このミステリーは、間もなく高解像度イメージによって解かれるという期待と共に、2015年2月に、小惑星帯で最も大きなオブジェクト、ケレスに接近したNASAのドーン(Dawn)宇宙船によって注目された。しかしながら、ドーンが3月にケレスに到着した後でさえもこの謎は残った。驚くべきことに、8月にとられた合成写真を含むイメージがオッカトル・クレータの多くの詳細を解いているが、これらのミステリーは解けなかった。他の最近の手掛かりは、クレータの明るい場所の上にかすかな霞が発達しているということである。ドーンはケレスに向かって旋回降下を続け、いくつかの新しい方法でこの矮惑星をスキャンし、この領域の化学組成を判定し、最終的にこの場所の性質と歴史を明らかにするだろう。電力が尽きた後、ドーンはケレスを無期限に周り続け、人工の衛星(月)になり、人間探査の永久の記念碑になるだろう。
<注>:オッカトル・クレータ ローマ神話の馬鍬の神及びケレスの従神オッカトルに由来する。詳細は こちら から。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
<大判>: イメージをクリック