天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

NASA、ESAを始め主に外国の宇宙探査情報を
ハッブルから宇宙ステーションまで、幅広く、毎日
提供しています。

8月19日(月):2024年宇宙環境報告書

2024年08月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

◇ 表示方法の変更を試しています。 ◇

スマホの方は以下のリンクからもお試しください。

 最終更新日 8月19日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題
 最終更新日 8月19日  今日の宇宙 ------下の記事と同じ
 最終更新日 8月19日  火星探査情報 -----多数の探査機による火星探査情報
 最終更新日 8月19日  地球観測 -------地球温暖化関連記事を中心に
 最終更新日 8月19日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最近発表された記事
 最終更新日 8月19日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最近発表された記事
 最終更新日 7月18日  アルテミス2 ------来年の有人月周回への準備
 < 待 機 中 >     宇宙ステーションは今 --日本人飛行士滞在期間に掲載
このページに戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。

  ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

<今日のテーマ>: 2024ヨーロッパ宇宙機関宇宙環境報告書

我々の惑星は、変化する気象を研究し、広域な通信とナビゲーションサービスを提供し、重要な科学的疑問に答えるために作業を行う宇宙船に囲まれている。

しかし、その軌道の一部は混雑し、宇宙での未来を脅かす、壊れた衛星やロケットの致命的かつ動きの速い破片によって一層撹乱されている。

2002年、ヨーロッパ宇宙機関がメンバーである国際スペースデブリ監視委員会(IADC:Inter-Agency Space Debris Coordination Committee)は、スペースデブリ軽減ガイドラインを発表した。自主的なガイドラインに記載されている措置は、さらなるデブリの発生を防ぐ方法で宇宙ミッションを設計、飛行、および処分する方法を定めている。これらは、重要な軌道を保護するための主要な一歩であり、ヨーロッパ宇宙機関の政策、国内法、技術基準のベースラインとして機能してきた。

2016年以降、ヨーロッパ宇宙機関のスペースデブリ局は、世界の宇宙活動の透明性の高い概要を提供し、これらの措置やその他の国際的なデブリ削減措置が宇宙飛行の長期的な持続可能性をどの程度改善しているかを判断するために、毎年宇宙環境報告書を発行している。

以下は、2024年の報告者の概要である。

基本事項
・ 地球の軌道環境は有限の資源である。
・ 2023年にはこれまでのどの年よりも多くの衛星が打ち上げられた。
・ 特定の低地球軌道における商用衛星編隊の数と規模は増加し続けている。
・ 寿命の終わりに、十分な数の衛星がこれらの非常に混雑した軌道を離れることはない。
・ ミッションの終了時に運用軌道に留まっている衛星は、破片が危険な破片の雲に分裂し、長年にわたって軌道上にとどまるリスクがある。
・活動中の衛星は、他の衛星や宇宙ゴミ(space debris)の破片の邪魔にならないように、ますます多くの衝突回避操作を行う必要がある。
・ 宇宙ゴミ対策の採用は徐々に進んでいるが、まだその増加に歯止めをかけるには至っていない。
・ これ以上の変化がなければ、宇宙開発を行う民間企業や国家機関の集団的な行動は長期的には持続不可能となる。

図中の表示の説明

    UI = 未確認  RM = ロケットミッション関連オブジェクト  RD = ロケットの残骸  
    RF = ロケットの破片  RB = ロケット本体

    PM = ペイロードミッション関連オブジェクト  PD = ペイロードデブリ  
    PF = ペイロードのフラグメンテーションデブリ

    PL = ペイロード

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Space Safety (ESA)

コメント