花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

わらかないことだらけ

2022年09月29日 | 
大鍋でイチゴを煮ています。
これは園芸科学科時代のTEAM FLORA PHOTONICSの実習風景。
実は研究資金にまだ乏しかったフローラは温室周辺に
ジャムの原料となるブルーベリーやカーラント、
ラズベリーなどを植えてジャムに加工しては販売していました。
さて一般にジャムといえば果肉が残っていない状態のものですが
果肉のゴロゴロしたプレザーブスタイルというものもあります。
フローラが作るのはいつもプレザーブスタイル。美味しそうに見えるからです。
しかし確か教科書にはプレザーブスタイルは別名フィンランドスタイルともいうと
書かれていたような気がします。それはなぜでしょう。
実はいまだに答えを探していないのです。なぜならプレザーブの意味は「加工して保存する」。
普通のジャムと何の違いもありません。そこでプレザーブスタイルのJAS定義を調べてみると
イチゴなら果実そのままか半分、イチゴ以外のベリーなら完全な姿を留めていること。
さらにベリー以外なら5mm以上果肉が残っていることとあります。
どこにもフィンランドなんて出てきません。ただこの文章からいくと
何だかイチゴやベリーが基本であるかのように感じます。
北欧はベリーが豊富に採れる国。保存食のジャムは食卓に欠かせないといいます。
この辺りにヒントが隠れているような気がしますが、
現在はそれ以上追い詰められません。残念です。
さてストックホルムでクラウドベリーを使った料理があったらしく
クラウドベリーとは何だという質問を受けました。
クランベリーならわかりますがクラウドベリーはよく知りません。
結局食べることなく終わってしまったのですが、調べてみるとありました。
まるで黄色のクワの実のような形をしていています。
キイチゴの仲間だそうですが日本で北海道や東北の一部にあるそうです。
情報ではフィンランドの硬貨にも絵かがれているとのこと。
またフィンランドです。
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俺だよ!知らないの

2022年09月29日 | 研究
農業高校ではいろいろな作物の栽培法を学びます。
しかし作物として一括りにするにはあまりに広すぎるので
作物、野菜、果樹などに分類され、それぞれの教科書が用意されています。
なお作物とは普通作物、食用作物の意味で、
イネや麦などの穀類や豆類、イモ類などが入ります。
さてその作物の教科書を開くと、まずはじめに登場するのがイネ。
さすがお米が主食の日本の教科書です。
そして最初に学ぶのがイネの学名。それがOryza sativa L.
オリザ・サティバですが、必ず最後にLという文字がついています。
これは野菜の教科書でも同じで、ゴボウはArctium lappa L.
辛いトウガラシはCapsicum annuum L.と示されています。
このLとは、スウェーデンの植物学者であるカール・フォン・リンネの頭文字。
1700年代、はじめて動植物の情報を整理して分類表を作り、
生物分類を体系化した方です。昔はテストにもよく出したものです。
これはそのリンネさんの銅像。おそらく生物生産科で栽培を学んでいる生徒なら
聞いたことがあると思うのですが、彼女たちも先輩男子も環境システム科。
それも工業系に所属しているので、農業高校生といっても
栽培については深く学んでいません。
そんなことでみんな初対面。はじめましてとは残念です。
今日でテストは終了、こちらは残念な結果になっていなければいいのですが。
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