地方の三文小説家「東義久」の独白

東義久のブログです。

京都のIVYの元祖といってもよい店

2015-02-21 00:20:42 | ひとりごとの部屋
2月19日、MOVIX京都で映画を観たが、帰りに「イノハナ」に寄ろうと思っていた。
イノハナは京都新京極の三条下がるにある紳士服の店である。
が、あいにく店のシャッターは下りていた。
たまたま着て行ったKEÑTのダッフルコートは今から47年ほど前にイノハナで買った
ものである。
休みなら仕方がないと思い、フッ、と見ると、閉まったシャッターに入居者募集の意味合いの込められた張り紙が・・・。気になって向かいの店のおばさんに店は止められたのか、と訊いてみた。去年の12月ごろから閉まっているということで、新聞にも出ていたということだった。
ぼくらはVANやJUNといった服を追い求めた。それは一種の社会現象にもなっていた。特にVANはアメリカのアイビーリーグの大学生が着ていた服をモデルにし、石津謙介が操業した。そのVANの製品を京都で最初に扱ったのがイノハナであった。
創業1888年の看板が今も残っていた。丁度、服飾を題材にした「繕い裁つ人」を観てきたところだったので感傷的な気分になった。
京都のトラッド、IVYのメッカ、イノハナがなくなる。寂しいことである。

シャッターの閉められたイノハナの店。


創業1888と書かれた看板。


イノハナで今から45年以上前に買ったKENNTのダッフルコート。