

 著者のペッパーさんとトロンペテラーさんは
 ナショナル・ポートレート・ギャラリーの回顧展で
 キュレーターを務めた方々です。

 そのおふたりがチョイスしたオードリーさんのお写真の、
 なんと生き生きとしていること!

 古臭さ、などは微塵もない。
 濁りもない、
 劣化もない、
 本当に美しい!

「ただもうゥ、ためいきィ~…!」
「ぐるるるるるる!」(←訳:色褪せないんだ!)

 この御本には、
 少女時代からバレエを習い、
 舞台・演劇の世界に近しかったオードリーさんの、
 1949年頃の舞台衣裳姿から、
 ユニセフ対しとして活動していた1992年までのお写真が
 多数収録されています。

 撮影者も、
 セシル・ビートンさん、
 リチャード・アヴェドンさん、
 アーヴィング・ペンさん、
 デニス・ストックさん、
 サム・ショーさん……と、
 こちらも大御所さんばかり。

「ふぃるむのォ、しゃしんッてェ~…」
「がるぐるぅ!」(←訳:綺麗だなぁ!)

 映画『パリの恋人(1957年制作)』では、
 フレッド・アステアさんに
 ♪ファニー・フェイス♪
 なぁんて歌われてましたけど、
 ファニーじゃないわね、
 実に実に美人さんです、オードリーさん!

 顔の造作はもちろんのこと、
 手足のバランス、
 顎と首筋のライン、
 バレエ仕込みの姿勢の良さと、
 何よりも目の力がすごい!

 大勢の中に混じっていても、
 視線は自然とオードリーさんへ……

「これがァ、すたーでス!」
「ぐるがる!」(←訳:星の輝き!)

 『ローマの休日』のアン王女さまか、
 豪華なドレスをまとった『サブリナ』さんか、
 サスペンス香る『シャレード』か。

 貴方の好きなオードリーさんは、
 さて、どのお写真でしょうか。

 写真好きな御方、
 ファッソン好きな御方、
 ひとりの女性の笑顔に20世紀の歴史を読み取りたい
 活字マニアさんにもおすすめのこの御本、
 書店さんのアート本&写真集のコーナーで
 探してみてくださいな♪
 
  
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする