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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

由来の謎?

2008-08-15 23:22:24 | 花雑記
 花屋さんにて。
 ?!と!!、で、パチリ、いたしました。
 テディちゃ、お花に付けられた札が見えますか?

「えェ~とォ……ぐずゥ??」

 『グズマニア』という、パイナップル科の植物なんです。
 赤い部分は、花ではなくて葉が変化したもの、だそうですよ。
 でも、驚かされたのは、札に書かれたこのお花の『別名』の方でした。
 《メーテルリンク》?
 って、あの、『青い鳥』の?

「ほぺッ?」

 おそらく、品種改良の際に命名されたものなのでしょうが、
 不思議な感じがしますね。
 通常、有名人の名が付けられるお花といえば、圧倒的にバラです。
 各国のプリンスやプリンセス、
 歴史上の美女や、著名な俳優さん、芸術家さん……
 あでやかな《バラの名前》に相応しい方々、なんですが。

 どうしてメーテルリンクさんの名が、
 パイナップルの親戚に付けられちゃうの??
 なんでバラじゃなくて、パイナップル??

「うむむゥ~、わからないィでスゥ~?」

 ネーさも調べてみたけれど、詳細は不明のまま……。
 ただ、よく考えてみると、これって、
 花屋さんにとってメリットのある名前、ですね。

「ふァ??」

 一度見たら、聞いたら、忘れられない名前。
 だと思いませんか?

「あはッ、そうかもッ♪」

 花屋さん、商売上手です!

西部生まれの《ホームズ志願》。

2008-08-15 14:06:27 | ブックス
 もっと博物館&美術館について語りたい、でも御本の紹介もしたい~、と
 ジレンマ中のネーさです、こんにちは。

「こんにちわッ、テディちゃもォ、いるのでスゥ~♪
 ネーさ、はいッ! これッ!」

 何ですか、これは、テディちゃ? ……サイコロ? 

「まよッたときはァ、さいころォ、ころッとォ、するのでス!
 ふァいッ! ころッ、とォ!
 ふむむッ、きょうはァ、ごほんのおはなしィ!とでましたッ♪」

 ???……そ、そうなんですか?
 では、えーと、参りましょうか。
 本日ご紹介いたしますのは、こちらのミステリです。はい、どうぞ~!



              ―― 荒野のホームズ ――


 
 著者はスティーヴ・ホッケンスミスさん、原著は2006年に、
 日本語版は’08年7月に発行されました。
 題名に『ホームズ』と謳ってありますが、
 作中には偉大なるS・ホームズそのひとは登場しませんので、
 パロディや正統派パスティーシュの類とは少々趣きが異なります。

「えェ~? ほーむずさんッ、でてェこないィのでスかァ?」

 ホームズさんの代わりに登場するのは、
 ひたすらホームズさんを信奉する『西部の男』さん、なんです。

 ホームズ探偵譚がストランドマガジン誌に掲載されていた
 ヴィクトリア朝のロンドンから、遠く、遠く、西へもっと遠く。
 新大陸の荒地にて。
 そこには、《世界初の諮問探偵》の物語を何よりも楽しみにしている
 或るカウボーイさんがおりました。
 彼の名はグスタフ。
 そして、弟の名はオットー。
 
 大勢のカウボーイの中からこの兄弟を見分ける方法は、ごく簡単。
 ふたりとも、髪の毛の色が真っ赤、なんです!

「わほッ!あかげッ!」

 そうです、ホームズ譚の名作『赤毛連盟』――
 グスタフとオットーがホームズさんの存在を知ったのは
 この物語がきっかけでした。

「ふむふむッ、きもちはァ、わかるのでスゥ」

 ホームズさんに、また『推理』という思考法に魅了されたグスタフは、
 実生活にもベーカー街の流儀を持ち込むようになりました。
 
 その折も折、
 兄弟が働く牧場で事件が起こります。
 これは、事故か? それとも……何者かの謀り事なのだろうか?
 
 弟オットーを助手に、はじめは密やかに、
 ついには公然と、グスタフの『探偵』業が開始されます。
 頼れるのは、自分の頭脳と、ストランド誌に学んだ《推理》法。
 
 一方、兄に振り回されるオットーは心配でたまりません。
 グスタフときたら!
 牧場のオーナーたち相手に、
 真相を解き明かすと約束しちまうなんて!
 そりゃ、俺は兄貴を信じてるけど……う~ん、大丈夫かなあ?

「うむゥ~、そのきもちもォ、わかるのでスゥ~」

 荒ぶる西部を舞台に据えた
 《ホームズを読んだ男》の選んだ道は、いったいどこへ?

 ホームズさん御自身の姿はありませんが、
 脇役には、ホームズ譚に出てきた人物も顔を見せます。
 いわば、変型パスティーシュ、でしょうか。
 ホームズファンさん、ミステリ好きさんにお奨めの逸品です♪

「ちせいはのォ、かうぼーいィたんていィ!
 さいころォ、なしでェ、がんばッてくださァーいィッ!」