「こんにちわッ、テディちゃでス!
ネーさッ、おちこんでェまスゥ!」
「がるる!ぐるがっるる!」(←訳:虎です!もうがっかり!)
こんにちは、ネーさです。
ええ、昨夜のCL戦でユヴェントスがスコアレスドロー……
必ず勝つさ!と信じていただけに衝撃でしたが、
先は長いんだから、ま、いいかぁ、と思い直し、
さあ、元気復活の読書タ~イム!
本日は、こちらの親書を、どうぞ~♪

―― 夜を乗り越える ――
著者は又吉直樹(またよし・なおき)さん、2016年6月に発行されました。
もはや説明の必要もありませんね、
“芸人”にして小説家・又吉さんによる
最強無比の《読書啓発本》です。
「いつもォ、ざんしんッ!」
「ぐるるがぅるるる!」(←訳:いつもチャレンジ!)
小説で、エッセイで、
そして舞台での漫才、TV番組でのトーク、と
良い意味で“期待を裏切る”大活躍を続けている又吉さん。
この御本では、
本(書物)と人との結びつきを語っています。
書物が、いかに自分を変えたか。
いかに鼓舞し、
どれほど励まされ、
暗がりでも道を見失うことなく
ここまで歩いてこられたか――
「げいにんさんのォ、せいかつはァ、たいへんッなのでスゥ!」
「がるぐるぐる!」(←訳:悲喜こもごも!)
ショービジネスの世界を知らない私たちにも
一人前の漫才師になる、ということが
どれほどたいへんか、
想像が出来なくもありません。
喋りひとつを武器にして、
芸の世界を渡ってゆく。
お給料なんでスズメの涙の、下積み時代。
劇場の舞台に立っても、
ちっともウケなくて、
唇を噛みしめる苦闘の時代。
そうしてどれほど頑張っても、
コンペティションで勝ち上がれるか、
賞を獲得して有名になって、
でもその人気や注目がいつまで続くか、
保証なんてなぁんにもない――
そういう状況に耐えられるか。
耐えられるだけの強さを
自分は持っているだろうか。
「はてしなくゥつらいィ、たたかいィ!」
「ぐるがるぐるるー!」(←訳:けど好きなんだー!)
誰にでも青春の中で駄目な時期はある
でも人が死なない限り、
それはバッドエンドじゃなくて
途中なのだ――
本文68ページにこう記す又吉さんは、
御自身の読書遍歴を振り返りつつ、
敬愛する太宰治さんの最期に思いを馳せます。
あの夜、
六月十三日さえ乗り切っていたら。
その夜だけ乗り越えていたら。
「そしたらァ、もしかしてェ?」
「がるるるるぐるる……」(←訳:太宰さんの人生は……)
その夜を乗り越えないと駄目なんです。
自分に言い聞かせるように
又吉さんは考えます。
死にたくなるほど苦しい夜には、
これは次に楽しいことがある時までのフリなのだ――
「ふァいッ! そうでスゥよねッ!」
「ぐるるがるるぅ!」(←訳:そうでなくちゃ!)
曇っていた眼をひらかせてくれた、本。
気持ちを支えてくれる言葉。
言いたかったこと、
心の中にぼんやり浮かんでいた思いを
言い表してくれる一節。
たくさんの愛読書を例に引いて
読書の面白さを訴えつつ、
少し見方を変えれば
又吉さんの半生記でもあるこの御本は、
読み手の《読書魂》をかきたてる、
いや、《読書魂》に
火を点ける怪作です。
いま自分は夜を過ごしているのか。
夜の扉を開錠する鍵は、
鍵となるものは、何か――
「あるはずゥ、でスッ!」
「がるるるぐる!」(←訳:どこかに鍵が!)
『火花』を読んだ御方も
まだ読んだことがない御方も
熱い《読書魂》とともに、
どうか、ぜひ♪
ネーさッ、おちこんでェまスゥ!」
「がるる!ぐるがっるる!」(←訳:虎です!もうがっかり!)
こんにちは、ネーさです。
ええ、昨夜のCL戦でユヴェントスがスコアレスドロー……
必ず勝つさ!と信じていただけに衝撃でしたが、
先は長いんだから、ま、いいかぁ、と思い直し、
さあ、元気復活の読書タ~イム!
本日は、こちらの親書を、どうぞ~♪

―― 夜を乗り越える ――
著者は又吉直樹(またよし・なおき)さん、2016年6月に発行されました。
もはや説明の必要もありませんね、
“芸人”にして小説家・又吉さんによる
最強無比の《読書啓発本》です。
「いつもォ、ざんしんッ!」
「ぐるるがぅるるる!」(←訳:いつもチャレンジ!)
小説で、エッセイで、
そして舞台での漫才、TV番組でのトーク、と
良い意味で“期待を裏切る”大活躍を続けている又吉さん。
この御本では、
本(書物)と人との結びつきを語っています。
書物が、いかに自分を変えたか。
いかに鼓舞し、
どれほど励まされ、
暗がりでも道を見失うことなく
ここまで歩いてこられたか――
「げいにんさんのォ、せいかつはァ、たいへんッなのでスゥ!」
「がるぐるぐる!」(←訳:悲喜こもごも!)
ショービジネスの世界を知らない私たちにも
一人前の漫才師になる、ということが
どれほどたいへんか、
想像が出来なくもありません。
喋りひとつを武器にして、
芸の世界を渡ってゆく。
お給料なんでスズメの涙の、下積み時代。
劇場の舞台に立っても、
ちっともウケなくて、
唇を噛みしめる苦闘の時代。
そうしてどれほど頑張っても、
コンペティションで勝ち上がれるか、
賞を獲得して有名になって、
でもその人気や注目がいつまで続くか、
保証なんてなぁんにもない――
そういう状況に耐えられるか。
耐えられるだけの強さを
自分は持っているだろうか。
「はてしなくゥつらいィ、たたかいィ!」
「ぐるがるぐるるー!」(←訳:けど好きなんだー!)
誰にでも青春の中で駄目な時期はある
でも人が死なない限り、
それはバッドエンドじゃなくて
途中なのだ――
本文68ページにこう記す又吉さんは、
御自身の読書遍歴を振り返りつつ、
敬愛する太宰治さんの最期に思いを馳せます。
あの夜、
六月十三日さえ乗り切っていたら。
その夜だけ乗り越えていたら。
「そしたらァ、もしかしてェ?」
「がるるるるぐるる……」(←訳:太宰さんの人生は……)
その夜を乗り越えないと駄目なんです。
自分に言い聞かせるように
又吉さんは考えます。
死にたくなるほど苦しい夜には、
これは次に楽しいことがある時までのフリなのだ――
「ふァいッ! そうでスゥよねッ!」
「ぐるるがるるぅ!」(←訳:そうでなくちゃ!)
曇っていた眼をひらかせてくれた、本。
気持ちを支えてくれる言葉。
言いたかったこと、
心の中にぼんやり浮かんでいた思いを
言い表してくれる一節。
たくさんの愛読書を例に引いて
読書の面白さを訴えつつ、
少し見方を変えれば
又吉さんの半生記でもあるこの御本は、
読み手の《読書魂》をかきたてる、
いや、《読書魂》に
火を点ける怪作です。
いま自分は夜を過ごしているのか。
夜の扉を開錠する鍵は、
鍵となるものは、何か――
「あるはずゥ、でスッ!」
「がるるるぐる!」(←訳:どこかに鍵が!)
『火花』を読んだ御方も
まだ読んだことがない御方も
熱い《読書魂》とともに、
どうか、ぜひ♪