Aruiのスペース

自分の身の回りで起こったことの記録であったり、横浜での生活日記であったり・・・です。

途中入学の新入生

2006-07-22 07:56:01 | Weblog
途中入学の新入生

中国語の授業開始3週目になり、途中入学の新入生が来ました。
中国人の母親とポルトガル人の父親を持つ、アレクサンダーと
フェデリコと言う兄弟です。中国語は当然話せるんですが、漢
字が読めないので、ここに入学したそうです。母国語がポルト
ガル語になると思いましたが、英語が通じることが判りました
ので、「Which language is most easy to communicate for you」
と、聞いてみました。すると2人の答えは、Englishでした。

理由を聞いてみると、最初から国際学校に入ったので、英語が
1st languageなんだそうです。弟は14歳で、今はルクセンブルグ
の学校に居るので、フランス語も判るそうです。こういう人材
が育って来るんですね。きっとお父上が凄い人なんでしょうね。
兄は19歳、文句なしのイケメンです。弟は14歳、可愛い中学生
です。

ところが困ったことに、Simonの時と同じく、アレクサンダー
もフェデリコも先生が名前を呼べないんです。呼べないものは
覚えることが出来ません。私が驚いたのは、シニアのA先生が
呼べないのは判るとして、若いB先生も呼べないことです。
中国人は、漢字で書かないことには、人でも物でも、その名前
を読む、呼ぶことが出来ないということのようです。

それでまた、漢字で名前をつけることになりました。Simon⇒
西門の時同様、私が提案することになりました。辞書で調べて、
提案したのが、兄が阿楽庫(アレク)弟が日庫(リコ)です。
幸い本人達も了承し、B先生が字と発音をcheckして、これで
行こうと決まりました。因みに、わが国日本は、中国人が発音
すると、リーベンとなります。

ここで私は、日本人が1000数百年前に発明したカナの素晴らし
さを思わない訳にはいきません。しかもカタカナとひらがなの
両方を発明し、何時の頃からか、カタカナは外国の地名や人名
や、外国語をそのまま表記することに使うようになり、読み手
に、すぐにそれと判らせる。非常に巧妙な技術と仕組みを共有
してきました。このことにより、日本人は外国の情報や技術や
文物を素早く取り入れ、消化し、高度化してきました。カナを
持たない中国人は、大変だと思います。

私は彼等の名前を聞いた時に、兄はAlexanderと聞き、弟は
Federicoと聞きました。そして頭に刻み込んで覚えました。
この時点でスペルが合ってるかどうかは判りません。でも、
もしこの時にスペルが思い浮かばなければ、アレキサンダーと
フェデリコで覚え込むことができます。しかも兄は歴史上の
有名人アレキサンダー大王と同じ名前ですから、一発で覚え、
忘れることはありません。

カナを持たない中国人は、アレキサンダーと言う名前を聞いて
も、歴史上の有名人と同じ名前であることすら、その場では
判らないのだろうと推測します。中国の歴史の教科書には、
アレキサンダー大王の名前は、漢字になって掲載されてると
思います。その漢字を見れば、中国人も、すぐ名前を覚える
ことは出来ると思いますが、手間暇のかかることですね。


中国語の授業

2006-07-22 07:54:32 | Weblog
中国語の授業

中国語の授業は、月曜から金曜日の午前中、毎日有ります。
土日は休みで、平日の午後は、水曜日以外は休みです。水曜日
の午後は、参加が自由な、街の見学会になっています。この時
には、英語科や日本語科の学生が、私たちを案内してくれます。
5日はフランス租界の跡、12日は古文化街でした。19日は食品
街の予定です。

授業開始は、8時半、終了は12時です。1時限が10時15分までで、
そこから2時限になります。1時限はA先生(中国人女性、シニア、
大学の教授)で、2時限はB先生(中国人男性、独身、大学の研
究生)。但し、水曜日だけ2時限はC先生(中国人女性、大学
の研究生)になります。

A先生は中国語の基礎会話を教えてくれます。B先生は、A先生
の教えてくれた内容を基礎にした、応用会話を教えてくれます。
1対1の会話で、何を聞かれるか判らないコーナーもあります。
C先生は文字の由来とか、成り立ちを教えてくれます。パソコン
を使ってプロジェクターで、投影して、教えてくれます。

