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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

一人一冊の理由

2023年03月05日 | 研究
FLORAの数ある流儀をいろいろと紹介していますが
その実態をほとんど伝えていないのが卒業アルバムです。
いつも本人に差し上げてお仕舞いなので、記録をとることがないからです。
しかし今回は卒業式少し前に完成したのでチェックを兼ねてご紹介します。
これからフォトブックを製作したい方はぜひ参考にしてください。
まずは流儀である一人一冊。
FLORAのアルバムは原則としてその人だけのオリジナルです。
これはアルバムの背表紙ですが、ご覧の通り色が違います。
なぜなら表紙に使っている写真が違うから。
それにしたがって写真に合わせてフォントの色も白と黒で使い分けています。
ではなぜ一人一冊なのでしょう。
それはFLORAのもうひとつの流儀である一人一研究に理由があります。
各自違うテーマに取り組むFLORAメンバーの日頃の活動は
一緒のように見えて別々です。ただし、いざという時は
お互い協力し合うというルールもあります。
したがって2年間撮りためた写真は、みんなで楽しめる写真と
個人だけがわかる写真の二通り出来てしまいます。
それを強引に一冊にすると、全員が楽しめないアルバムになってしまうので
一人一冊にしているのです。次はサイズを見てみましょう。
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「花物語」集大成

2023年03月05日 | 研究
こちらはサクラソウ研究のポスター。
サクラソウといえば2011年の東日本大震災で
地元八戸市の種差海岸が津波被害を受けたのをきっかけに
救出しようと取り組み始めた園芸科学科時代最大のプロジェクトでした。
2011〜2012年はサクラソウの救出。水の国際大会にも初出場しました。
2013年からは、活動を自生地の保全にスケールアップ。
アジア国立公園会議で、日本の高校生として初の英語スピーチをしています。
でもこのポスターが披露されたのは2017年3月とずいぶん後のもの。
実は2015年にTEAM FLORA PHOTONICSが園芸科学科から
環境システム科に移籍した後も、細々とサクラソウの自生地調査は続いていたのです。
しかしこれより先は行政の範疇で、高校生の手の届かないところ。
そこで2016年度をもって活動に終止符を打つつもりでいました。
すると国立科学博物館筑波実験植物園から今までの研究の成果を
講師として一般の方々に説明してほしいとの依頼があったのです。
最後を締め括るのにふさわしいチャンスと
当時の男子2名が筑波で披露し、愛好家などから称賛されました。
このポスターは、2011年から2016年までの活動をまとめたものですが
最後なのでと2017年3月に早稲田大学で記載された日本生態学会で披露し
優秀ポスター賞を受賞しました。これにて終了と思った矢先、また依頼がきます。
宮城県にある国の保養地のサクラソウ自生地で保護活動について発表して欲しいというのです。
そこで2017年のゴールデンウィーク、代表数名で出かけたのを覚えています。
サクラソウ活動は7年間の間に救急救出→種差海岸の自生地調査と保全技術の試行
→他地区の自生地保全法提案と進化発展して幕を閉じました。
この最後のポスターは、たくさんの先輩の思いが込められた記憶に残るものです。
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