山のあれこれ

山の楽しみのあれこれを紹介していきたいと思います。

回想 尾瀬から会津へ (2)

2009-10-28 | 山想
5月4日
朝食の餅を焼いていたら爆音がした、ヘリ輸送だった。7時45分出発。晴れ、大江湿原を右手に沼山峠へ向かった。木陰で今回初めてシールを付けた。紐を数カ所で留めてスキー板のテールで引っ張り固定する。なかなか具合がよい、ナイロン毛だがよく効くし滑るし。峠から少し高みに登ってからシールを板から外して林間
滑降して林道に降りた。

林道の沼山峠には車が何台も止まっていて観光客のラジオが鳴っている。シャクだったのでさっさと林道を越えて谷に滑り降りることにした。ここには古くは沼田街道が上州側の片品村戸倉から沼山峠を挟んで道行沢から七入に降りて伊南川沿いに檜枝岐、大川村内川、田島、会津若松へと続いている。

峠の休憩所9時45分から林間に残っていた古いシュプールを目当てにいい気に滑り込んでいたら、どうも右に寄り過ぎて道行沢の枝沢の上曲沢に迷いこんでいたようだった。戻るのが億劫で沢にはまりこんでしまった。ずいぶんと降りてしまった。

林道は遙か上だし仕方なしに行けるところまでスキーで滑って行く。ここでスキーの真価が判った。足もとを雪解けの奔流で凄まじくえぐられている谷の通過。スキー無しではブリッジを踏み抜く危険地帯。這々の体で最後は滝に突き当たり仕方なくスキーを担いで藪斜面を高巻きして降りたところで、道行沢の沼田道の赤ペンキを見つけた。

いや、嬉しかった。沢沿いの古い道跡を辿り七入に着いた14時50分。七入では予定より2時間遅いバスにぎりぎり間に合った。車内で峠で会った人と再会して意気投合して、檜枝岐の民宿「いずみや」に同宿することになった。一人の酒より乾杯の酒はもっと美味い。
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