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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

目指すは一攫千金

2023年03月28日 | 学校
これはFLORA HUNTERSの本拠地である馴化温室脇にある
大鉢から顔を出したふきのとう。これからどんどん大きくなると思います。
さていつも不思議に思うのは花が咲いてから、葉が出てくること。
植物は受粉して果実や種子を作りますが、これには大量のエネルギーを使います。
だから最初に葉を茂らせ光合成をたくさんして、その時を待ちます。
でもふきは、逆にいきなり開花から始まります。
このような不思議な特性を持つ植物は意外と多く、ヒガンバナやスギナをはじめ
サクラ、ウメ、モモなど名農の農場でもたくさん見ることができます。
花だけ咲かせた方が昆虫を誘いやすいなどの仮説はあるようですが
はっきりとした理由はまだわからないのだそうです。
日頃、目にしているのにちゃんとした理由はわからないという現象は
意外と多いようです。どうすればこれを立証できるのでしょう。
さて2年生はまさに今、研究テーマを決める時期。
たった2年間しか取り組めない課題研究ではテーマ設定は重要です。
花が先か、葉が先かというテーマは、農業とは関係ないように思えますが
新しい農業技術はこんな研究から生まれてくるもの。
誰かチャレンジしてみませんか。
本日はFLORAのファーストミーティング。
みんなTresure Hunter(宝探し、冒険家、探検家)となって
先輩の失敗からお宝に化けそうな研究を掘り出す予定です。
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ようこそ冒険者たち

2023年03月28日 | 研究
今日は新生FLORAの初顔合わせ。ファーストミーティングです。
みんなで確認するまず1つは、FLORAという研究集団の歩み。
そして14年間の活動の中で築いたたくさんの流儀です。
時代とともに変化しながらも本質はずっと変えずに貫いてきた文化を
7人のメンバーに知ってもらわなければなりません。
そして決めなければならないのは、彼らが取り組む研究課題と
モチベーションを上げるためのTシャツのデザイン。
デザインは彼らに任せますが、研究テーマだけは相談しなければなりません。
FLORAがよく他校の先生方から質問されるのはテーマの決め方。
要は探究的学習のテーマを決める際、
すべて彼らに決めさせなければいけないのかという質問です。
農業の課題研究の場合、テーマは当たり前ですが農業各分野に関する課題解決になります。
しかし1年間、農業のイロハを学んだとしても
農業が抱えているさまざまな課題などほんの少ししか知りません。
その中からこれに決めたといわれても、実際の世の中が本当に解決してほしいと願う課題とは
かなりかけ離れていることがほとんど。これは当たり前の話です。
したがってFLORAでは、環境班のカテゴリーの中の社会的な課題をいくつか紹介したり
先輩の今まで取り組み、そして失敗したテーマなどを詳しく説明する機会を設けています。
そしてその中で取り組むべき意義ある課題や可能性などを情報交換しながら
最終的には彼らに決めてもらっています。それでは課題解決能力が身に付かないのではないかと
不安に感じる方もいらっしゃると思いますが、研究活動はそんな簡単なものではありません。
いくら目指すゴールを決めても、何から取り組めばいいのか、まだこの答えを知るには
どんな実験をすればいいのかなど自分で考えなかればならないことばかり。
テーマを決めても始めの一歩すら踏み出せないぐらい無数のハードルが続いているのです。
そんなことから最初の方向を支援するぐらい、何の問題もないのです。
冒険者たちを探求の旅の入り口へと誘う。これが私たちナビゲーターの役目だと考えています。
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