全トヨタ労働組合(ATU)

トヨタ自動車および関連企業で働く労働者の企業横断型労働組合です。一人でも加入できます。

今日の新聞あかはたさんから

2006年09月15日 16時22分40秒 | Weblog
本日付けの新聞あかはたさんのトヨタ調査報告は読みがいがあります。ぜひHPの方を訪問してあげてください。「人にやさしい」企業とはいうものの、内面に入ればいろんなことがされています。

今回の記事の要約は以下のようです。


以下要約して転載

2006年9月15日(金)「しんぶん赤旗」

これがトヨタの実態だ
日本共産党調査で判明

日本共産党調査団(団長・佐々木憲昭衆院議員)がおこなった9月6、7日の調査から浮かび上がった問題点のリポートです。


社員
開発期間も納期も短縮
 トヨタは自動車の開発期間を、一九九〇年代の約四年から二年に短縮。部品の製造現場では、デザインができて三カ月ほどで製品を完成。しわ寄せは、長時間過密労働や自動車の安全性をおびやかすリコールの問題に。

設計上の不備増加
 ルコール数の増加は部品の共通化によるもので、安全性の確保はきちんとしているといいますが、調査では安全性にたいする多くの不安の声があがりました。
 設計が遅れても納品の期日は変わりません。「テクニカルセンター」は、深夜となっても、ほとんどの部屋の明かりが消えません。トヨタの開発部門は正社員一万人にたいし、常時、部品メーカーなど他社からの技術者二千人が「応援」。そのうち派遣労働者も千四百人。

下請け
「原価削れ」“定期便”で
 トヨタ自動車は、三年間で原価を三割削減する「原価低減運動」
 ある下請け工場は、売り上げが倍でも、単価は三割減。「売り上げが上がっても、どうしてこんなにお金がないかと思う」と経営者。


人件費の削減へ
 こうした構造が、「偽装請負」や外国人労働者の不法就労を使った人件費削減。 トヨタ本社は、日本共産党調査団との懇談で、偽装請負の問題にたいし、「取引先に法令順守をお願いしている」といいました。その一方で、「一次下請けだけで千社以上ある。二次下請けより先は、一次下請けから伝えてもらう」とのべ、トヨタ生産方式やコスト削減を要求するトヨタには社会的責任はないという立場。
 厳しいコスト削減要求は安全性問題も。ある技術者は「コスト削減で(材料の強度に余裕をもたせる)安全係数を5%から2%に削っている」と。以前は実際の製品を使って一時間に一回していた検査を、月に一回にしているという工場も。

土日なく残業も
 ある下請けの製造現場は、平均残業時間月六十時間。年間では七百二十時間。零細下請けにも、「明日までに仕上げてくれ」という無理な要求土、日曜日にも働かざるをえない状況。

 トヨタ自動車は、労使間で残業時間を年三百六十時間の目標です。しかし実際にはそれを大幅に上回っています。本社でも三六協定(労資で決める残業時間の上限)は、以前と変わらず製造業で年六百時間、それ以外の部門で年七百二十時間という途方もない数字です。

労働基準監督官 豊田に5人だけ
 愛知県では労働者派遣事業所が〇五年度は前年比34・9%増と急増しています。「偽装請負」など労働者派遣法や職業安定法に違反をしていたのは、愛知労働局が調査した事業所のうち、派遣事業所で88・8%(定期指導分除く)、請負事業所で84・0%となっており、きわめて悪質です。
 しかし豊田市にある労働基準監督署には、労働基準監督官は署長を含めわずか五人です。
 違法な労働条件を是正するための監督行政の充実ができない事実があります。

以上が要約です。全文はこちらへ。
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