Aruiのスペース

自分の身の回りで起こったことの記録であったり、横浜での生活日記であったり・・・です。

流石中国

2005-09-28 17:45:05 | Weblog
流石中国
10月1日からの旅行の4日前になって、つまり
9月27日の夕方、旅行会のリーダーから電話で
「あるいさん、10月5日の武威から銀川までの
列車が無いって、旅行社から言ってきましたが、
どうしましょう?」と連絡が入りました。どう
しましょうたって、どうすりゃ良い?

一瞬、頭の中にいろいろなことが浮かびます。
列車のキップって購入済みではないのか?なのに
今頃列車が無いと言うのは、購入してないんだ。
だいたい、列車が無いってどういうことだ?
この点リーダーに確認しました。すると、この
時期、隔日運行で,10/5は運行しない日だとのこと。

この時期って、国慶節で人の移動が多い時期に
隔日運行かよ。時刻表には隔日とは書いてない。
誰が見ても毎日運行のように見える。1日1本しか
ない汽車を隔日運行ってどういうことだ。お暇な
方はcheckしてみてください。車次No.K44Bで
甘粛省武威から寧夏省銀川まで乗ります。
http://train.chinamor.cn.net/

いろいろ調べたら旅行社が言うのが正しくて、
この日には走って無いようです。でもね、出発の
4日前になって、このざま。さすが中国ですね。

2ヵ月後に天津を去ります。

2005-09-27 14:14:57 | Weblog
私が中国・天津で働くようになって、来る11月30日で、
丸3年になります。ここまで来ますと、私が更に居続け
て、会社に役立つ仕事は殆ど無くなりました。
勿論、会社がしなければならない改革とか改善は無限に
ある訳ですが、それについては、新しい専門家の指導を
仰ぐことがより良いことであろうと思っております。
この点につき、わが社社長と直接話し合いまして同じ
意見に達しました。それで、私は11月末を目標に会社を
去り、日本に帰ることになりました。具体的に帰国日程
が決まりしだい、改めてメッセージをupします。

シルクロードへ

2005-09-27 14:12:11 | Weblog
シルクロード河西回廊5泊6日の旅

に、行ってきます。10月1日から6日まで、中国の
国慶節の休暇を利用しての旅です。乗り物は混雑し、
予約は難しく、ホテル代は倍近くに跳ね上がりますが、
休みが取り易いので、この時期になりました。日本人
15人ほどの旅だそうです。天津(バス)北京空港
(飛行機)敦煌(バス)安西(バス)酒泉(バス)張掖
(列車)銀川(飛行機)北京空港(バス)天津と言う
旅になります。中国に居る間に是非行きたかった念願の
旅です。その間、netは留守します。よろしく。

日記5918 コオロギ移動ケージ

2005-09-18 13:50:53 | Weblog
2005年9月11日清西稜の敷地内で屋台を出していた骨董品屋の商品の中に、
只1点有りました。コオロギの移動用ケージです。

牛の骨でできています。模様の線彫りは、子供が大きな蕪の周りで遊んで
います。キャップの透かし彫りは、雲に龍です。戦士のコオロギは、ここに
入って闘蟋会場へと移動したのでしょう。

天津170 河北省田舎の道で

2005-09-16 06:42:55 | Weblog
天津170             5915

河北省田舎の道で

中国河北省の地図を見ると真ん中の北京と天津がスポ
っと抜けて居ます。北京も天津も特別市で、河北省に
は属していません。私が住んでいる天津市から外に
出ようとすると、海か、北京市か、河北省になります。

先日旅した、清西稜に行くには、天津から西へ行くの
ですが、この場合は、天津を出るとそこは河北省廊坊
(ランファン)市です。更に西へ行くと保定(バオ
デイン)市になり、更に西へ行くと山西省となります。
空中草原も清西稜も保定市にあります。

その保定市郊外の田舎道で経験したことを記します。
田舎に入ると道は簡易舗装の狭い道になります。中央
分離帯はなく、大型車なら1台ずつが行き違うことが
できます。だから、なにも起こらなければ、スムースに
通行できます。

