山のあれこれ

山の楽しみのあれこれを紹介していきたいと思います。

天平(デンデイロ)尾根からサオラ峠

2015-07-20 | 山行
2015年7月20日 11号台風が西日本を貫いて日本海へ抜け熱帯低気圧になり北上していった。お陰様で3連休に予定していた飯豊がボツになりおまけに梅雨も明けてしまった。太平洋高気圧を呼び込んで猛暑の列島と関東各地。山道具をすんなり片づけられず早起きしてハイキングに出掛けた、朝晩お湿りの予報なのに。
  
バスが鴨沢を過ぎると乗客は何人も残っていない。終点の少し手前の親川で下車。すごい暑さだ、昔と違いアプローチのバスは大抵冷房が効いているので余計にキツイ。BSの少し手前に天平への登山口があり幅広の山道が植林のなかに続いていた。

尾根の向こう側に回り込む辺りで見上げると立派な家屋があり高畑集落跡でまだ廃屋とは言いにくい。さらに行くと苔むした石垣だけ残っているところが後山集落跡。


  
ここから裏手に急坂となって植林を登っていく。しばらくして自然林に変わる辺りで1000mを越え広い山腹を登るようになる。落ち葉が厚くて踏み跡は薄い。二重山稜の左手森の高みが保之瀬天平(1118m)のようだ。
  
赤松の林の辺りで天平尾根の高みを辿りふたたび広くて深い森を進む、小平地にさしかかると4,5mのアンテナが建ち丹波へ尾根道を分ける。森のなかではまもなく左手の高みが丹波天平(1342m)で味のある山名板が掛かっていた。
 

   
この頃、北の方角からゴロゴロと雷様が騒ぎ出した。いつのまにか曇り空となって涼しくなり、樹間に見える石尾根には雲が垂れていた。
  
カラマツ帯を過ぎて再びブナの混じる自然林を辿るとサオラ峠に着いた。今日は誰にも会わないと思っていたら三条湯の方からトレランの若者、なんと今朝は石尾根を登ってきたそうだ。

山神の祠があって中川神社とあり明治の頃にこの森を守るために尽力された翁だとか。この自然林のたおやかな尾根が伐採されず残されて天平尾根と名付けられたのは中川翁の功績かもしれない。新緑か錦秋の頃に仲間に声を掛けて再訪したい。

若者は天平尾根へ私は丹波へと降りて行く。下り口は急で手入れしてあるが険しいトラバース道とジグザグ道が続き雨空では足元注意だ。

1h少々でフェンスだらけの畑を抜けて丹波のR411に出た。丹波BSはすぐ左手だったが「道の駅たばやま」を目指す。奥多摩側へ国道をさらに10分ほど行った日帰り入浴施設で汗を流して下山祝いを楽しんだ。しかも、ここは終バスが18:20なので山や下山祝いで多少遅れても安心だ。

帰りのホリデー快速の車内では鷹巣山や御嶽山で雷公に散々やられた人達の話しを聞いた。こちらの天平尾根では空鳴りだけで済んでラッキーだった。

奥多摩8:35=丹波行き=親川8:25着
親川(560m)9:30…高畑集落跡10:03…後山集落跡10:24,35…丹波天平(1342m)11:59,12:15…サオラ峠(1410m)12:53,56…丹波14:15
「道の駅たばやま」の丹波山温泉BS 着14:30頃、同BS発奥多摩行き15:48乗車


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