外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

箱根駅伝に思う

2011-01-04 17:51:55 | 大学駅伝
今日から仕事始め。

外国銀行は12月末が本決算日なので、大急ぎでやらなければならぬことが山積みです。
そんなわけで、今朝は午前5時に自宅を出て、午前6時過ぎにはオフィスに到着しました。

駅前のビル街は、まだ夜明け前。(写真)
昨日まで箱根駅伝で盛り上がった大手町・丸の内界隈ですが、午前9時になると一気に普段どおりのビジネス・モードに切り替わりました。
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続々と出勤してくるオフィスの同僚たちから、
「箱根駅伝、優勝おめでとうございます」
「ayさんも、昨日は泣いたんですか?」
「早稲田の○区の走者がイケメンでしたね」等々、矢継ぎ早に祝福や質問を受け、箱根駅伝への高い注目度を改めて実感しました。
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昨日のレース終了後の表彰式で、東海大学で2区を走った村沢選手がMVPに選ばれ、金栗四三賞を授与されたと新聞報道にありました。

賞に名を残す金栗四三さん(かなぐり・しそう。旧制・玉名中学-東京高等師範(現・筑波大学))は、1912年(明治45年)のストックホルム五輪に、日本人で初めてマラソン選手として出場した名ランナー。
そして、箱根駅伝の創設に大変なご尽力をされた方です。

金栗さんは、体格・体力に劣る日本人の中から世界に通用する長距離ランナーを発掘・育成することを目標として、箱根駅伝を思いたったのだそうです。

今回受賞した村沢選手が、金栗さんが掲げられた理想を担い、世界に向かって羽ばたく長距離ランナーであると認められたということです。

村沢選手、本当におめでとうございます。

近い将来、金栗杯を授与される長距離ランナーが早稲田からも生まれると嬉しいですね。
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そんな高い理想の下で始まった箱根駅伝です。
手っ取り早くチームを強化しようと、外国人助っ人に頼るチーム作りをすることは、金栗さんの理想には適うものではありません。

個人的には、学生スポーツにおける外国人助っ人の起用は、ある種の劇薬のようなものだと思っています。

確かに、助っ人を招いた直後は、今年の拓殖大学のように旋風を巻き起こすことができます。
しかし中長期的にみると、一度「劇薬」に依存したチームの国内有力選手の獲得・育成能力は、必ずしも養われていないように私は感じます。

例えば、今年の日大や山梨学院のレース結果からは、以前の勢いを感じとることができません。

一方、外国人助っ人に頼らずに、懸命の努力を重ねているチームが予選落ちしている現実もあります。

箱根駅伝が社会からこれほどの注目を浴びるようになった今こそ、陸連と参加各校は、金栗さんが示してくださった高い理想を、もう一度噛み締めていただきたいと思います。
Comments (4)
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