「こんにちわッ、テディちゃでス!
まどりッどにィ、ごーるゥ!」
「がるる!ぐるるる?」(←訳:虎です!優勝者は?)
こんにちは、ネーさです。
2016ブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝を遂げたのは、
ナイロ・キンタナさん(モビスター所属・国籍はコロンビア)!!
そして私ネーさが大好きな
アルベルト・コンタドールさん(ティンコフ所属・国籍はスペイン)は
総合敢闘賞を受賞!
「おめでとうございまスゥ~!」
「ぐるるるるっ!」(←訳:お疲れさまっ!)
選手さんスタッフさんに労いの大拍手を送りつつ、
さあ、私たちも張り切って読書タイムに参りましょう。
本日は、こちらの五本を、どうぞ~!

―― つまをめとらば ――
著者は青山文平(あおやま・ぶんぺい)さん、2015年7月に発行されました。
六つの短編作品から成る時代小説集は……
いやー、オシャレです!
「ふァいッ??」
「がるる?」(←訳:お洒落?)
御本の題名『つまをめとらば』は、
与謝野鉄幹さんの
『人を恋うる歌』から択られています。
妻をめとらば 才たけて
見目うるわしく 情けある……
と始まる詩歌は、
文語調ながら“ハイカラ”な、
バイロン、ハイネ、といった人名も飛び出す、
愉快爽快な恋歌なのですが、
この御本もそんなノリです。
悲惨で過酷な出来事の合間に
ヒョイっと覗くユーモア。
切実なのだけれど、
逼迫しているのだけれど、
どこかに、余裕が隠れている――
「そこらへんがァ~…」
「ぐるぅる?」(←訳:オシャレ?)
六つの物語のうち、
御本の初めに収録されている
『ひともうらやむ』の粗筋を
ちょっとだけ紹介いたしますと。
或る藩の城下ではいま、
新参の藩医さんの腕前が大評判となっています。
西洋の外科医学を修めた医師さんですから、
よく治る!と噂が噂を呼び、
門前には長~い行列。
しかし、藩の若者たちにとっては、
医師さんの腕前よりも、
その一人娘の
世津(せつ)さんの美しさの方が
大々評判となっている、んですね。
「びじんさんでッ!」
「がるるる!」(←訳:優しくて!)
そこで、若者たちはこぞって美しい世津さんに
思いのたけを告白!
するのかというと、
あらら、そうはなりません。
こんなに美しい人なのだから、
隣に並ぶのを許されるのは、
普通の男ではダメだ。
家柄がいい、容貌がいい、性格もいい、
そんなヤツでないと。
「うわひゃァ~!」
「ぐるがるるぅ!」(←訳:そう来たかぁ!)
周囲の暗黙の了解のもと、
美女と美男、
絵に描いたようなカップルが完成しました。
これで、めでたしめでたし、
はい、お終い、となったら良かったのですが、
こころ持つ人の身の上に
幸福は長く留まってくれません。
ほどなく、
藩を震撼させる大事件が……?
「まるでェ、みすてりッ??」
「がるぐるるるる!」(←訳:いやサスペンスだ!)
先日はS・キングさん作『ジョイランド』をご紹介しましたが、
キングさんの作品が極上等なバーボンとするなら、
こちら青山さんの作品は稀少で貴重な清酒、でしょうか。
あ、私ネーさ、お酒は飲めないので言い直しますと、
素朴だけれど頬ぺたが落ちそうなアップルパイと
上質な和三盆の砂糖菓子のような、
つまりは――
「おいしィ~ッてことォ、でスかァ?」
「ぐぅるがるるるるるるぅ!」(←訳:じゃあいただかなくちゃ!)
一流のエンタ作品にして
余韻も香しい銘酒、
時代小説好きさんも
ミステリアスな物語が好きな御方も、
ぜひ、一読くださいね~♪
まどりッどにィ、ごーるゥ!」
「がるる!ぐるるる?」(←訳:虎です!優勝者は?)
こんにちは、ネーさです。
2016ブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝を遂げたのは、
ナイロ・キンタナさん(モビスター所属・国籍はコロンビア)!!
そして私ネーさが大好きな
アルベルト・コンタドールさん(ティンコフ所属・国籍はスペイン)は
総合敢闘賞を受賞!
「おめでとうございまスゥ~!」
「ぐるるるるっ!」(←訳:お疲れさまっ!)
選手さんスタッフさんに労いの大拍手を送りつつ、
さあ、私たちも張り切って読書タイムに参りましょう。
本日は、こちらの五本を、どうぞ~!

―― つまをめとらば ――
著者は青山文平(あおやま・ぶんぺい)さん、2015年7月に発行されました。
六つの短編作品から成る時代小説集は……
いやー、オシャレです!
「ふァいッ??」
「がるる?」(←訳:お洒落?)
御本の題名『つまをめとらば』は、
与謝野鉄幹さんの
『人を恋うる歌』から択られています。
妻をめとらば 才たけて
見目うるわしく 情けある……
と始まる詩歌は、
文語調ながら“ハイカラ”な、
バイロン、ハイネ、といった人名も飛び出す、
愉快爽快な恋歌なのですが、
この御本もそんなノリです。
悲惨で過酷な出来事の合間に
ヒョイっと覗くユーモア。
切実なのだけれど、
逼迫しているのだけれど、
どこかに、余裕が隠れている――
「そこらへんがァ~…」
「ぐるぅる?」(←訳:オシャレ?)
六つの物語のうち、
御本の初めに収録されている
『ひともうらやむ』の粗筋を
ちょっとだけ紹介いたしますと。
或る藩の城下ではいま、
新参の藩医さんの腕前が大評判となっています。
西洋の外科医学を修めた医師さんですから、
よく治る!と噂が噂を呼び、
門前には長~い行列。
しかし、藩の若者たちにとっては、
医師さんの腕前よりも、
その一人娘の
世津(せつ)さんの美しさの方が
大々評判となっている、んですね。
「びじんさんでッ!」
「がるるる!」(←訳:優しくて!)
そこで、若者たちはこぞって美しい世津さんに
思いのたけを告白!
するのかというと、
あらら、そうはなりません。
こんなに美しい人なのだから、
隣に並ぶのを許されるのは、
普通の男ではダメだ。
家柄がいい、容貌がいい、性格もいい、
そんなヤツでないと。
「うわひゃァ~!」
「ぐるがるるぅ!」(←訳:そう来たかぁ!)
周囲の暗黙の了解のもと、
美女と美男、
絵に描いたようなカップルが完成しました。
これで、めでたしめでたし、
はい、お終い、となったら良かったのですが、
こころ持つ人の身の上に
幸福は長く留まってくれません。
ほどなく、
藩を震撼させる大事件が……?
「まるでェ、みすてりッ??」
「がるぐるるるる!」(←訳:いやサスペンスだ!)
先日はS・キングさん作『ジョイランド』をご紹介しましたが、
キングさんの作品が極上等なバーボンとするなら、
こちら青山さんの作品は稀少で貴重な清酒、でしょうか。
あ、私ネーさ、お酒は飲めないので言い直しますと、
素朴だけれど頬ぺたが落ちそうなアップルパイと
上質な和三盆の砂糖菓子のような、
つまりは――
「おいしィ~ッてことォ、でスかァ?」
「ぐぅるがるるるるるるぅ!」(←訳:じゃあいただかなくちゃ!)
一流のエンタ作品にして
余韻も香しい銘酒、
時代小説好きさんも
ミステリアスな物語が好きな御方も、
ぜひ、一読くださいね~♪