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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

PHOTONICSは伊達じゃない

2025年04月11日 | 研究
これは2年生の分析。一人で何を調べているのでしょう。
実は泡で農薬や肥料を葉に散布すると、当然ながら光が遮られます。
いったいどの程度、光量が落ちるのかを調べているのです。
明るさを分析するとなると一般には照度計でルックスを調べます。
しかしFLORAはちょっと違い、光量子量を測定しています。
光量子量とは植物が光合成に用いる波長の光の量。
さすがはTEAM FLORA PHOTONICSです。
もちろん今回用いた光量子メーターは大先輩から引き継いだ装置です。
さて、まだちゃんとデータは整理されていないのですが
光量がほんの数%減少するようです。もちろん除草剤で用いる場合は、
雑草を枯らすのですから、そんなの関係ありません、
しかし肥料の葉面散布や作物に薬剤を散布する場合はやはり気になります。
でも大丈夫、泡は数時間で消えます。さらに収穫までの数ヶ月の中で
この農薬散布するのは多くても10回前後。
生育に悪影響を与えるほどではありません。
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秘技「目的外使用」

2025年04月11日 | 研究
これはなんだと思いますか?
答えは細長いガラス管。
醤油につけたらぐんぐんのぼってきました。
理由は毛管現象。細い管ほど高くのぼります。
しかし左側の管はあまり高くありません。
実はこちらは醤油に洗剤を垂らしたのです。
洗剤は表面張力を弱める働きがあります。
毛管現象は表面張力と管の直径の相互作用で起きます。
どうやら洗剤で表面張力の働きが弱まったため、管をのぼらなくなったようです。
これは泡農薬に取り組んでいる3年生の研究。
FLORAは一人一研究なのですが、今年は2年生も巻き込んで
みんなに手伝ってもらいながら取り組んでいます。
ところでこのガラス管は毛細管ピペットといい
微量採血のために医療関係者が用いるものです。
本来なら専用の装置で測定するのですが、数十万円もするので無理です。
出ました!FLORAお得意の目的外使用。悪い癖が治りません。
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