基礎会話は、北京語言大学出版社刊の「漢語会話301句」という
教科書に沿って進められ、現在は上巻140句の途中、45句をやっ
ています。これは基本文型301を覚えるものです。8週間で301
句マスターするには、今は76句辺りに来てないといけないので、
非常に遅れています。因みに第1句は、你好・・こんにちは・・です。

今日のレッスンは第46句:
我住在留学生宿舎・・留学生宿舎に住んでいます・・でした。この
辺は、私にとっては全く問題なく話せる句で、勉強にはならない
んですが、授業中の先生の解説や、展開練習が勉強になります。
ノートもだいぶ書き溜まりました。

135句:你喜歓喝什幺酒・・お酒は何がお好きですか・・早くこの辺に
来ないかなと思っています。

138句:你們別客気、像在家一洋(木へん+羊)・・どうぞ、ご自分
の家に居るように、遠慮なさらないで・・だと、あ、知らなかった
こう言えば良いのか、と思います。

全行程終わった時に、教科書はどこまで行っているのでしょうか。
計算上は184句辺りですが、ペースが速まる要素は、今のところ
有りませんで、むしろ、ペースは落ちる傾向です。最初の計画
通り、楽しんでやるっきゃないようです。私としては、B先生から、
知らなかったこと、聞きたかったこと、基本句からの展開・応用を
勉強できることが、大きな収穫になりそうです(A先生に質問する
と、基本文型の進み方が、ますます遅れる)。

これを中国語でどう言いますか?とB先生に質問すると、こう
言います、こうも言えます、こういう言い方でも良いです。但し、
こういう言い方は、初心者はよくやりますが、間違いです。
と、教えてくれます。こんなふうに、勉強しています。

天環客運站

2006-07-16 20:43:34 | Weblog
天環客運站

バスで天津市内の中心部へ出掛ける際に、いつも気になっていた
場所が、天環客運站です。我がアパートの最寄バス停から10分程
で着く停留所なんですが、道からは少し奥に引っ込んでおり、バ
スの中からは、詳しい状況が判りません。名前からすれば、長距
離バスの発着所のように思えます。もし名前が長途汽車站なら、
ずばり長距離バスなんですが、ただ客運站だと、いまいちはっき
りしません。それで学校の帰りに、ここで我がバス停行きに乗り
換えるようにして、中を確かめることにしました。

行ってみると、やはりそこは長距離のバス発着所でした。天津に
は、長距離バスの発着所が何箇所もありますが、ここが、一番
今の私の住居からは近いことになります。長距離バスでも静海、
塘沽、大港と言った、天津市の中の遠距離地へ行くバスもあり
ましたが、私が時刻表を見た限り、一番の遠距離は福建省の省都
福州でした。所要時間19時間となっていました。他に、メモから

上海へ、1日1便、18時30分発で、所要時間14時間です。
青島へ、1日3便、所要時間9時間、料金は570元(約8,600円)
北京へ、朝7時から夜7時まで30分毎に、所要時間100分。なお、
北京へは、1日3便、所要時間3時間と言うバスもありました。
途中の場所に行きたい人が居るんでしょうね。北京へ100分の
バスはきっといつか利用する時が来ると思います。

ICカード

2006-07-16 20:42:14 | Weblog
ICカード

バス料金の1.5元について書きました。0.5元は5角と呼ばれます
が、小銭の出し入れが面倒なことは、地元中国人とて同じことで、
これを解消するのがICカードです。中国でもいろいろなICカード
が普及しているので、特にバス券となるカードは公交ICカード
と呼ばれます。カードの中のICチップが、購入金額(500元、
100元、50元の3種あり)から使用回数に応じて1.5元ずつ引き
落とされたことを記録しています。

大きさは、日本の代表的なICカードである、JR東日本のSUICAと
殆ど同じです。バス側の端末は料金箱の横腹に付いており、客が
カードを近づけて、端末が感知すると、ピっと鳴ります。感知の
感度は良く、女性がハンドバッグの内ポケットにこのICカードを
入れて、ハンドバッグを端末に近づけても、検知します。事実
ハンドバッグを持つ女性は、皆こうしてます。

