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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

チーズの宵・その2。

2008-11-25 23:01:11 | 美味
「ちーずゥ、あげいんッ!」

 はーい、そうですね、テディちゃ。
 またまたチーズ系お菓子の出番ですよ。
 『明治』さんの《カール ダブルチーズ》、
 ちびサイズのチーズ味カールの表面に
 チーズが厚くコーティングされていて、

「おいしィでスゥ、ネーさ!
 もぐもぐもぐッ♪」 (←いつの間にか実食中です)

 そ、そうね。カールのチーズフォンデュ、という感じです。
 濃厚なチーズの嵐が、どどーん、と味覚を席捲いたします。
 これもワイン向けのお菓子なのでしょうか。

「んまんまッ♪
 あつゥいィ、おのみものにィ、あいそうでスッ♪」

 チーズまみれになりたいチーズ好きさんに、
 渾身の力でお奨めいたしまーす。もぐもぐもぐ、っと♪

クマさん奮戦す!

2008-11-25 13:40:30 | ブックス
「むぽッ! くまちゃんッ?!
 ネーさ! これはァ、テディちゃのォ、しんせきィさんッ、でスねッ!」

 いえ、テディちゃ、
 クマはクマでもクマ違い、この御方は立派な人間のクマさんです。

「えェ~~~ッ?」 (←ああ残念無念なり……)

 姓は南方(みなかた)、名は熊楠(くまぐす)。
 南紀が生んだ最大最高の《知》の巨人さんこそ、クマグスさん!
 本日ご紹介いたしますのは熊楠さんを主役に据えた、こちらの一冊です!



          ―― 名探偵クマグスの冒険 ――


 
 著者は東郷隆さん、’08年9月に発行されました。
 わざと古めかしさを装った表紙も愉しい、
 連作短編ミステリ集です!

「むッ?!
 このォ、ちずゥはァ……ろんどんッ!」

 あらっ、よく気付きましたね、テディちゃ。
 ええ、そうなんです。表紙カヴァーに印刷されているのは
 ロンドン市街地の古地図、なんですよ。

 第一話『ノーブルの男爵夫人』は1893年の物語。
 時代は、ヴィクトリア朝です。

 ヴィクトリア朝ロンドンの日本人といえば、
 まず思い浮かぶのは夏目漱石さん――なのですが、
 まだこの時点では、漱石さんは渡英しておらず、
 米国を経てここ大英帝国の首都へやってきた熊楠さんは、
 同邦の友人も少なく、理解者も見出せておりません……。

「ふァ~、ぱいおにあァ~はァ、たいへんなのでスゥ……」

 しかし、無双の博覧強記、語学の名手、
 後の世に大博物学者として知られるようになる
 若きクマグスさんの足元には
 何故か、奇妙な事件が吹き寄せられてまいります。

 某社の技術者たちが、ひとり、またひとりと、
 不審な死に見舞われている……?
 偶然、とは考えにくい……。
 背後に見え隠れするのは、
 当時の日本國の敵国・清(しん)の魔手。
 はたして暗殺者は、いかなる手段を用い、
 被害者たちを追い詰め得たのか?

「むゥ! なぞときィ、でスねッ!」

 エールをぐびぐび、
 ローストビーフをもぐもぐ、
 パブに入り浸り、
 そして大英博物館図書室に入り浸って、
 クマグスさんは謎の解明を目指します。
 乞われれば、地方にだって遠征しちゃいますよ!

「こうどうりょくのォひとッ、なのでスゥ~」

 ホームズさんや漱石さんとの邂逅こそありませんが、
 快男児・クマグスさんの頭脳は冴えます!
 全6話、清々しい探偵ぶりに、惜しみない賞賛を!

 熊楠さんファンの御方、
 明治期の歴史ものファンの御方、
 本格ミステリファンの御方に、お奨めです!
 歴史ミステリ作品としても楽しめますので、ぜひ~!

「みすたー・くまぐすッ!
 なんじをォ、めいよテディベアにィ、じょスゥ!」