山のあれこれ

山の楽しみのあれこれを紹介していきたいと思います。

流星群といえば

2009-10-22 | 山想
今話題になっているのはオリオン座流星群だ。なんでも10月19日から23日までの4晩にかけて東の空に発生して予想では一時間に50個も?飛び交うのだとか。
それで思い出すのが、ジャコビニ流星群。13年おきに発生して特に1972年の秋のものが有名。

じつは私は当時、大卒2年目。学生時代の山のグループの会合で、研究室当時の助手からコピーを見せられたのを覚えている。それには「ジャコビニ流星雨と書かれており流れ星が夜空から降りそそぐ…」との記事だった。で、この話に後押しされて友人のI南君と1972年10月8,9日東北の鳥海山に出掛けたのだった。

夜行列車は上野発21:05、象潟7:07着。鉾立から御浜小屋、頂上御室小屋14:10到着。前線が日本海から近づいているが、北に行けば高気圧の中に入り雲が切れる筈、2000mを越えて頂上近くに小屋のある山はいくつもなく鳥海山に決定した。

…安山岩の積み重なった頂上付近の岩の突起に腰を下ろしたのは8日の24時近かった。流星雨どころか、秋の日本海の空は、それこそ降るような星空だ。夕刻、周囲は月山、朝日、栗駒、焼石、和賀それから日本海の水平線がぐうっと弓なりに反った男鹿半島には、寒風山が、それらが1000m~1500の層積雲堤の上に頭を出している。…頂上の小屋番はすでに居らず今夜の祭典を見ようという登山者が20~30人ほど詰めかけていた。「あっ 見えた」「天の川の下」「あっ」見事な星くずの中にピュン、ピュンと、AM1:15に降りるまで10個ほど見えた。しかし、流星雨 ではなかった。皆さんによるといつもより少し多い程度の流れ星だったそうだ。…大の大人がはるばる北の山のテッペンまでやってきて、こうして空を眺めている。その行為がすごくロマンチックなんだ。翌朝、日本海に影を落とす影鳥海を後に南へ下った…。

10/9 御室小屋6:10、湯ノ台11:35、酒田14:18、新潟、乗り継いで大宮23:29着。上野~象潟 2150+急行300円…。以上は当時の山日記より。
これは新山が噴出する前の37年前のこと。

ちなみに、その晩の夜空が素晴らしかったこと、それから東北の山々に魅せられて通ったり、こんなことがいつまでも山歩きを続けていた理由のひとつかもしれない。
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