上海では、バス、地下鉄、タクシーをICカードで支払えるように
する試みが実施に移されたと聞いています。ただ、端末が少ない
ので、まだ、実際の利用には当分無理とか。天津市内のバスは
90%くらいは端末を備えているようです。ところが、この便利な
バスカード、売ってる所が極端に少ない。ICカードですから、
売るときに情報を記録して売るので、回数券のように車内で、
運転手が売る訳には行かないとしても、人口1000万人の天津で、
天津駅と市内の中心駅とどこかもう一箇所とかで、3箇所くらい
しか無いらしい。

私は、料金箱に5元入れて、運転手さんのご配慮で、3.5元釣りを
貰った事実があるので、これではいかんとICカードを昨日買って
きました。天津駅だと、あの広大な施設の中のどこで売っている
かを見つけるまでに、大変な苦労をしそうなので、中心駅で買う
ことにしました。中心駅の近くに、いつも行く日本食の店が有り、
帰りに昼飯を・・・と計算して出かけました。2本のバスを乗り継い
で、中心駅に着き、乗務員の溜まり場の事務所に行って、ICカー
ドを買いたいと言うと、この裏側にあるとのこと。行ってみると
判りにくい引っ込んだところにカード売り場は有りました。

50元(750円)のICカード下さいと言って100元札を出しました。
ICカードの場合、だいたい最初にカード代金を取られるからです。
案の定、中の小母さんが何か叫んでいます。カード代金が8元
かかると言っています。そこから取ってくれと叫び返します。
更に何か叫んでいて、なんとか代が2元かかると言ってるような
のでそれも、そこから取ってくれと叫びます。私の後ろに、列が
どんどん出来ています。残金が少なくなって、代金を補充するの
にも、ここに来ないといけないようです。皆、カードを持って
私の後ろに並んでいるのです。そしたら小母ちゃんが、まだ何か
叫んでいます。カードケースに1元必要だと叫んでます。私はそこ
から取ってくれと叫び返しましたが、どうも様子が違う。1元払っ
てくれと言っています。つまり61元になるがお釣りが無いらしい。
それで、1元払うと、そうそうとニッコリ笑ってカードと、お釣り
の40元をくれました。

帰りのバスは、勿論ICカードでピッと鳴らして乗り込みます。
乗る度に、0.5元を無駄に払わないように、その100倍を前払いして
どうなのかと言う気もしますが。私のために3.5元のつり銭を戻す
配慮をしてくれた運転手さんも居ます。ICカードでピッと鳴らせば、
運転手さんもきっと安心でしょう。こちらも、バスに乗る前に小
銭をチェックしないで済みます。

天津市内のバス

2006-07-16 20:40:14 | Weblog
天津市内のバス

と言っても、私の生活に関係ある路線について書いてみます。
私が住む団地は、北側と南側を道路が走っています。南の道路は
複康路と言って、天津の南を東西に突き抜ける幹線道路です。
この道路を走る車の音が、私の部屋まで聞こえてきます。北の
道路は楚雄道と言う生活道路で、私がいつも買い物や、食事を
するところでもあります。

楚雄道のバス停が一番近く、わが部屋から、徒歩2分ですが、
そこを通る路線は、646と866.複康路のバス停はわが部屋から
徒歩4分くらいで、そこを通る路線は175,681,831,862,911です。
時刻表は一切無く、来るのを待つだけです。だいたい15分に1本
は来るようです。

天津のバスは、私が見て、話を聞いて、推察すると、民間人が
役所からバス運行の権利を買って、そして車両を必要台数購入
して運行しているようです。運賃は、役所の規定に従いますが、
車内広告(ポスター)と車内放送のある路線は、放送中のコマー
シャル収入がかなり大きいようです。この記事にバス路線番号が
いろいろ出てきますが、経営主体はそれぞれ違うようです。

Aruiさん、日本でお金出す人居ませんか?私○○市のバス
路線の運行の権利を持って居るんですが・・・と言う話が舞い込む
時があります。中国での儲け話の中では、この話は堅い方の
部類らしいです。

