外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

試練のプロ野球

2011-03-28 18:21:10 | 大学野球
関東エリアでは、今年の夏に大変な電力不足が予想されています。
そのために、節電では足りずに、引き続き計画停電も実施されると報道されています。

真夏の節電/停電は、人々にとって過酷なものになるでしょう。

エアコン使用を前提として設計されたオフィスビルは、窓が開かない構造が少なくありません。
そして、オフィス内には、熱を発するパソコンやサーバーがズラリ。

そんなビルを真夏の太陽がガンガンと熱するのですから、中で働く人間たちは堪ったものではありません。
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私が大学を卒業した頃には、エアコンの存在しない昭和20年-30年代の銀行で働いた経験のある先輩方がいらっしゃいました。

昔は、真夏の暑さをどうやって乗り切ったのですかと訊ねると
「午後三時に支店のシャッターを降ろして、お客様が店内にいなくなるやいなや、ワイシャツを脱いで、上半身はランニング・シャツ一枚になった。」
「首に手拭いをかけて、書類が濡れないように汗を拭き拭き帳簿をつけた」
「ある時は、バケツに水を汲んできて、ズボンを捲り上げて、足をバケツの水で冷やしながら、仕事した」

お堅いイメージの銀行マンとは思えないような時代であったわけですが、それでも、当時の建物は窓を開けて外気を取り入れることができましたし、熱を発生するOA機器も存在しませんでした。

今回は、オフィスの所在地によっては、これまでに前例のないような過酷な執務環境になるかも知れません。
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また、最近の電車は、窓の開かないタイプの車両も少なくありません。

冷房の効かない真夏の満員電車や地下鉄なんて、想像したくもありません。
(><)

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さて、神宮球場の試合日程の見直しについて、ヤクルトスワローズが大学野球に協力を求めているという新聞記事を見ました。

1日に3試合を行うなどの形で協力できないか、六大学でも検討を始めているようです。

プロ野球も、学生野球も、力を合わせて難局を乗り切ることが必要です。
神宮球場の経営を窮地に追い込まないためにも、知恵を絞ってもらいたいものです。

そもそも、大学の授業が5月開始ということなのですから。
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プロ野球にも、学生野球にも共通する課題があります。

それは、これからも放射性物質の飛散、あるいは緊急地震速報などが試合開催日に発令される可能性があることです。

何万人もの観客を集めて何時間も屋外にいてもらうためには、放射性物質への対応や一定の注意事項を、開催者はきちんと準備する責任があります。

また、試合開催中に神宮球場を含むエリアに緊急地震速報が発令された場合に、どうやって観衆の安全を整然と守るのか。
これも、きちんと準備しておく必要があります。

この春、長良川球場に緊急地震速報が出されたにもかかわらず、少しも観衆を守ろうともせずにオープン戦を続けた読売ジャイアンツのような、危機管理マインド皆無の三流組織もあります。

天下の東京六大学が、そんな球団と同じことを繰り返してはなりません。

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加えて、冒頭に話題にしたように、夏になっても電力不足の状況は改善されない模様です。
そして、23区にも計画停電のエリアが拡大されるそうです。

そうなると、電力を大量消費するナイトゲームが、電力消費がピークとなる夏に、関東エリアの球場で開催できるのかどうか。

我が国のプロ野球は、最大の試練の年を迎えようとしています。
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