久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

歴史探訪、コンサート、充実した日曜

2019-02-18 13:49:19 | Weblog
昨日の日曜日はちょっと朝寒かったですが、晴天。朝、9時前のバスに乗って、NPO法人福岡城市民の会が主催している「福岡城内めぐりと古代官道歩き」に参加。このNPOに5年ほど前からでしょうか、理事として係わって、一度しっかり勉強したいと思っていましたので、今回参加することにしました。

 実は理事に成りたての頃、城内めぐりのツアーに参加したことがあるのですが、2時間びっちり案内いただいて、とてもくたびれた経験があり、ちょっと二の足を踏んでいたのでした。
 しかし今回は、まず三の丸スクエアに集合し、ボランティアガイドさんから資料を見ながら20分ほど黒田長政の歴史を説明。さらに歴史探訪館のジオラマで昔の城内を見た後、それを頭に入れて城内めぐりをしましたので、歩く時間も1時間半弱でちょうど良く、また良く話が理解できました

 何しろ城も門も残っていないので、説明を受けないと、どのような作りだったのか、残っている櫓などはどういう位置づけだったのかなど分かりません。それが、今回は、巡る順序も長政が日常的に通ったであろう順序で歩き説明を受けたので、楽しく学べました。
 途中、梅林を通り、白、ピンク、濃いピンクのちょっと咲いているのや満開の梅を見ながら散策
印象に残ったのは、残っている石壁の長さは他の城に比べて相当なもの、また祈念櫓は鬼門の方向に建てられており、これから保存のため立て替えられること
最後に訪れた多聞櫓は、国の重要文化財に指定され、このほど修復が終わって、今回特別に中を見せていただくことができました。
 この多聞櫓は珍しく30間ほどの横長い造りで、中は16の小部屋になっています。窓がない部屋が多く、石落としの小さな穴がある程度で、まさに防御のための長塀とも言えるそうです






 最後に、関ケ原の戦いが終わって、家康から長政は3つの候補地からなぜこの筑前の52万石を選んだのかという話を聞き、納得。長政は、古くから太宰府もあり大陸に開かれたこの地の可能性を考え選んだとか。また一説では、石田三成が捕えられた時、長政が陣羽織をかけてやった時、三成が小声で、「もし家康からどこがほしいか問われた時は筑前を選べ」と言ったとか。歴史って面白いですねー。こういう話を聞くと、当時に思いを馳せてわくわくします
 
 さて12時、江戸時代にタイムスリップしたような心地で福岡城を後にして、天神で昼食。その後、午後から前もって買っていたアクロスで開催の日本フィルのコンサートへ。
 午前中歩きまわって、お昼を食べた後、ちょっと眠くなってしまうのではないかと心配していましたが、何の何の、素晴らしい演奏に興奮しました



 今回の演目は、このコンサートを選んだ理由でもあるのですが、大好きにドヴォルジャークの「新世界から」が入っていたからです。
 日本フィルのコンサートは初めてです。指揮は藤岡幸夫氏。なかなかハンサムです。まず1曲目はドヴォルジャークのスラブ組曲、短い曲ですが知っている音楽です。2曲目はピアニストの萩原麻実さんのチャイコフスキーのピアノ協奏曲、休憩をはさんで3曲目が新世界からでした。

 今回良かったのは、開園10分前に、指揮者の藤岡氏から曲の説明があったこと。日本フィルではいつもそうなのでしょうか。知っている曲でも背景を聞いて聴くと違いますね。

 萩原麻実さんのピアノが素晴らしかったです。藤岡氏の説明にもあったのですが、力強くかつ繊細。チャイコフスキーの協奏曲の出だしは良く聞くフレーズで、ものすごく力強く激しく、そのテクニックも素晴らしかったですが、ピアニッシモになった時のきめ細やかな繊細な表現も素晴らしかったです
 アンコールで弾かれた「愛の歌」もまさに優しく美しい音色でした

 さあ、待ちに待った「新世界から」です。私の高校時代は、音楽、映画に明け暮れていました。特に、ミュージカル映画の全盛時代。ウエストサイドストーリーは5,6回見に行ったでしょうか。マイフェアレディ、サウンドオウミュージックなどなど、歳が分かってしまいますね。そして、レコード。私の小遣いはレコード代、映画、そして本代に消えていました。
 レコードが擦り切れるほど聞いたのが、この「新世界から」。そして、シベリウスの交響曲第1番、スメタナのモルダウでしょうか。
 久しぶりでした。生のオーケストラで聞くのは。大好きなのは第1楽章と第4楽章。第3楽章からあまり間を空けず第4楽章に移りあの大好きなメロディーになった時はちょっと目頭が熱くなりました
 今回の席は前から3列目のほぼ真ん中。オーケストラ全体は見えませんが、ピアノの手は良く見える最高の席でした。
 あーやっぱり生はいいですね。ほとんど知っている旋律に酔いしれて暫し音楽の湖に浸っているようでした。

 映画もそうですが(先月から今月は3本ほど行ったでしょうか)、コンサートも会場のリアル感がいいですね。また久しぶりにコンサートにもハマりそうで、会場でもらったチラシを見て次の予約を考えているところです


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