四国一周の旅 ⑤ (愛媛県)
◎デイゴの花
徳島県からはじまった海岸線沿いの旅は高知県の竜串海岸公園を経て愛媛県に入りました。
竜串では沖縄県の県花・デイゴの花に見送られましたが燃えるような真っ赤な色が鮮明に
印象に残っています。
以前、沖縄や八重山で見かけたのですが四国南岸はやはり暖かいところなのですね。
◎ 外泊 石垣の里
入り江に面した山の急斜面に軒下まで整然と石が積まれた民家が密集した珍しい集落が見事
これは台風や冬の厳しい寒風から家と生活を守る創意工夫によるもので幕末から人の営みが
続 いているそうで、「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財百選」に選ばれています。
急な石畳の階段を上って見学しましたが息が切れました。
毎日この石段を上り下りする生活の大変さは想像できません。
休憩所には建築家の安藤忠雄氏が若い時に来られたと書いてありました。
◎ 遊子水荷浦(ゆすみずがうら)の段畑
宇和海に突き出た岬に石垣でできた「耕して天に至る」という段々畑がありました。
高さ、幅ともに1メートルの畑が山の頂きまでそれはそれはきれいな螺旋を描いて続く
風景は造形美満点で見事! これも先人が生活のために苦労して山を切り拓いて築いた
汗の結晶と思います。ジャガイモの収穫期には掘りたての芋が段畑を埋めていたと想像
するとうれしくなってきました。
◎ 松 山 城
ロープウエー で上がった松山城は雨にけむっていました。
いくつかの門をくぐって本丸の天守への道を傘をさし,ぬかるみに足を取られないようにして
行きますと立派な武者装束のゆるきゃらが立っていました。名前はよしあきくんといい松山城の
創設者の加藤嘉明に因んだとのこと。嘉明は関ヶ原の合戦での戦功が家康に認められ20万石
となり1600年7月伊予正木から道後平野の中央に位置する勝山に城郭を移築し松山と命名された。
姫路城と並び連立式の天守を持つと紹介されています。
松山は以前来たことがありましたがお城ははじめてで是非見てこようと思っていました。
◎ 砥部焼の夫婦湯呑茶碗
砥部町にある砥部焼陶芸会館で砥部焼の湯呑茶碗(椿の花模様)を買い求めました。
厚手の白磁に呉須という藍色の手描きのデザインが特徴で独特の風合いに魅せられ
いつかは入手したいと思っていて念願が叶いました。
砥部焼は大洲藩の財政再建のため、砥石のくずを使った磁器づくりを命じられたことに
起源があるといわれています。
丈夫で保温性に優れ実用的な上に大胆な筆づかいでのびのびと描かれた図柄にますます
魅了され毎日二人でお茶を楽しんでいます。
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