花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

おみそれしました

2023年03月09日 | 研究
これも忘れられないポスターのひとつ。
2016年、植物学会で発表した「フキのシュウ酸低減技術の研究」です。
担当したのはある男子。他のメンバーはサンパチェンスによる空気浄化など
ちょっと華やかな研究をしていましたが、彼のテーマはこのように地味。
さらに彼は無口ではありませんが、人前で発表する姿を見たことがないので
学会でもどうなるかと他のメンバーが心配するぐらい。
するとどうでしょう。すべて研究を理解し、生き生きと
ディスカッションしているではありませんか。
これには彼をみくびっていた他のメンバーもびっくりです。
大会は新潟で開催されたため、FLORAは帰りの新幹線の都合で表彰式に参加せず
途中退席しましたが、数日後、学会から入賞したので賞状を送るとの連絡。
何と彼の研究が優秀賞に入っていたのです。
彼の研究はフキを葉だけ出し、茎をすっぽりオガクズや籾殻に埋めて
遮光栽培することでシュウ酸の含有量を低減させるユニークなもの。
3月下旬に始めて5月には実験終了という超スピード研究でした。
その結果は大成功。籾殻から出したフキの茎はなんと半透明。
分析に出すとシュウ酸は、生食するレタスやトマト以下。
フキはシュウ酸が多いので生食できず、水煮が一般的ですが
彼のフキは生食できるのです。シャキシャキとした食感は新感覚。
名付けて「サラダフキ」の誕生です。一発逆転。みんなから称賛された彼は
その勢いで京都大学で開催されたテクノ愛でもグランプリを受賞。
一躍、チームを代表とする研究となりました。
彼が卒業したため栽培することもなくなったサラダフキ。
でも馴化温室周辺には彼のフキが今も残っています。
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解散ではなく散開

2023年03月09日 | 研究
これは2月27日、名農の賞状授与式前日のFLORA HUNTERS。
懐かしい土肥実験室に集まった彼らに渡されたのがFLORAアルバム。
TEAM FLORA PHOTONICS時代は2年生が3年生へ手渡ししていました。
したがって当時のメンバーは卒業時にアルバムがもらえることを知っていました。
しかし今年のFLORA HUNTERSは先輩のいないひとりっ子。
つまり差し上げた経験がないので、もらえることも知りません。
後輩の代わりにFLORA事務所が渡しましたが、紙袋を見て興味津々。
Tシャツじゃないかと誰かがいうと、みんな袋を開け始めました。
中に入っているのはA4サイズのアルバム。
しっかりしたハードカバーで頁数は30〜40枚もあります。
もちろん中には課題研究の活動写真。これでもかという迫力です。
学校の卒アルと大差ない装丁とボリウム、さらに全員違う内容。
おまけに2週間前の大阪での写真も入っているので
どうやって作ったのだろうとみんな驚いてページをめくっています。
これがDTPとオンデマンド印刷の実力です。
いつもであればアルバムは包装されているので先輩は家に持ち帰って見ます。
しかし今回は簡易包装にして、ちゃんと自分のものかどうかここで開けて
表紙を確認してほしいとあえてお願いしました。
本音は他のメンバーのアルバムと比べてもらいたいから。
みんなで見ることで思い出が蘇り、何倍も楽しくなるからです。
作戦は成功。お互いの写真を見て大笑いです。
袋の中には2年間撮影した写真や動画データを記録したDVD2枚も入っています。
将来、高校時代の写真が必要な時はぜひ活用してほしいものです。
最後の集会はわずか10分。FLORA HUNTERSはこれにて散開。またいつかどこかで。
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