それで、今の私の生活の中心である、学校に通えるバスがあるの
かと言う大事な点ですが、以下が実際に私が行ったリサーチの
結果です。

ある日の朝9時頃、学校の西門のバス停で15分間に通ったバスの
番号の記録です。来た順番にメモしました。638,829,天津⇔静海
(長距離バス),904,857,903、687,高峰8,643(2階建て),662,50,
902,687,847,50,857,高峰8,829,903,638。同じ番号が出てきますが、
それだけその路線は頻度が高いのでしょう。ぞろぞろ書きました
が、我が家から直接行くバスは無いようです。

冬なら、歩いても良いんですが、一度歩いてみたら、汗が酷くて、
そのあとで、教室ではエアコンが効いていて、どうも具合が悪い
です。それで今は、複康路から831に乗り、学校の少し手前で
降りて、600mほど歩きます。そのままバスに乗ってると逆方向に
行ってしまいます。

バス料金ですが、市内はどこまで行っても1.5元(23円)で、車掌
は乗っていません。1元(15円)のバスもたまに見かけます。何が
どう違うのかは、よく判りません。この1.5元の0.5元がなかなか
面倒です。無いと2元払うことになります。2元を料金箱に入れた
客は、次の客が1.5元入れようとすると、その0.5元を、貰って良い
ことになっています。運転手によっては、「その0.5元をそこの人
に渡して」と指示することもあります。それと、2元払って、0.5
元のお釣り券を貰い、次回乗るときに、それを0.5元として使う
こともできます。

一度、1元札もコインも無しに来たバスの飛び乗ってしまい、5元
札を料金箱に入れたことがあります。7-8日前のことです。
運転手は女性でしたが「お客さん、5元入れてもお釣りは無いよ」
と叫びます。私も仕方が無いので、「没問題」かまいませんよと
叫びました。停留所をいくつか過ぎその間何人か乗り降りした
後で、ある停留所で親子連れが乗ってきて、3元入れようとした
時に、運転手が「その3元、前の席の大爺(ダーユエ)に渡して」
と言いました。私は実はその親子連れが3元を料金箱に入れるとこ
ろを見ていないで、外の景色を見ていたのですが、運転手の言葉
で、はっと気が付き、3元を謝謝と言って受け取りました。

しかも、次の停留所で、1.5元を入れようとした客から、0.5元貰い
ました。これも運転手さんの指図でした。この3.5元は、53円ほど
の金額ですが、嬉しかったですね。人の気持が嬉しかったです。
このとき私は、家の近くから831番に乗り終点の中心駅まで乗った
のですが、降りる時に、「師傳(シーフー、運転手や調理師など
技能者に対する敬称)謝謝ニィ」と礼を言いました。彼女の答えは
「没事R」(メイシャー、気にしないで)でした。

Internet cafe

2006-07-13 06:53:05 | Weblog

Internet cafe

私が借りたアパートはインターネットが出来ません。中国人の
友人によれば、部屋に固定電話があれば、電話局に申し込むと、
すぐADSLが入るそうですが、私の部屋には電話が有りません。
それで、インターネットをしたい時はnet cafeに行きます。

中国では、一般的にnet cafeは網吧(net bar)ワンバーと呼ばれ
ます。吧の字は、日本人にはなじみが有りませんが、Barの当て字
と思われ、酒吧なら、まさしくバーを意味し、話吧が何かと思えば
電話器を置いた私設電話局です。と言っても、この時期、外に
テーブルを置いて、その上に電話器が数台置いてある。親切な店
なら日傘がある程度です。携帯電話が世界一二を争うほど普及
した中国ですが、この話吧を利用する人は結構居ます。

網吧ですが、中国はとても普及しており、あっちこっちで見掛け
ます。私も見つけると片っ端から入って、やってみます。殆どの
店が1時間2元(30円)で、24時間営業が多いです。日本のように
値段はもう少し高いがコーヒー飲み放題と言うのは、天津では
見掛けません。街で普通に買うと2元くらいのジュースを3元位で
売っている店も有ります。

