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なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

Summit to sea ②

2023-08-13 | カヌー・水遊び
前日の沢登り後、須築漁港で車中泊。
マグロカヤッカー、ウッシーとの再会、懇親を楽しんだ。

須築川の夕暮れに過去の沢登りへの思いを馳せる。
もう須築の遡行はできる気がしない。

前夜のウッシーのアドバイスが的確だったことが、朝はっきりする。
とてもカヤックを出せる波ではない。
という訳で、川下りに変更。
朱太川へ向かう。
海に1台車をデポし、ネップ川が入る少し下流、船を出せる場所がスタート地点。

朱太はアイヌ語で「シュプキ(葦)」「プトゥ(合流点)」という地名から川名になったらしい。
「スッツ」も、元は同じ言葉だそうだ。

中流部だが、川幅は狭い。
もちろん水はきれいで適温。

かっぱのための川だ。
そして水中には結構な大きさの鱒がたくさん泳いでいる。

ここは鮎釣りでも有名で、鮎らしき大きさの魚もピョンピョン跳ねる。

川下りは一生懸命漕ぐ必要がないので、自然に目が行く。
50mほど先でダイサギやアオサギが、あわてて飛び立つ。

こういう遊びは話す必要がなくなる。2人ともほとんど話さず、流れに身を任せる。

瀬が出てくると、少し話す。突破の相談というよりは、降りて船を引いた方がいいかどうかの相談だ。

小さな瀬が楽しい。

暑くなってきて、深みが続くと船から降りて下る。

体が冷えたらまた船に戻る。

途中の河原で昼食。
日陰がないので、短時間で食べてまた下る。

丸山橋が見えてきた。

夏の渇水期でどれくらい船を引っ張らないといけないか心配したが、2回ほどで済んだ。
水深30㎝もあれば、何とか進む。
船底を何度か擦ったが、古い船だからそんなに心配しない。
ここまでくれば、もう浅瀬も少ない。

下流部は水深は問題ない。しかし流れがとてもゆるくなる。

向かい風が強くなり、漕がないと進まなくなってきた。

川下りでは可能なら海に出たい。終わった感を味わえる。
でもそうすると、流れがないところをひたすら漕ぐ場面が増える。

海が近づいてくると景色がぐんと広がる。

栄橋付近では、島と呼んでもいいくらいの中州もある。

川幅は200m以上ありそうだ。

「すぐ海だ。」と思うと、疲れているのにワクワクして漕ぐ勢いが増していく。

カモメに導かれて、一度、海まで出る。


ウッシーの指摘通り、波が高い。
カモメと一緒に少しだけ波間に揺られて、河口内に戻る。

船を上げやすい場所から、海を眺めて終了。

川が好きだなあ。

カムイと神威を考えながら、海を漕ぐ

2023-07-29 | カヌー・水遊び
暑い日が続いている。
海を漕ぎたい。

道がなかった時代に思いを馳せながら、セタカムイに向かう。

「カムイ」という言葉はおもしろい。
いつから漢字が当てられているのだろう。
和の者とアイヌ、もしくは北の海の者が一人の人として出会うことがある場所だったのではないか、と妄想し、その様子を思い浮かべたりする。

振り向けば、確かに犬が遠吠えしているように見える。
主人を思う気持ちが神になるのもいい。




Uがトンネルをのぞき込み、「奥から光が見える」と言う。

では、行ってみるか、ということで入る。
狭い。

最奥で両壁を手で触り進むと、光が強くなった。
縦にだけ空間が広がり、感動の出口が見えた。

しかし、出口のみ船が通らない幅。
よっこらしょ、と船に立ち上陸する。

写真が出口。
船を縦にして引っ張り上げる。
カヤック以外では通れない感動スポット。
カヤックに似た船を操る大昔の民もここを通っただろうか…。


袋澗跡がある浜、居心地のよさそうな海水浴場になっている。
小さい湾は秘密めいた影が付きまとうイメージがあるが、ここは明るく広く、小さくていい。
そこから少し進んだ日陰のゴロタに流木を見つけ上陸。


休憩後、ロウソク岩を目指す。

こういう時はいつも頭の中にパイレーツオブカリビアンのテーマが流れ出す。

陸とロウソク岩の中間ぐらいに出ると、少し風が強くなる。
そして、上陸。

岩としての興味、歴史との交錯、子育て中のカモメたち、周囲の眺め…、いろいろ考えて頭が混乱。
だから、跳ぶ。

かなり深くまで見えるきれいな海。

カモメに怒られながら島を後にする。


この後すぐ上陸。
Uとの旅はここでおしまい。

ゆっくり片付けて、車で積丹半島の船出しポイントの探索に行く。

道が通じている湾や漁港を一つ一つ見て回った。
西風地帯、積丹岬を越えると急に波が強くなった。
土地の人と話した。
やはり西風が強く、波が高めなことが多い、とのこと。
やっぱりねえ、と思いながら今後のカヤック遊びを思案。

翌日の遊びがあるので、その辺で泊。

北の海の歴史を描いた本を読んで1日を終えた。

砂金を探しに…

2023-07-23 | カヌー・水遊び
砂金を探しに行きましょう、という誘いがあったので乗る。
水辺だしね。

久々のファルホーク出動。
まだ組み立てられた。年季が入っているので、いつ組み立てられなくなるかドキドキ。

船出。


住宅難の支笏湖郊外を抜けていくと、

幸せな地形が広がる。

小さい虫がたくさん浮いているが、中にはこんな大物もいた。

救出し、岸の木にとどまることを勧めた。
きっと恩返しにくるに違いない。

目的地到着。

沢型上流部に金鉱があったらしい。

とりあえず腹ごしらえ。

腹がふくれたら泳ぐよ。

かっぱだもん。


この中に金はあるのか…??
老眼には厳しい判断。

だから帰ります。



雄冬の海へ。

2021-08-07 | カヌー・水遊び
泊りで沢に、という話だったが天気がよくわからない。
とりあえず晴れている今日、どこか行こうという話になり、なぜか海になった。
前々から気になっていた雄冬岬。
しばらくぶりのUと車をゴールに回し、千代志別からスタート。

日本海側はここ20年であちこちトンネルが増えたと思う。トンネルができると古い道が使われなくなるので、そこに人が行かなくなる。
人が行かなくなると、気軽に行ける秘境が増える…、という持論にもとづき、ねらっていたところ。

もう、眺めだけで十分。Uと2人でほとんど会話もなく漕ぐ。


雄冬岬の手前に岸壁に囲まれた小さな湾があったので、大休止。
テーブルみたいな岩でボーっとしているだけで十分幸せ。


何度か泳いでいるうち出会ったクラゲさん


岸壁と岩の間を進む。


クライミング的な目で見ているとあちこち登りたくなるが、同じことを高いレベルでお考えになる方が途中にいらっしゃいまして、びっくりする。

登って飛んでます。

雄冬大壁が見えてきた。

目を凝らすと数名のクライマー発見。
上陸すると旧知の方もいてしばし談笑。
こういうの楽しい。

最後は白銀の滝に向かっていく。

真水に打たれて終了。

こんな景色に包まれて幸せです。