もし大型車がエンコしたとします。すると中国は右側
通行ですから、左の車線しか空いてません。運転の
ルールとして、この車線は対向車のために空けておか
なければなりません。対向車が来なくて自分の車線、
つまりエンコした大型車の前が空いていればここへ
入れます。だからエンコしている大型車を抜いて、前へ
行くことができます。で、これは日本も同じです。

ところがエンコした大型車の後ろも大型車だったり
すると簡単に追い抜きが出来ないので大型車が並ぶこと
になります。大型車が4台も並ぶと、その後続車は、
追い抜きはとても難しくなります。対向車線を走る
時間が長くなり、その間に対向車がやってくる確率が
高くなるからです。にも関わらず、中国ではこういう
状態の時、後続の中小型車が対向車線に突っ込んでき
ます。

1台が入ると、2台目3台目が続き、後は続々と続き
ます。対向車は当然のことながらやって来ますから、
正面衝突はしないまでも、その1歩か2歩手前で、睨み
合いになります。そうなると、正当な側も、違法な側も
どうしようもなく立ち往生になります。違法な側が悪い
のだから、戻れ!と言っても30台も来てしまってます
から、どうにもなりません。渋滞ではなく、交通停止
となります。

もし大型車がエンコ・・・・と書きましたが、このもしが
多いんです。先日の旅行の際に、何回も遭遇しました。
基本的にトラックの性能が劣る、日本人のようにメン
テナンスをしない、メチャクチャな過積載(見た目、
2~3倍)などに起因すると思います。幸い交通停止
にはなりませんでしたが、なりそうな危険はありました。
中国人の、対向車線に突っ込んでくる、あの行動様式は
当分変らないんでしょうな。

天津169 河北省空中草原・清西稜

2005-09-13 10:07:07 | Weblog
天津169             5912

河北省空中草原・清西陵

天津の和食・洋食レストラン美千草の旅行会は2005年
9月は河北省西部保定市郊外の旅と決まっていた。総勢
11名は9月10(土)朝7時マイクロバスで美千草前を
出発、河北省保定市郊外の*【シ来】源(*サンズイに来)
を目指す。

今回の旅行は、天津の中国人も殆ど知らない所、旅行社
の人も初めての所です(清西稜を除いて)。目的地への
移動時間の想定と、そこでの滞在時間をどれくらい
必要とするかの見込みが大きく狂いました。おまけに
今回の目玉の一つであった、烏龍溝長城が未開放区なの
で見学不可。更に紫荊関長城は途中の道が閉鎖されて
いて到達不能とのこと。2つも穴が開けば、旅行日程は
すきすきになる筈だが、これがとんでも無い。
変更後の案内では、初日は豊富な水源の拒馬河と涼城
景区にある空中草原となりましたが、この2箇所で、
目一杯でした。基本的に遠い訳で7時間バスに揺られて

2pm宿泊すべくホテル着、部屋に荷物を置いて遅い昼食。
何を食っても美味しいぞーとの声も聞こえましたが、
頼んであった、地元農家料理と言うのがgooでした。
青菜の炒め物3種、その内1種は2cmほどの小海老と一緒
に炒めてある(美味)刻みねぎの炒り卵、粟(あわ)の
粥にざー菜の千切り(別々に出てきたものを自分で好き
なように混ぜる)。私が嬉しかったのは、はぜによく
似た小魚の天麩羅が出てきたことです(秀逸)。

3時過ぎにホテルを出て拒馬河の水源を訪ねたのですが、
これが街の中の公園の中の池で、周りには多くの人が散策
したり、佇んでしていて、淀んだ水を見ていると、豊富
な水源のイメージは有りません。次の空中草原へ。これが
今回の旅の最大の見込み違いとなりました。空中草原の
事前の説明は、高い丘の上にある花畑で、立つ場所によって
は視界を遮るもの無く、まるで空中に浮かんだ花畑を見る
ようです。とのことでした。ところが丘に登り始める
時の情報は往きが1時間、帰りが1時間ですと言うことで
登り始めたのですが、20分も登ったら視界が開けて、
ここは丘と言っても結構高いことが判り、そこには、馬と
馬子達が居て、あんたの歩き方だと、登りに2時間はかか
るよ、馬はどうだい。往復80元で、いや負けて60元で、
と言うことになりました。