網吧に入った時、受付でなんと言うかですが、私の下手な中国語で
インタ-ネット出来ますか?上網可以嗎?などと言うと大抵、1発
では通じません。いろいろやってみて、絶対に1発で通じる言葉
に辿り着きました。それは、イーガシャオシ、1ヶ小時(1時間)
と言うのです。返事は、リャンクアイ、2元です・・・か、ヤーチン
シークアイ、保証金10元です・・・のどちらかです。そして○○番の
PCに行ってください、となります。殆どの網吧が100台以上のPC
を備えてます。

中国のPCは、日本語を打ち出すチップが入っていませんので、
日本語が入力できません。日本語のメッセージを読むことはでき
ます。会社などでは、日本語を入力するための変換ソフトを入れて
使います。網吧のPCにはそれが入って居ませんから、そのままでは、
書き込みできません。ただ、netでそういうソフトをダウンロード
できるとアドバイスしてくれた友人が居ますので、目下模索中です。

私がやってみた限り、メッセンジャーをさせない店が多いです。
msnもyahooもmessengerのソフトをダウンロードできないように
設定してある店が多いです。PC には、webカメラとヘッドセットが
ついていて、中国人はそれを使ってメッセやchatをしていますので、
どうも日本のmsnとyahooをさせないようです。msnのhotmailは
できるのに、コミュニテイに移動すると、「そこは禁止された領域
です」と表示が出て、インターネットエクスプローラーが消えて
しまいます。そうならない店は今まで1軒だけでした。画面に
msnメッセンジャーのアイコンが出てたので、OKでした。

そして、お客さんは、殆どが若い人達(高校生から大学生でしょう
か)です。男女比率は、8:2くらいで男が多いです。おっさんは
100人に一人、爺さんとおばさんは0です。だから私が入ると、それ
だけで目立ちます。じゃー、中国の若者は何やってるんだと言えば、
圧倒的にゲームです。onlineゲームと一人でやるゲームのどちらか
です。中には、チームを組んでやるゲームで連携の指示を、ヘッド
セットを通じて大声で叫んでる奴が居て、こんな奴が傍に来ると、
えらい迷惑です。

日本語入力が出来ない現在、hotmailとyahoo mail(これは必ずアク
セスできます)を見て、返事が必要なら、ローマ字か英語でします。
日本のyahooのニュースをみます。NHKラジオにアクセスして、オン
デマンドのニュースを聞きます。場合によっては、半日遅れで聞く
ことになりますが、これが唯一の情報源です。


一人ぼっちの誕生日の筈が

2006-07-13 06:51:32 | Weblog
一人ぼっちの誕生日の筈が

7月7日は七夕ですが、私の誕生日でもあります。この歳で誕生日
なぞ嬉しくもなんとも無いんですが、誰から何も言われない,一人
で夕食と言うのはなんとも寂しいものです。普通は家族と食事で、
そこで「おめでとう」と言われるのものですが、ここ数年は、天津
で会社の仲間に祝ってもらってきました。ところが今は学生で、
同級生はたったの2人で、一人はアメリカ人のMrs.Larsenで、ご主
人が別の教室で、中級の授業を受けています。もう一人が、例の
Simonです。彼らを誘うと言っても、知り合ったのが4日前です。
ま、一人で中国焼酎で乾杯かなと思っていました。

先日辞めた会社に、ヤン君と言う若い中国人男性が居ました。彼は
日本の大学を卒業していて、素晴らしい日本語を話します。ただ、
私とは仕事上の接点が無く、仕事帰りのバスで隣同士で座った時に
話をする。仕事の面では、各部署連携の会議の時に、彼の見事な
通訳を聞く、そんな間柄でした。彼と「そのうち一緒に飲みまし
ょう」という約束を果たせないまま、私の退職の日が来てしまい
ました。それで、学校が始まって、落ち着いたら、必ず電話をする
と言うことで、約束を繰り延べしました。7月5日に、今週後半で
どうですか?と電話したところ、じゃー金曜日にしましょうと、
決まりました。電話のやり取りで、そう決まった瞬間は、その日が
自分の誕生日と言うことに気が付かなかったのです。電話を切って
から気が付きました。

6日の夜、ヤン君から電話があり、「先生、明日はどういうところが
ご希望ですか?」と言うので、「いや、これは私がヤン君を招待した
ので、ヤン君の希望の所へ行こう」と言うと「いえ、それは違います。
私が前々から先生にお願いして時間を作ってもらいました。ようやく
先生が時間を作って下さったので、私が先生を招待します」と言う
のです。なんどか押し問答の末に、私が折れて、ではご馳走になり
ます、中華にして下さい、と頼みました。中国ではワリカンは、あり
ません。必ずどちらかがhostになり、どちらかがguestになります。

