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8月11日(日):ツンドラの植生、背が高く緑豊かになる

2024年08月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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<今日のテーマ>: NASAの研究、ツンドラの植生が2100年を通じて背が高く緑豊かになると明らかにする

地球規模の温暖化は、極北の森林の植生構造を変化させている。NASAの研究者達によれば、これは少なくとも今世紀末まで続く。 森林構造の変化は、大気から温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)を吸収するか、永久凍土の融解を増加させて古代の炭素の放出をもたらす。 ICESat-2 (Ice, Cloud, and land Elevation Satellite 2) ミッションと Landsat ミッションから得られた数百万のデータが、この最新の研究に情報を提供し、気候予測コンピュータ・モデルの改良に使われる予定である。

ツンドラの光景はますます高く、緑が増えている。温暖化に伴って、極北の森林の植生は、より多くの樹木や低木が出現するにつれて変化している。このような北方の林とツンドラの植生構造の変化は、少なくとも今後80年間は続くと、NASAの科学者達は最近発表された研究で述べている。

北方林は一般的に北緯50度から60度の間に成長し、アラスカ、カナダ、スカンジナビア、ロシアの大部分をカバーしている。この植物群系(biome)には、マツ、トウヒ、モミなどの常緑樹が生息しており、さらに北では、永久凍土と短い成長期が、歴史的に大きな木や密林を支えることを困難にしてきた。これらの地域の植生は、代わりに低木、コケ、草で構成されている。

これら二つの植物群の境界は見分けがつきにくく、以前の研究では、高緯度植物の成長が増加し、かってツンドラの低木や草にまばらに覆われていた地域の、北に移動することが分かっている。現在の、NASA主導の新しい研究では、これらのツンドラ地域と、北方地域とツンドラが出会う隣接する移行林で、樹木や低木の存在が増加していることがわかっている。これは、少なくとも今世紀末まで続くと予測されている。

<右図>: この研究のデータは、アラスカとカナダ北部の地図に描かれており、過渡期の風景に広がる樹冠の覆いの変化を強調している。北半球の北方では、キャノピー被覆(濃い緑色)の最大の増加が、過渡期のツンドラ地形で発生している。これらの地形は調査地域の寒冷な北部に沿って見られ、歴史的には主に、低木、コケ、草を支えてきた。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック(タップ)。

<出典>: Erica McNamee(著者名です)

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