時間は4時です。ここでの判断が,空中草原へたどり着
けるか否かの分かれ道になりました。美千草のママ
ほか数人の男性は、馬に乗ることにして頂上に到着し、
素晴らしい花畑を見て来ました。脚に自信のある
男性は私を含めて、どんどん歩き始めました。1時間も
歩いた頃、上から降りてきた中国人に、あとどれくらい
あるか聞きましたら、その調子だと2時間位かかるねと。
ちょっと待ってよ、いつまで経ってもあと2時間って、
それは無いよ。でもそこから15分程歩いて行くと、
我がグループの歩行組全員が、休んでいます。そして
そこからは、頂上が目の前に切り立って見えます。
頂上を歩く、馬も見えます。でも参った、とても登って
降りてくる元気はありません。麓からは、この頂上が
見えないのです。見えてれば判断は違っていたでしょう。
私は、リタイアします、と宣言しました。

そこへ馬子が馬をひいて降りてきました。私は、今から
下に降りたら、幾らで行く?と聞きました。彼は、幾ら
くれる?と言います。私は20元と言おうとしましたが、
彼が10元と言いましたので、よし、10元OKと言って
馬に乗りました。大人しい良い馬です、初めて馬に乗る
私を乗せて、すいすい山を降りて行きます。馬子は馬に
乗るの初めてか?と聞きました。初めてだと答えると
上手だよと言ってくれました。馬の動きを邪魔しない
ように、但し、落とされないように足で挟んでいました。

20分も乗っていたでしょうか、麓に到着です。結果的に
私達馬下山組が5時半に1番でバスのところに集結。続い
て20分遅れて徒歩下山組が、そして、頂上到着組が6時
40分に帰着してバスでホテルに向かいました。そのまま
食事です。1日目は、くたくたで、就寝しました。

翌日、朝食の予定時刻は7時。全員遅れずに食事を始め
ましたが、一面の霧。ここ【シ来】源自体がかなりの高
地になります。今日の第一目的地は白石山1000m級の
山で、ロープウエーがあるそうですが、そこまで、霧の
中の走行は出来ないので、部屋に戻って待機。

9時過ぎに出発、30分程走って白石山へ。中国の山にし
ては緑の木々の深い山です。入山料が一人40元、バス
の駐車料が1台10元となんでも金。ロープウエイが150
元で待ったがかかりました。こんな霧で見通しが悪い
中、150元払う価値があるのか、そして、昨日の走行の
状況を見てますから時間が勿体無いのでは?清西稜の
見学時間が、侵食されては損だと言うことになり、そこ
をサヨウナラ。清西稜はここから北京方向に戻ること
直線距離でおよそ50kmの易県。山道、田舎道ですから、
走行距離は80kmは行くでしょう、走行時間3時間余、
午後2時に稜近くのレストランで昼食。

昔の役所跡をレストランにしたふうの店で、味はたいし
たことないが、皿の数は、充分すぎる料理を腹いっぱい
食べて、西稜へ。詳細はリンクしたwebに任せて、要は
清朝のお墓です。ある皇帝さんが、先代と同じ墓では
畏れ多いと言う訳で、もともとあった清東稜の真反対側、
北京の西約75kmのこの地にお墓を作った。4人の皇帝、
9人の皇后、57人の妃嬪など78人が埋葬されている。

全体の区域は800平方kmと、途方も無く広い。一時公開
された地下宮殿は、変色が激しいとのことで、再度
封鎖された。ラストエンペラーは1967年に北京で亡く
なった後、八宝山人民公墓に納められた後、夫人の要請
で、父君光緒帝の崇稜の近くの地に移葬されたとのこと。

西稜は訪れる人も少なく、観光設備はまだまだで、この
地の人、おそらく皇帝の墓を守る満州族の人達のみやげ
物屋の屋台が並ぶだけである。屋台も無しに、路上で
胡桃やどんぐりを売る人達も居る。しかし西稜は東稜と
共に、2000年11月世界文化遺産に登録されました。

時刻は5時近く、今から帰っても、天津には9時到着と
聞いて、見学はここで終了とする。バスで一路天津へ
向かった。

清西陵
http://jp.cnta.gov.cn/2j/world/whyc/hdlm.asp
他の陵墓と共に
http://www.arachina.com/heritage/minqinghl/
紫荊関最寄り駅
http://www.chinatrg.com/xx-005.html
中国語ですがいろいろ
http://big5.ctrip.com/Destinations/subguide_bj.asp?guide=laiyuan