若いヤン君に高額出費はさせられません。日本料理などと言おうもの
なら、彼の出費は3倍以上に跳ね上がります。中華料理は安くて
美味しいですが、2人で食べるのは難しいです。日本の中華料理と
違って、一皿の量が凄いですから、2人で一皿でも余ります。こう
いう場合に、ラーメン1杯とか料理1品と言う訳にはいきません。
どうしても、人数プラス1で3皿は頼み、スープも付きますから、
食べる量より、残す量の方が圧倒的に多くなります。中華にして
下さいと言ってはみたが、どうなるかなと思っていました。

7日の夕方、ヤン君と合流すると、彼は「先生、韓国料理で良いで
すか?」と聞きますので、「良いですよ」と答え、その店まで歩き
ました。店に入り、席に着くと、焼き鳥お好きですか?と聞かれ
ましたので、はい好きですよと答え、お酒は真露にして貰いました。
彼は中国語で注文しますので、何が出てくるかは、来てみないと
判りません。出てきたのは、つくね、ハツ、ねぎま、普通の焼き鳥
それに大皿のサラダでした。中国・韓国の焼き鳥は100%タレ
ですが、とても甘いです。特につくねのように、鶏肉の良い味が
出てるのに、あの強い甘味で素材を殺してしまうのが、残念です。

韓国焼酎の真露は25度とアルコール度が低く、充分に冷やして出して
来るので、とても飲みやすいです。ストレートで飲みます。ヤン君は
ビールで乾杯です。一息ついたところで、実は今日は私の誕生日なん
だよと告げると、ワーそれじゃーもっと飲みましょうとピッチが上がり
ました。そんな中で、ヤン君は私が会社を辞めた理由を聞きたがり
ました。会社を辞めて、定年生活に入るのに中国語を勉強する訳も
聞いてきました。私なりにそれに答えました。彼は日本で学んだこと、
学生時代の彼女が横浜の子であったこと、彼女が天津まで訪ねてきて
親に会ったこと、その時自分は仕事で、天津に居なかったことなどを
話してくれました。私たちは日本の居酒屋のこと、居酒屋チェーンの
こと、フランチャイズチェーンのことを話し、日本では、そういう点で
世界でも一番進んでいるのではないかなどと話しました。

日本にセブンイレブンが、アメリカから紹介され、日本がそれを学び、
アメリカの本家がおかしくなった時に、日本が助けた事例について、
日本人は凄いよねーと言うことになりました。彼はそういう点で、
日本の良さをよく知っており、日本から学ぶことは多いと言います。
こういう席で靖国問題とか尖閣列島問題が出れば、どういう展開に
なるのでしょうか。いずれにしても、2人仲良く過ごすには、良い話題
では無いです。彼も私もそういうことには触れず、早く天津にコンビニと
居酒屋のワタミチェーンが来ないかなと言うことで盛り上がりました。

彼の日本人に対する不満らしきものは、心の内を明かしてくれない、
本当のことを教えてくれないと言うことでしたが、これは日本人から
中国人に対しても同じことが言えるので、難しい問題でしょう。
このようにして、一人ぼっちで迎える筈の誕生日が、ヤン君のお陰で
楽しく過ごせました。ヤン君、有難う。

同級生Simon

2006-07-13 06:49:32 | Weblog
同級生Simon
2人の同級生の一人、Simonですが、オーストラリア人男性25歳、
弁護士です。企業の顧問弁護士をしていると、中国企業ないしは、
中国人との折衝の機会が増えて、中国語の習得の必要性を感じて
今回の講座に参加したそうです。彼は、中国語を覚えたら、次は
ロシア語をやりたいと言っています。天津で2ヶ月、勉強しながら
過ごした後は、雲南省昆明で2ヶ月過ごす計画で、そこでお金が尽
きるので、オーストラリアに帰り、また弁護士をして金を貯める
とのことでした。

