ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

涼しい北の海辺から

2009-08-23 | 日記風

京都の暑さに負けてそろそろ秋風が感じられる頃になって北海道の釧路へ逃げてきた。さすがにこちらは暑さ知らず。半袖では寒い。昼間は日射しがあると快適な気候だ。空気がこれほどきれいだったとあらためて思った。夜は毛布を掛けて眠ったが、朝方は寒くて熟睡ができなかった。今夜は冬の布団を掛けて寝よう。いっさい汗をかかないので、下着がべたべたしないので、快適だ。空はあくまで青く澄んでいる。もう秋の風情だ。

 近くの海岸まで散歩に行った。途中の崖には季節の花が咲き乱れている。真っ赤な花があざやかなハマナスがあちこちに咲いている。チシマフウロ、キンミズヒキ、セイヨウノコギリソウ、エゾノコギリソウ、ヨメナ、クサフジ、ナガボノシロワレモコウ、ツリガネニンジン、ナンテンハギ、ナミキソウなど、赤、紫、黄色、白、青などの色とりどりの花が無数に咲き乱れている。秋が来たなあと思うが、秋の代表ともいうべきエゾトリカブトの花はまだ見えない。

 海岸にはウミネコが集団で砂浜にたたずんでいた。風が強くなり、波が上の方まで駆け上がってくる。砂浜を歩くと潮の匂いが強く鼻をついて、ああ海だなあと思う。コンブがあちこちに打ち上がって、北の海の風情が漂う。ああ、暑さに耐え、ベトべトした汗の感触に耐え、朦朧とする頭で考えるつらさに耐えることがない生活がうれしい。

 地球温暖化によって暑さが徐々に北に上がってきている。この地もいつか暑さを感じるような気候になってしまうのだろうか。それまでにこの文明が崩壊・消滅して、自然が再び戻ってくるのだろうか。