コオロギ通信 13号

2005-09-07 10:59:23 | Weblog
[コオロギ通信 13号 2005-09-06]

9月3日の清澄庭園での懇親会は10名が参加し、
初対面同士の方々も多かったのですが、
おかげさまで、なごやかなひと時を送ることができました。
ありがとうございました。
それにしても虫の話しをしだすと、3時間はあっという間でしたね。
またこのような機会をもうけたいと思います。
今回、ご都合のつかなかった方もぜひ、どうぞ。

さて、9月後半の行事のお知らせです。


===[I N D E X]================================================

 1| 9月14日闘蟋大会のお知らせ
 2| ご報告:師匠へのプレゼント購入しました
 3| 天津の会員さんの熱いレポ
 4| 予告:真夜中のコオロギ採集するかも!? 
============================================================


------------------------------------------------------------
【1 9月14日闘蟋大会のお知らせ 】
------------------------------------------------------------
12号の会報でお知らせしましたとおり、今月中旬に
闘蟋歴半世紀以上の闘蟋家が来日します。
これに合わせ、師匠指導のもと、闘蟋大会を以下の要領で開きます。

時間:09月14日(水)17:45~ 
場所:目白庭園内 赤鳥庵(豊島区目白3-20 ℡:03-5996-4810)
    JR目白駅から徒歩5分、各線池袋から徒歩10分弱
    地図はこちら↓
    http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=35.43.16.230&el=139.42.31.485&la=0&fi=1&pref   
入園料、会費:無料

※NHK「熱中時間」収録のため、カメラが入ります。何かとご迷惑を
 おかけするかもしれませんが、ご了承いただければ幸いです。
 撮影は18:00から開始ですので、正面から撮られたくない方、インタビューを
 受けたくない方は、事前におっしゃって下さい。配慮してもらいます。
※簡単なお茶とお菓子をご用意しますが、会食はありません。ごめんなさい。
※my挑発棒(自作も可)、戦士をお持ちの方は、ぜひぜひご持参ください。
  (戦士同伴の方は早めにご来場のうえ、虫を休ませることをお勧めします)
※メールかFAX、電話にて参加のご連絡をお願いします(清澄庭園で
  お返事をいただいた方には2度手間になってしまい申し訳ありませんが、
  改めてご連絡をいただけますと助かります)。


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【2 ご報告:師匠へのプレゼント購入しました 】
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日本蟋蟀[コオロギ]協会から、闘蟋大会当日に師匠へ贈る記念品として、
会費より深川製磁の有田焼花瓶を購入させていただきました。

     
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【3 天津の会員さんの熱いレポ  】
------------------------------------------------------------ 
もっとも遠方の会員さんは、お仕事で中国天津にお住まいのAruiさんです。
お忙しい仕事の合間を縫い、虫市探索を続けてこられましたが、
このほど、ようやく闘蟋家を探し当てられたとか。
その顛末がAruiさんのブログに面白くつづられています。
天津は北京と並び、北の闘蟋のさかんな地。
今後のレポも楽しみです。
            
http://blogs.yahoo.co.jp/arui333/folder/459187.html              
                  

------------------------------------------------------------
【4 予告:真夜中のコオロギ採集するかも!? 】
------------------------------------------------------------ 
清澄庭園の会で、「してみる?」「するか!」ということになりました。
中国でベテランのマニアたちとともにコオロギ採集を行った経験のある
S先生のご指導で、行いたいと思います。
日程、場所、装備などは後日、お知らせいたします。
(ついでに、周囲に怪しまれないコツも先生に伺っておきます)


                ◇


[コオロギ通信]は、日本蟋蟀[コオロギ]協会に登録してくださった方に
不定期でお送りしています。メールアドレスをお知らせくださった方には
メールで、それ以外の方にはプリントで郵送、またはFAXしていますが、
送付方法の変更または配信中止をご希望の場合は、協会までご一報
くださいますよう、お願いいたします。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
      日本蟋蟀[コオロギ]協会 
℡ 080-3434-1079  Fax 0422-33-2523
       calaf@parkcity.ne.jp

