ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

7/3日 白山の別山と三ノ峰 その4:石川県と岐阜県の県境稜線を歩いて別山を往復。

2017-07-11 07:13:15 | 草花
三ノ峰の避難小屋から、岐阜と石川の県境稜線を歩いて別山を往復することにしていますが、雨は降らない代わりに、ガスが出て、時折風速10メートルを超すような強風が尾根を乗り越えて吹き荒れます。

左右に尖った岩尾根を歩く時には横から吹くこの強風は気持ち良いものではありませんでしたが、ほとんどの場合は平原状のところを歩いていたので、むしろ心地よいくらいに感じていました。

別山までの往復で見た草木の様子をレポートします。

鶉葉のハクサンチドリ ↓

葉に斑の入ったハクサンチドリを見かけました。この付近でハクサンチドリでない種類の植物の葉にも斑が入っているのを見ました。一種のウィルスなどによることなのでしょうか。



コバイケイソウ ↓

道は平らになり、草原状で、やや湿地のような場所に差し掛かりました。このあたり一帯を別山平というようです。道端に咲き出す直前のコバイケイソウが立っています。



別山平 ↓

この棒杭のところから右に入る道があり、その先に池沼が見えましたが、往路に寄るのはやめて、復路にて立ち寄ることにしました。



ハクサンイチゲ ↓

ハクサンイチゲは、花の最盛期のようです。



シナノキンバイ ↓

花径の大きな花、シナノキンバイも咲いてきています。



キバナノコマノツメ ↓

高山型のスミレの中ではやや湿性の地を好むようです。葉は丸に近いハート型です。



ウラジロナナカマド ↓

これも高山型のナナカマドである、ウラジロナナカマドを見ます。



オオカメノキ ↓

オオカメノキがこんな高さまで上がってきて、花を咲かせているのでびっくりしています。



ミヤマハンノキ ↓

ミヤマハンノキは白山以北(以東ともいえるかも)の高山・亜高山に生育するそうですが、鳥取県の大山山系にも隔離分布しているそうです。



ゴゼンタチバナ ↓

普通見るのは白色の花びら(じつは苞)ですが、ここでは未だ薄緑色です。しばらくすると白く変わって行きます。同じミズキ科のヤマボウシも同じような性質を持っていますね。



ミヤマダイコンソウ ↓

ミヤマダイコンソウを近くで撮ります。



コケモモ ↓

コケモモの小さなピンクの蕾を見ます。



ハクサンシャクナゲ ↓

この山の名前を持ったシャクナゲは未だ蕾でした。



オンタデ ↓

この草は雌雄異株だそうですが、これはどちらでしょうか。こんな植物でも氷河期の残存植物だということです。



”ナナカマド” ↓

今度のナナカマドはウラジロナナカマドではありません。ハイマツと同じ場所ですのでタカネナナカマドのようです。しかしながら小生はナナカマドとタカネナナカマド、ミヤマナナカマドの区別方法を知りません。



別山山頂 ↓





別山の山頂は二等三角点標石がありました。こんな場所ですので神社の社殿はごく小さくて祠みたいなものでしたが、それを取り囲む石垣は玉垣と呼ぶにふさわしいような石積みでした。
この石積みの陰で強風を避けて、軽く食事をとります。



山頂から別山平の御手洗池を見下ろす。 ↓

先ほど池に寄るのをパスしていますので、帰路はあそこに立ち寄ることにします。
山頂を後にして下って行きます。



ツガザクラ ↓

来るときに見落としていたものが出て来ました。



別山平 ↓

別山平に戻って来ました。こんな天気のお陰で人気の白山に来ても、朝からまだ誰にも会わずに静かな山旅を楽しめています。



御手洗池 ↓

池の水は清澄という感じはありませんでしたが、もちろん汚れを感じるわけでもありません。
池の周りの植物を見ていきます。



ハクサンコザクラ ↓

詳しく調べればクロユリなどほかにもあったのでしょうが、ハクサンコザクラだけに気づきました。
これにて池を後にすることにしました。



三ノ峰 ↓

三ノ峰避難小屋から別山に向かう時には簡単に通り過ぎた三ノ峰でしたが、戻る道の三ノ峰はなかなかの重量感で、捨てがたい姿で聳えています。



振り返って別山 ↓

振り返るとやっとガスが一時晴れて、別山の頂上が見えています。別山の頂上からはこちらが見えたりしましたので、逆の位置になってもこの理屈は成り立つわけですね。



ムラサキヤシオツツジ ↓

往きも帰りも山肌から飛び出したようにして咲くこのツツジは良く目立ちました。



ミヤマカラマツ ↓

雨粒から解放されてやっとカラマツの葉のように花が開きました。



タカネニガナ ↓

ずっと姿を見てきていましたが、撮ろうか、撮るまいかと考えて通り過ぎて来ましたが、やや群生していたのでここで踏ん切りをつけてカメラを構えました。



ダケカンバ ↓

稜線から身を乗り出して立ち上がる幹は風に苛められるのでしょうね、ダケカンバの幹は随分曲がりくねっています。
コメント (6)
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