なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

オムシャヌプリ

2012-10-02 | 沢登り
この前の土日、野塚の峠から上がれる沢をどこか行こう、という話を大先輩から持ちかけられ、先輩2人とオムシャヌプリに行った。
ニオベツ川のオムシャ西峰に上がる沢。
湧き水の駐車場に車を止め、その下流側の林道から沢に入る。

出だしは倒木、荒れ放題。


楽しい滝は出てくるのかなあ、などと話しつつ進むと徐々に滝が現れる。


圧巻は800m二股に現れる40mほどの滝。


スラブを上がって、右岸の凹角状の水流を行けばいけるだろうと高をくくり登りはじめる。
一応のつもり程度でロープを出す。
水流沿いはツルンとしていて、ホールドもとぼしい。
乾いた側は、岩が立っていて、立ち木までが遠い。
カムを決めて乾いた側に上がる。
遠いホールドで無理矢理体を上げ、なんとか乗り込む。
すぐに立ち木で安心ランニング。
そこからまた同じ様な状況。
アンダーで四つん這いみたいなムーブでじわじわ上がり、カムを決める。
そこから手探りするが、よいホールドはない。
思い切って遠い鋭角風に手を伸ばすとバッチリ利いた。
右手はカチを補助的に使って、四つんばいの体を伸ばしていく。
遠い鋭角に両手が届いた。
体を上げて、2度目の立ち木ランニング。
そこから滝の落ち口に向けて水流に入るが、この2mがまたいやらしい。
立ち木からのトラバース気味につるつるランナウトに耐えながら、水流を越えた。
この乗っこしは、頭がシャキッとした。
太い立ち木で、後続を迎える。

900ぐらいで、長いスラブ滝。
ロープは出さないけど、慎重に好きなところを登る。


しばらく小滝の連続を楽しむと、崩れることのないやさしいガレ地帯に突入。


ガレから踏み跡状になり、ピーク稜線に出ると、やぶこぎなしにピーク。

下りは、オムシャ東峰との間のコルに降りてから上二股の沢へ降りる。
ずっと幅広いガレが続く変な沢。
本流に着くまで、ほとんど水が見えない。

本流に着くとすぐ、左岸に踏み跡あり。
そしてすぐに林道跡あり。

一度右岸に渡り、林道跡どおりに行くと、自然とまた左岸に渡る。
そこからは車も入れそうな感じ。
あっという間に駐車場。

たった一つだったけど、考えながら登る滝があってとても楽しかった。
あ、そういえばずっと雨でした。