久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

ドキドキの体験

2012-12-04 16:43:53 | Weblog
 12月1日、福岡県文化賞の授賞式がありました。ここ4年ほど選考委員をしている関係から出来るだけ授賞式にも出席するようにしています。
 ところが、今年は委員長が欠席ということで、副委員長である私が委員長代理であいさつをすることになってしまったのです

 ずっと憂鬱でした。アクロスのコンサートホールの舞台で挨拶をするのですよ。考えただけでも「どうしよう」と思いますよね。
 その日がだんだん近まってきた1か月ほど前。県の担当者からはたたき台のような挨拶原稿は送られてきていましたが、当日は、知事、県議会議長に続いての挨拶。選考委員としての特徴のある挨拶でなくてはいけないだろうと、自分なりにストーリーを考えました。

 その間、実は、大きなプレゼンがあったり、その仕事が取れたり、それに伴う準備やら何とも忙しい毎日です
 しかし、何とかいい挨拶をしなければと、ある程度内容が決まってからは、毎日、通勤の途中、歩いている時など、頭の中で反芻します。いや、順序を変えてみよう、とか、いやこのような内容に変えようとか、何度も何度も作り直したり、反芻してみたりの繰り返し。

 受賞者の肩書や名前を間違わないようにも練習します。今回社会部門の受賞者の方が、福岡県立大学附属研究所生涯福祉研究センター並びに山本作兵衛さんを〈読む〉会、という長い名前をご紹介しなくてはいけませんので、この練習も何度もしました。(今ではすらすら言えるようになりましたが)


 そして、当日。11時半にアクロスに集合。受賞者の方々3名と知事、県新社会推進部の部長とで会食です。これだけでも緊張します。しかし受賞者の方々はとても気さくで話も弾み、また何と言っても知事が博識で話題豊富なので賑やかな昼食となりました。

 13時表彰式スタート。舞台上手に受賞者の方々、下手に知事、県議会議長、私の順に並びます。「よかった!舞台に演題がある」マイクが立っているだけの所で挨拶かと思っていましたので、ほっと一安心。上がって肩書を間違ってはいけないので、小さなメモを手に持っていたので、それを演題に置くことが出来ます。

 知事の挨拶、議長の挨拶の次です。どうしても同じような内容になりますので、私は選考委員会でいかに苦労して選考したか、という話をしました。
 選考委員会は、15名の各分野、県内いろいろな地域の委員が、3回の会議で議論をして創造部門、社会部門、奨励部門各1名を決めます。
 一番苦労するのは、創造部門と奨励部門。といいますのは、どちらも作家、音楽家、染織家、陶芸家など違う分野の方々が推薦で上がってきているのですが、1名ずつ選ばなくてはいけないからです。

 毎回、かなりの議論をします。選考もですが、推薦の仕方について、選考方法についても意見が出、議論を重ねながら、最終的には一人に絞りこみます。
 難航する時もあります。皆の意見が揃い、すっと決まることもあります。

 今年は、創造部門では、染織家の築城則子さん、社会部門は福岡県立大学・山本作兵衛さんを読む会、奨励部門は、作家の西村健さんでした。

 舞台に上がるまではドキドキしましたが、幕が上がってしまうと意外と落ち着いている自分にびっくり。選考報告・挨拶も何とか間違わずに無事終わりました。ほっとしました
 その後は、心置きなく、林田スマさんと3人の方々とのトークショー。毎回このトークを聞くことによって、受賞者の方々のことが良く分かります。これは本当にいい企画です。そして、林田さんの聞きだしが毎回上手

 トークの後は、第20回の奨励部門で選ばれたヴァイオリニストの南紫音さんの演奏。これも素晴らしかったですよ。

 15時頃には終了しましたが、やっと大役を終わった嬉しさ。ほっとして、アフタヌンティーでおいしいチャイを飲んで帰りました


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