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


天津168 闘蟋を見たいー1-

2005-09-05 09:27:08 | Weblog
天津168             5904

闘蟋(とうしつ)を見たい-1-

昨年秋に、瀬川千秋著「闘蟋、中国のコオロギ文化」を
http://www.taishukan.co.jp/item/toshitsu/toshitsu.html
読んで以来、是非闘蟋を見てみたいと言う念願があった。

この本を読みたいと思うに至ったのは、子供のころ、
雄の閻魔コオロギが闘うのを知っていたこと。だが、
中国では大の大人が真剣に金を賭け、それが何千年の
文化として今も続いているらしいことを、この本の案内
で知ったからです。で、このこと自体は、昨年の天津の
滞在記にも書きましたので、今回は、その続編です。

昨年、私が闘蟋を見たいと、会社の中国人に頼んだ時は、
シーズンが終わっていました。なんて言ったって、コオ
ロギは冬の前に死んでしまうんですから。虫の市も
夏で終わってしまうんです。だから、得られた情報は
ゼロでした。今年の夏の初めに、開発区の隣の塘沽
(たんぐう)の街に、花鳥魚虫市場と言う建物があるの
を見つけて行って見ました。そしたら、数年前まで、
虫の市は時期が来れば出ていたが、今は無いということ
でした。結局その市は、花屋ばかりが入っていました。
追って、天津では政府が禁止しているとの情報が入り
ました。こりゃ、だめなのかと一旦は諦めました。

8月のある日、何の脈絡も無しに、私はある事を思い
出したのです。それは、一昨年、天津の街をぶらついて
いた時に、花や、金魚を商う露天が並んでいる一画が
あって、そこにキリギリスや鈴虫を売っていた店も
有ったことを!どこだ?私は一生懸命思い出しました。
どの場所だ?歯の治療で、台湾人の先生で英語ができる
歯医者に通った時だ。名刺は大事に取ってある、判った。

8月27日、私は天津の貴陽路に居ました。コオロギ採り
の季節は、あと1-2週間で終わります。その後は闘いが
繰り広げられ、強い者が勝ち残っていくのです。貴陽路
のその場所は綺麗に片付けられて、あの賑やかだった
光景は幻のようです。私は、当時は無かった、真新しい
ショッピングセンターの中に入りました。何がなんでも、
強い日差しを避けたいのと、あの露天商達が、ひょっと
してここに入っているのでは?との考えからです。

果たして、そのビルの中には、花屋、金魚屋、そして
犬猫のペットショップが有り、その中に、虫を売る
店も有りました。コオロギも売っています、1匹1元、
約13円です。私は店の人に闘蟋を見たいと言いましたが、
私のたどたどしい中国語の質問、我想看闘蟋に対して
流れる滝のような返事。全く理解できない言葉の中で、
最後に没有(めいよう)「無いよ」だけ理解できました。
その後もいろいろな場所を訪ねて、聞き出した情報の
なかで、○○で朝7時半から10時までやってる、と言う
のが確かなように思えました。

会社の従業員の中に、天津市内に住んで居る人が居ます。
8月29日の週は、○○の事を聞き出すのに必死でした。
答えは、そんなのは無いよでした。○○は地図で見ても
人に聞いても、港区虎ノ門1丁目くらいのかなり広い
場所になり、そこの、何処でやってるかは、判らないと
言うことが判りました。9月2日(金)会社が終わると
すぐ飛び出して、1時間後、私は天津市内の某ホテルに
チェックインしました。そして夕食をしながら、○○
の場所が特定できるか確認しましたが、だめでした。
私がホテルを取ってでも、行きたいと言うので、皆
真剣に聞いてくれましたが、そうするに従い、情報は
ぶらついてきて、最終的には、過去の伝聞情報だと言う
ことになりました。

