なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

幻の稲妻クラック

2021-11-01 | 
古い赤岩本にあって、新しい赤岩本にないルートがいくつかある。その1つが「稲妻クラック」。ビビっときますね。
ピナクルの側面にあるこれがそう。

では行ってみよう! とカノマーと降りる。

しかし、なんか対面遠目から見たイメージと違う。

クラックはあるが太い。そして赤岩の太いクラックにありがちなぐずぐず箇所あり。クラックがなくなる最後はボロボロ急傾斜。これはいかんというということで、まともに登るのはやめる。
やはり、闇に葬られたルートには闇に部分が潜んでいる。

別ルートに行くついでに偵察していると、カノマーが「あのクラック、どうですか?」言った。

摩天の稜線最終ピッチの側面。大壁に下りる道から見える。

やってみました。

出だしの足元が崩れそう。下部はスタンスもホールドも結構ポロっといくけど、カムがよく効くクラックはいい。6級(UIAAというより赤岩基準?)ですね。
クラックの終わりから上はこんな感じ。窓岩の窓から海を除きながらのセカンドビレイは幸せ。

ちょうどいいところに絶妙の立ち木があるのもいい。直径10cmはあります。

この右に2mのところが摩天7P目のテラス。この終了点から歩いて道に戻れた。

摩天のガレを降りて、ミナヅキ1P目に行く。
これも6級コレクション。2人で順にリードする。


少し降りるとすぐ不動岩稜の「黒い凹角ルート」があるので、カノマーに勧める。
1,2Pはつなげてかっぱリード。
名前の通りの3P目黒い凹角部分をカノマー。

ここは見た目より岩がしっかりしている。ポロッといくホールド、スタンスと付き合った1日だったので、ここは2人とも大満足。
内容的には、「これ、5級になっているけど、6級に近くないですか?」というカノマー見解に同意。

不動の4P目を歩いてDフェースの取付きから体内巡りへ懸垂して終了。

赤岩ワンダーランドを満喫。
心も体も満足。




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