その彼の名前Simonを、私たちの中国語の先生である李先生(中
国人女性で、年齢は60近い?)が覚えられなくて、困っています。
外国語の授業ですから、しょっちゅう指名されて、先生の質問に
答えたり、言い換え練習の順番が廻ってきます。そのつど先生は
Simonの名前に詰まってしまいます。

Simonは、英米人ならサイモンと発音します。フランスやスペイン
ならシモンと発音します。彼は、先生が詰まる度に、自分からサイ
モンですと答えて、先生が誤る度に、いいですよ、気にしないでと
先生を慰めています。私はSimonを中国漢字にしてやれば、先生は
覚えるのではないかと思い、最初の授業が終わってから、辞書を
片手に良い字を探しました。それで判ったことは、中国にはサイと
言う発音が無いんです。近い音ではツァイがありますが、これは
不適当です。それでシを探すと一杯ありました。その中から私が
選んだ文字は西と夕です。

モンも沢山有りました。私が選らんだのは門と夢でした。翌朝、
これを先生とSimon に示しました。先生は、これなら私も覚えら
れると喜び、Simonも大喜びで、自分で覚えると言って書き取りを
しました。彼が自分で選らんだのは西門でした。私は夕夢を進めた
のですが、彼は自分にはそんなロマチックなのは似合わないとの
ことでした。西門は中国人が発音するとシ-メンになることが判り
ましたが、かれはいっこうに構わないと言います。因みに夕夢なら、
シーモンとなるそうです。李先生は、西門は一発で覚えて、彼を
指す時は、シ-メンと呼んでいます。

初めての登校

2006-07-13 06:47:19 | Weblog
初めての登校

2006年7月3日、私は初めて天津理工大学に登校しました。新たに
借りたアパートから、学校まで、地図上では2kmです。歩けば
30分でしょう。初日の今日は、あちこち見ながらゆっくり行き
たいので、7時に家を出ました。学校が指定した時間は8時半です。
私は朝飯の時間も計算して家を出ました。

中国の朝は早く、朝飯屋は6時から開いているのが普通です。7時
過ぎならラッシュアワーと言った感じです。普通の食堂あり、
屋台もありで、いろいろ選べます。しかも、私が学校に行く道では
それが、何箇所も有るのです。大きな住宅団地を出たあたりでは、
屋台が出ています。私はそういう中で小龍包を売っている屋台を
見つけ「肉的、3個」ローダサンガ(肉のを3つ)、と頼みました。
8毛とのこと。「蔬的、1個再来」スーダ、イーガツアイライ(野菜の
を1個追加)と頼むとイーコン(合計)1クワイ(1元、15円)との
ことでした。小龍包4個で15円、朝飯としては充分です。

あそこに大きなスーパーがある、あそこには美味しい料理を出し
そうなレストランがある、あそこに綺麗そうな銭湯があるなどと
キョロキョロしながら、しかも小龍包を頬張りながら、歩きました。
学校到着には45分かかりました。ゆっくり歩いたんですが汗だく
です。北門の守衛所で、私の入学許可書を見せ、何処に行けば良い
のか聞きました。大学構内には建物がいくつもあって、どれが、
何の建物かは、初めて来た人間には全く判りません。中央にある
図書館だけは判りました。

守衛所のお兄ちゃんが、教えてくれた建物に行くと、確かに、その
中に国際学院というのがありました。そこの事務所の前に立ったの
が8時でした。指定の時間よりも30分も早いのですが、だめで
もともとと事務所の中にはいりました。中に女性の事務員が一人
いましたので、入学許可書を見せて、どこに行けば良いか聞きま
した。するとその女性は、有難いことに日本語で、どうぞお掛け
下さいと言ってくれました。座って入学届けを書くように言われ
ました。入学願いと殆ど同じ形式でしたが、今何処に住んでいる
のか、電話番号も書くようになっていました。