食事が終わって、その店を出る時に、店の前に居た
taxiの運転手さんに、店の人が聞いてくれました。
「この日本人が闘蟋を見たいと言ってるが何処でやって
いるか知ってる?」多分そう聞いてくれたんでしょう。
私のために、まさかと思いながらも聞いてくれたのだと
思います。それが、聞いてくれた中国人の店長も、taxi
のところまで見送りにきてくれたママも、そして私
自身も、全く期待して無かった相手への質問の答えは、
我知道了、知ってるよ、でした。一瞬、えーと言う
歓声があがりました。その運転手にホテルまで送って
貰い、明日迎えに来て貰うことになりました。翌朝10時
半、彼が迎えに来てくれました。大体何処へ行くのかも
知りません。一応聞いてみましたが。○○○で予想通り
私の知らない所です。何区なの?に対しては、紅橋区と、
私にもはっきり理解できました。

行って見ると、そこも塘沽と同じ名前の花鳥魚虫市場
でした。一瞬いやな予感がしましたが、虫屋さんは
有りました。コオロギ専門店です。コオロギと飼育道具
一式を商っています。運転手さんも結果的に、最後まで
付いて居てくれました。私は闘蟋を見たいと言いました。
答えは可以(OK)です。早速コオロギ屋の李さんも
一緒にmy taxiで移動です。10分ほど走って、着いた所は、
4階建てのアパート群の中で、要は、普通の住居でした。
だが中には、コオロギがいっぱい。ゆうに100匹は飼育
されている感じです。Ownerは、80歳を超えている張さん。
奥さんもお元気です。そこで大的(ダーダ)と小的
(シャオダ)と2種のコオロギを見せて貰いました。

私が挑発棒と名づけた棒(細い筆で、毛が1-2本と思って
ください)で、頭上を5回ほど往復させて挑発すると、
羽を震わせ鳴き声を上げる戦士、触覚を触るとFighting
体勢に入る戦士、コオロギもいろいろです。歯をがみがみ
と、噛み砕くようなウオーミンガップをします。これで
リングに上がると闘蟋の開始です。いろいろ厳密なルール
が有るようですが、要は逃げた方が負け、背を向けた方が
負けで、かみ殺すなどは、滅多に無いようです。4戦
見せて貰って、辞することにしました。その時・・・

コオロギ買いますか?と李さん。ここで不要と答えると
私は張さんの家に来て、散々質問して、コオロギも見せて
貰い、念願の闘蟋も見せて貰い、只で帰ることになって
しまいます。お礼をせねばと思っていたところなので、
渡りに舟で欲しいと答えました。大的の一番強いのは
5000元(65,000円)でおまけをしても3000元だそうです。
小的の一番安いのが100元だそうで、それにして貰いました。
張さん自ら、一つがいのコオロギを選んで小さな壷に入れて
くれました。私は丁寧にお礼を述べて握手をして張家を
辞しました。車の所まで、息子さんが見送りにきてくれ
ました。

李さんの店に戻り、用具一式を買いました。養盆(コオロ
ギを入れる壷、直径135mm、高さ120mm、李さん
自身で線彫りした、家屋敷の図柄が有ります、肉厚の蓋が
あり、これをぴたっと閉めると鳴き声も殆ど聞こえない)、
鈴房(養盆の中に置くコオロギの寝所、天井が蓋になって
いる)、水入れ、食事台(L字型)、挑発棒、網、竹製ピン
セット、以上一式180元でした。商売とは言え、私を張さん
宅まで連れて行ってくれて、いろいろ教えてくれたので、
お礼の意味で、200元渡して取って下さいと言うと、どう
してもダメですと言って20元のお釣りを私のポケットに
ねじ込みました。

My taxiで食品街まで送って貰いました。メーターは80元でした
が100元払って、お別れしました。本当に運転手さん、
有難う。貴方のお陰で、天津の闘蟋家の重鎮と思われる
張さんの家を訪問できました。有難う。食品街は、食堂街。
そこの一軒の店で一人で食事をしながら今日の出来事を反芻
しました。朝10時半にtaxiに乗り込んだ時点では、こんな
ことになろうとは、想像もできませんでした。他人同士が
自分が育てた戦士を闘わせる本当の闘蟋では無かったが、
とにかく、闘蟋を見ることが出来た喜びを噛み締めながら、
冷たい青島ビールをぐいっと流し込みました。午後2時でした。
闘蟋を見たい-2-は、本物のそれを見た時に書くつもりです。
そういうチャンスが有るのかどうかも、判らないのですが。