ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

5/3 愛知県民の森の北・東尾根歩きシャクナゲ観賞 その6:獅子岩到着 岩頭に立ち風に吹かれる 

2013-05-12 07:00:00 | 草花
この記事では獅子岩に着き、岩の上に立ち、周囲を眺めるわけですが、風が強くて、バランスを崩しそうで随分緊張しました。
突風が来たら空中遊泳の後に300m下まで間違いなく持って行かれそうで、どちらかというと爽快感よりも警戒感が勝り、ずっと身構えっぱなしでした。
お連れのこりん様は渓流釣りで、岩場のスタンス保持には慣れているそうで、背筋は伸びていましたが、小生は腰を落として(要するにへっぴり腰で)岩上にいます。
女性のきなこ様は、これも腰を落として(むしろ腰を抜かしてかな?失礼!)岩とお友達付合いしていました。

今回は、その辺のレポートをしていきます。なおこのシリーズは次回で終了いたします。

白花のシャクナゲ ↓

シャクナゲの白い花には初めて出遇いました。これには驚き、感動しました。
辺りを見回してもこのひと株だけが白花でした。今回最大限に心を動かされた瞬間でありました。(こりん様発見)

この美花との遭遇について、下山後に県民の森の事務所に立ち寄り、係りの方に花の咲く位置情報を差し入れておきました。



獅子岩の手前に到着 ↓

獅子岩の手前に到着。ここに荷物を置いて獅子岩まで出掛けるのが良さそうです。
見えているあの岩舞台の上に立つことになります。



ヨウラクツツジ ↓

獅子岩まで出かける途中でヨウラクツツジを見ました。



獅子岩の上 ↓

こりん様、きなこ様が、今岩舞台の上に立ちました。これから記念撮影に入ります。



下の集落 ↓

小生は見晴らしが気になり、岩の端に行きます。下の集落は名号という集落です。
「名号」とは仏教的な言葉で、「南無阿弥陀仏」(六字名号)や、「南無不可思議光如来」(九字名号)、あるいは「帰命尽十方無碍光如来」(十字名号)のことで、浄土真宗的な世界観の中ではないかと感じています。
遠くの新しい道路(橋脚)は三遠南信道路だそうです。



南アルプスの南部 ↓

ここから見える南アルプスは相当南の山域になります。ここでは不動岳や丸盆岳が見えているのです。


ヒカゲツツジ ↓

この岩尾根を歩いている間にヒカゲツツジには複数回出会っていますが、花には遅かったようでカメラを構える気がしませんでしたが、獅子岩の裏側で、やっと、良い姿に近いものが出て来ました。


ヒカゲツツジ(近写) ↓

花に近付いて撮ります。


マルバアオダモ ↓

獅子岩から一般コースに戻るピストン中にマルバアオダモの良い花群れがありました。



高土(たこうど)山 ↓

もう一度高土山の姿を撮ります。



ホソバシャクナゲ ↓

気に入った姿が出てくるたびに、何度でもカメラにお仕事をしてもらいます。



帰路(ピストンしています) ↓

来るときに通った道を素直に戻っていきます。余り一般向けはしない道ですが、静かな山を楽しみたい向きにはお”気に入り”することは間違いない道です。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5/6 黄柳(つげ)野で里山歩き その4(最終):ウグイスカグラ ウマノスズクサ ツクバネウツギ

2013-05-12 06:30:36 | 草花
今回の記事にて黄柳野のシリーズは終了します。

里山をぐるっと回って感じたことは、未だ豊かな植生が身近に見られるということでしたが、その豊かさは、丸きりの山中よりもむしろ、人が手を加えた後の所の方が豊かになっているような気がしました。

この事は変に誤解されると困りますが、たとえば道端で、空気の通りがよくなり、日照条件も有利になったところでは植物が進出し易くなるのでしょう。
また定期的に草刈りの入るような場所では、野放しなら笹やその他の雑草に負けてしまうような小さな草花が人間の下草刈りなどの手入れによって、彼らの生育環境が保たれて毎年咲き続けることが維持されるということもあるようです。

しかし、これが絶対条件でないこともあります。たとえば杉や桧の植林帯では、下草に陽射しが潤沢に行き渡らないので、下草は次第に数を減じて行き、これらの樹林下を歩くときには概して殺風景で単一基調の風景となっています。

つまり適度に人が手入れをした場所の場合には、自然の植生の中でもそういう環境を好む植物は個体を維持しやすくなるということなのでしょうか。

とまれ、里山では人の生活圏のすぐそばで、意外なほど豊かな植物相がありました。

このシリーズ最後のレポートに入ります。
ウグイスカグラ(実) ↓

念願の姿にやっと出会うことができました。ウグイスカグラの花は春に見ていますが、実(み)は未だ見たことがなかったのです。
仮に実がついたとしても、美味しいと聞く、この実を小鳥たちが見逃すはずはないと思っていたからです。
ところがその目こぼしが現実に起こってしまい、小生の目の前においしそうな実がぶら下がっているではありませんか。
早速、「試食タイム!」・・・・液果は多少甘くて、舌の上で魅力的でしたが、大げさに騒ぐほどの味でもありませんでした。



オオバウマノスズクサ ↓ 

この姿は今回一番大きな収穫でした。この花を30年以上前に見たきり、その後見たことがなかったから、ぜひ見たいとかねがね願っていました。今回も山中では小さい株を何度か見ているのですが花を見るには到りませんでした。
昼食後に林道歩きを再開したときにこの花を見つけたときには小躍りしました。



ウマノスズクサ(近写) ↓

それなりに大きめな花であることは、ご理解いただけると思います。



ツクバネウツギ ↓

この花にも久しぶりに出会いました。


ツリバナ ↓

これも自然の中で花を見るのは初めてのことでした。


ハナイカダ ↓

葉面上に花をつける、この奇妙な花姿には、この山域に入って目にすることが出来ます。



ハルリンドウ ↓

ハルリンドウが今頃咲いています。湿原で見かける姿とは大分趣が違うので、フデリンドウ、コケリンドウなどとの相違点を抜書きして比較検討して、どうしてもハルリンドウしか選択肢がなくなってしまいました。


ヒメハギ ↓

三河の日当たりの良い場所で、たまに出会います。



ホウチャクソウ ↓

10年ほど前に、この花が道路脇で群生しているものを見たのが最後で、それ以後は散漫に生育している姿を見るのがやっとでした。


ホタルカズラ ↓

ホタルカズラもこの地以外では未だ見たことがありません。


モチツツジ ↓

若い葉が粘り、いかにも藪の木という感じですが、花は美しいピンクですね。


ヤブウツギ ↓

名前に「ヤブ」が着くので、雑木のイメージが付きまとうようですが、精一杯頑張っている姿は、矢張り、目に嬉しいですね。

ヤマツツジ ↓

それ程群れを作らずにポツポツと生えているようですが、花がシンプルで美しいと思います。
小生はこの花は好きですね。



三角点 ↓

神社まで戻る途中にその裏山の頂上を通るようにコースを作っておきました。その訳は他愛もないことなのですが、地図上に記載された三角点記号ですね。これの在り処を確認したかったからでした。
三角点は大きな木が倒れていて斜めになった幹の下に空間が出来ていてその下の地面に杭が打たれていました。
確かにこの付近では一番高い地点にありました。



総歩行数 ↓

歩行総数の割には疲れていて、もう一万歩余分に歩いたような疲労感があります。
ヤブを漕いで、道のないところを歩くということはそういう労力を使うということのようです。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする