ちょっと旧聞に属しますが、
コニカミノルタがカメラ部門、
およびフィルムから撤退するというニュースがありましたね。
想像以上のデジカメの浸透をみるにつけ、
銀塩の衰退はいつか来るだろう、という思いはあったにせよ
その速度と内容にはやはり驚きを隠せないのです。
自分も実際のところ、デジカメを使い始めたのは一昨年。
しかも、サブカメラで記録用程度の認識しかなかったのです。
すべて手動で撮影するライカなどの古いカメラに限らず、
最新のAF機なども含めて、やっぱり写真は銀塩でないといけないと思ったのです。
0と1の世界で構築されたデジタルな再現世界に疑問・抵抗がありました。
そんなの自然じゃない。
光がレンズから入り、フィルムを焼き付ける。
その「自然の原理」でしか写らない世界は、
レンズやフィルムの性能をダイレクトに示すものでもあるでしょう。
だけど、いま、そんな事思っていた自分も
撮影比率は8:2でデジカメに移行してしまいました。
はっきりいって便利です。その一言に尽きます。
抵抗感もなにも無くなりました。
とくにいまこうして皆さんに見て頂いているブログやHPを開いていると
その感は一艘強くなります。
たしかに、市場がデジカメに移ってゆくのは当然だと思います。
そんな中。
先日の法師温泉旅行の時はライカを持って行き、撮りました。
沈胴レンズを引き出し、
構図を決め、絞りとシャッタースピードを動かし、巻き上げ、
シャッターを押す。
その瞬間、50年前のレンズの硝材はたしかに
カメラの奥に横たわるフィルムの乳剤に21世紀の法師温泉の景色を写し取る。
僕は妙に感動してしまった。
さんざん押してきたシャッターの音も、いつもと違うモノに聞こえました。
そういえば最近久しぶりに現像に出し、上がってきた写真(ポジ)を
ヨドバシのライトボックスで確認して泣きそうになりました。
フィルムに写っている世界の「豊潤さ」に。
立体感、奥行き、リアリティ。24×35ミリの小さな長方形に詰め込まれた
「シャッターを押したその瞬間」の世界。
デジカメも同じ、世界を切り取るもの。
だけど、写真の不自然なほどの鮮明さが気になるのです。
その鮮明さは、ライカやツァイス、ニッコールレンズの写し出す
コントラストや力強さ・繊細さとは異質なものに感じてしまうのです。
デジタルの画像は、処理された感じがするのですね。
デジカメで撮られた印刷出版物をみると、
そう思えないほどのレベルに来てはいるとは思いつつも。
電子機器を使っていますが、やっぱり自分は所詮アナログ人間なのですねえ...(泣
>>富士フィルムなどはまだ今後も製造を続けることを名言しているけど、
それもこの急激な流れの中、いつまでなのかわかりません。
銀塩の未来は霧の中です。
だけど、やっぱり僕は銀塩が好きらしい。改めて思った。ええですわ!
これからも頑張ってこの世界を守って???いきたいと思う次第です(^^
復活したXG-S、大切にしなくては(^^;
どんなに解像度が高くなっていっても、銀の粒にはかなわんだろう!とか、偏屈に思ってしまいます。
なんつーか、自然に助けて貰っているというか、自然と一緒に作業しているような気になるんですよね、フィルムって、きっと。
でも、マニアがしっかり残るという点ではレコードかな。
カセットと言えばWalkmanも日本国内での生産を終了しました。
それでも、まだカセットモデルが生き残っています。
未だに毎週欠かさず録音している深夜放送があるオイラには、まだまだカセットテープから離れられません。
空シャッター、切ってはいけない・・と思いながら
M型のシャッター音が聞きたくて、ついつい
押してしまいます(笑)
1/30sec位の音がたまらない・・(爆)
(ニコンも大幅縮小なんでしょうか?)
> マニアがしっかり残るという点ではレコードかな。
でぶんさんの意見に一票!
ガジュマルさま>
>ミノルタ
まさか!まさかのミノルタカメラの消滅...自分は残念ながらあまり縁のないメーカだったんですが、無くなってしまうと言う事実に時代の流れを思います...。
>便利さを求める時代の流れ
それと、カメラというモノの認知のされ方が昔と違うのでしょうね。携帯などと同じ感覚になってしまったような?
しんパチさま>
>どんなに解像度が高くなっていっても
そうなんですよね。いつかきっと銀塩の画質に届く日が来ても、そこから先にある「味」というデジタルが踏み込めない領域があるのだ、と自分も偏屈に思ってしまいます(^^
でぶんさま>
>カセットテープの衰退に似ている
>マニアがしっかり残るという点ではレコード
なるほど!レコードは銀塩カメラと似ていますね。もはや、守り続けるひとしか持たないモノになってしまった...のですね。
tucciさま>
>Leica使い
お恥ずかしながら...いまはM2です。前はIIIfでした。
>M型のシャッター音
たまんないですねえ...それと巻き上げのスムーズさ...うっとりです。
>1/30sec位の音がたまらない
そうなのです!スローの音はたまんないもんがあります。
プラナリアさま>
>撤退が始まった
ほんとに「一気に」って感じです。ニコンも思い切って縮小してしまいました...。
>レコードかな。
自分は早々にCDに乗り換えてしまったくちですが、レコードの持つ「アナログの良さ」ってわかる気がします。ああ、でもあいにく家にもうプレーヤーが無い!
とうとう時代もそこまでやって来たんだなぁと実感中です(笑
腕もありますが、小生程度ではあれば、デジと銀塩の差は
それほど無いので、利便性からデジ。
瞬間を切り抜くと同時に、自分だけの記憶の付箋を
貼っているだけなので、性能はあまり影響しないカンジです。
強いてあげるなら、相反する問題ではアリマスが、
突然消える可能性があるが、収納に場所をとらないデジタルと
突然は消えないが、収納場所に困るネガの山といったところ(笑
ただ、メカニカルと言う部分で、今後も残してほしい
銀塩感は沢山ありますね。
こんなに便利に使っている身なので、その利便性や写りの良さでは本当に素晴らしいです。一眼ともなれば尚更。
>自分だけの記憶の付箋
わかります~。フィルムだと抑えていたような被写体もどんどん撮れますものね、楽しいです。
というわけで、銀塩を使う理由はもはや「フィーリング」だけなのです、自分も(^^
腕も無いですし(泣