Aruiのスペース

自分の身の回りで起こったことの記録であったり、横浜での生活日記であったり・・・です。

河西回廊ー5-楡林窟

2005-10-12 16:59:04 | Weblog
天津175             5012

河西回廊ー5-楡林窟

2日目、わがバスは敦煌国際大酒店を8時40分出発。
120km東の安西を目指す。バスはどんなに悪路でも、
時速30kmみておけば、なんとか到達するが、昔の
キャラバンの時速を、どうみたら良いんでしょうか。
人間の歩行速度の時速4kmなら30時間かかる。1泊
野宿をして、2日で着けばちょうど良いような距離感
だと思います。

問題は昼食でした。楡林窟へ行く街道の最後の村の
中心でバスを止め、トイレ休憩を兼ねてレストラン
との交渉です。なんと言っても国慶節の日曜日ときて
ます。うどんしか出来ないよとのこと。こっちは、
うどん大歓迎で、楡林窟見学後2時頃にまた来ますと、
そこを後に。

楡林窟は、要は莫高窟と同じことです。ただ場所が
違い、絵師や仏師も違っていたことでしょう。しかし
現代の私達からみて莫高窟との大きな違いは、保存
状態がとても良いことです。これは、街から遠い
不便な場所にあったことが幸いしているのでしょう。
外敵や、革命の嵐からも無害でした。

特に25窟(有料200元)の西方浄土と弥勒浄土変は、
唐代壁画の優品と言われていますから、1200年ほど
昔の壁画と言うことになりますが、それは信じられ
ない美しさです。

楡林窟の詳細web
http://www7.ocn.ne.jp/~yulinku/yurinkutsu.html
途中の光景web
http://ikokunotabi.web.infoseek.co.jp/karahoto/kara7.htm

楡林窟の見学を終えてバスに乗り、先ほどの村に
向かいました。レストランに着くと2時半を廻って
います。早速うどんが食えるかと思いきや、我々の
到着を確認してから、やおら粉を練って、うどんを
打ち始めました。打つと言うより、引っ張ると言う
べきでしょうか。1本が2本、2本が4本、4本が8本、
あれです。そして茹でて一人分出てきますが、待って
られない私達は、出てきたうどんをすぐに、シェア
です。小鉢にうどんを取り、タレに具が5品、好きに
取り合わせて食べる方式です。でも、結構腰も有って、
美味かったです。

鎖陽城
安西の町から南東へ80kmのゴビ砂漠にある城。漢代
には出来ていたが、現存する城跡は唐代のものとのこと。
鎖陽とは漢方の材料になる木の根。この城に立て篭
もった兵士達が、食料が尽きた時に、これを食べて
持ち堪えたとかで、見学が終わると、これの宣伝
販売となる。ここ以外で売ってる鎖陽は、効きが
悪いんだとか。焼酎に漬けておくと、やがて赤くなり
それを飲むんだそうです。皆さん、結構買ってました。


鎖陽城の物見櫓
http://dsr.nii.ac.jp/photograph/anxi/0017.html.ja
鎖陽城の詳しいweb
http://www.catv296.ne.jp/~t-homma/0408-3.htm