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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ふきの生サラダ!!

2016年06月15日 | 研究
とうとう出来ました。
ふきのサラダです。
もちろん生のふきをスライスして作りました。
シュウ酸の少ないふきだからこそできるメニューです。
なぜ生で食べようと思ったのでしょうか。
理由は簡単です。
ふきは灰汁であるシュウ酸が多いため煮ないと食べられません。
しかし煮るとビタミンCが流れ出てしまいます。
昨年の測定では煮ると含有量はゼロ。
測定できないほど減少していたのです。
さらに柔なくなり食感も落ちてしまいます。
ふきとはそんな食べ物だといわれればしかたありませんが
ビタミンを含みながらシャキシャキとした食感を残したい。
もし残せたら絶対サラダで食べたい。
そんな食いしん坊がこんな研究を成功させました。
測定してみると遮光したのにビタミンCは30%減少しただけ。
水煮のゼロとは比較できないほどの機能性を維持しています。
それ以上に感動したのが食感。
まるで生のウドを食べているかのような舌触りと風味です。
試食の反応も予想通りの高評価。
チームフローラの考案した新しい食材の誕生です。
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論より証拠?

2016年06月15日 | 研究
3年生が2年間取り組んできたふきの遮光栽培。
昨年度はなかなか面白いデータを得て地味ながら注目されました!
なんと灰汁の原因であるシュウ酸を大幅にカットできたのです。
食品分析センターでシュウ酸やシュウ酸カルシウム量を測定したところ
生のふきなのに生食するトマトと同じなのです。
しかし1回だけでは偶然かも知れません。
そこで2年目の今年、再試験してみました。
するとまったく同じ現象が起きました。
再現性もばっちりです。
光を遮ることでシュウ酸の合成が抑制されるという
仮説が見事当たりました。
ふきの皮をむくと手が黒くなるのをご存知ですか。
あれがシュウ酸です。
そこで普通のふきと遮光したふきを水に浸けてみました。
するとこの通り、遮光した右側は黒くなりません。
シュウ酸が少ないふきであることがこれでもわかります。
ここまで来るには何度も遮光の方法を試しました。
ふきは光に敏感で、ちょっとでも光が入ると緑になるのです。
かといって完全に遮光すると光合成ができず枯死します。
成功はこの遮光の仕方にかかっていました。
成功したら次は生食に挑戦です。
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