それを書き終えた頃、事務員さんも増え、入学許可を得た新入生も
増えて、別の事務員さんが私の記入した届けの内容を確認し、パス
ポートもチェックしてVISAも確認しながら、いろいろ聞いてきます。
その受け答えで、初級、中級のクラス分けをしたようです。私は
初級に分類されました。中級の人は、今年で2度目とか3度目の人
たちで、皆中国がが上手な人達ばかりです。私は入学届けに、今迄
に正式な中国語教育を受けたことがあるか?と言う欄に、無しと
書いたので、初級は当然なのでしょう。しかし、他の初級の生徒は
アメリカ人の女性で、ご主人がアメリカの高校で中国語を教える
先生という人。そのご主人は中級で学んでます。もう一人はオース
トラリア人の男性で、弁護士の資格があり、貯めたお金でヨーロッパ
旅行の帰りに中国に立ち寄って、中国語を勉強したいと言う人です。

2人とも漢字が全く判りませんから、授業は必ずピンイン(アルファ
ベットによる中国語の発音記号、パソコン、携帯電話への文字入力
も、これで出来る)が無いと、中国語の音が判りません。中国人の
先生は、我(私)とか他(彼)などの言葉は一度ピンインを書けば
2度目に出てきた時は、書きません。ところが米豪人の2人は、それ
が苦痛と言うか、手掛かりが全く無い状態になってしまいます。
したがって授業の進行速度が恐ろしく遅くなってしまいます。この
2人と私は英語で自由に会話が出来るので、彼らが、先生の言っている
ことが理解出来ないと、私が教えることになります。中国語の先生も
英語を話すんですが、この英語が難しい英語で、米豪人には通じ難い
のです。

ついに授業2日目の午後には豪州人のSimonは私のことをSecond
Teacherと呼び始める始末です。因みに彼のgirlfriendも中級で学んで
います。授業以外では、アメリカ人ご夫妻も、Simonのカップルも
いつも一緒です。そして中級の顔ぶれは、日本人男性一人、日本人
女性3人、韓国人男性一人、オーストラリア人女性一人、アメリカ人
男性一人の構成です。勿論、通常の授業(月⇒金の午前中毎日)では、
初級と中級は別々ですが、水曜日の午後の課外活動(参加自由の
街の見学)では一緒になります。こんな状況で、学校が始まりました。

引っ越した先

2006-07-13 06:44:45 | Weblog
引っ越した先

私がギリギリセーフで引っ越した先は、天津市南開区、大学の街
です。位置的には、天津大学と天津理工大学の中間。地区的には
王頂堤、バスは数多く走っており、どのバスが何処へ行くのか、
まだ掌握出来ていません。

建物は、日本の住宅公団形式の6階建ての集合住宅です。日本と
違うところは、エレベーター無しで、6階建て(日本は5階まで)
まで許されること。そして日本は一つの階段に2軒が向かい合っ
て設置されているのに対し、ここでは、一つの階段に4軒の部屋
が配置されてることです。私が住む4階には401,402,403,404号室
の玄関ドアがずらっと並んでいます。酔っ払って間違えないよう
にしないと。

入り口のドアは2重で、外側が網戸、内側が鉄です。夏の昼間は
内側の鉄のドアを開け放し、外の網戸だけにしている家庭もあり
ます。エアコンが普及した現在、外側のドアをアルミのドアに
替えて、ガッチリの2重ドアにした家庭も増えてきました。

団地の外側は、すぐに地元商店街になっており、建材商、雑貨屋、
net cafe 2軒,銭湯等の間に、レストラン、ラーメン店、串焼き屋
が並び、更に路上には、野菜や果物を売る人たちがたむろしていて、
生活には困りません。この近くに、大きなスーパーが何処にある
のか判らない現在、買い物は地元でしています。

今までに行った店:雑貨屋、ゴムホース(洗濯機の場所をずら
したので)2m6元(90円)、ヤカン(今までは給湯器が有った
ので不要だった)35元(530円)、net cafe 1時間2元、串焼き屋、
串6本と白酒1杯で20元(300円)、銭湯(サウナが有って、湯船
が有って、シャワーが何台もある、10元(150円)。頼めばお兄
さんが垢すりをしてくれる。露店の果物屋、小ぶりの桃だったが、
桃5元分下さいと言って5元出したら、なんと17個も来てしまった。
小学生くらいの女の子が売っていたので、そんなに要らない、
半分で良いよと言い出せず、そのまま買ってきてしまった。いま、
朝晩に2個ずつ食べるよう、自分に義務付けています。甘くて
良かった。