10年前の天津14 2002-12-26
大宴会: 10年前の12月26日
一昨日朝、会社の製造部長から、
今晩何か予定はありますか?
と、英語で聞かれました。彼は
台湾人でオーストラリアの大学を
卒業しています。彼とは通訳無し
で意思の疎通ができますので、
仕事の上では大変便利なのですが、
これが私の中国語の上達を妨げる
のは間違いありません。何も無い
よと答えると、彼は会社の人達で
パーテイをやるので、空けておい
てとのこと。私はてっきり、あー、
中国人もクリスマスパーテイをや
るんだ、ずいぶん変わったもんだ
と思っていました。だから、工場
事務所の人間5ー6人のパーテイだ
と思っていました。
仕事が終わり、部屋に帰って着替
えていると、寮の住人でもある
部長と副部長が行くよと声をかけ
てくれ、私のアシスタント兼通訳
のマリーさんも同行で会社を出て
タクシーを拾い、街まで走り北京
ダックのレストランに入りました。
ドアを開けて中に入ったとたん60
人の男性が一斉にこちらを見てい
ます。製造部長が、これがうちの
製造2課全員だよと言います。
テーブルは6卓、レストランの
1階を貸し切りにして工場のライ
ンは丁度修理中なので、全員参加
だそうで、2課は全員男です。
部長の挨拶がすぐ始まり、その中
で私のことも紹介され、ビールで
乾杯、料理はどんどん出てきます。
私の卓は、いつも同じ事務所に
いる人が中心で、製造部長と
マリーさんが私の両隣りです。
私は最初のビール1杯だけにして
白酒にします。今日の白酒は54度
の高級なやつが管理職のところに、
若い人達のところには38度の
安いのが置いてあります。それを
ビールのグラスに注いで少しずつ
飲みます。
本格的な乾杯は、小さいショット
グラスに注いで乾杯!と一発で
飲み干すのですが、ここは安い宴
会、経費を切り詰めて、料理を
値切り、酒は持ち込みにして持ち
込み料無しでやったそうです。
買ったビールが24打。一区切り
つくと、部長が私を連れて卓を
回ります。私たちがその卓に行く
と、卓の全員が立ち上がり、私が
紹介されて、本当はここで挨拶を
しなければならないのですが、簡
単に済ませ乾杯(日本式に、ちょ
っと飲むだけ)します。これを
1人1人やると死んでしまいそうで
怖かったんですが、6卓なら、な
んとかなる・・と思ったら大間違い。
私たちが2順すると、今度は彼等が
かわるがわるやって来るんです。
本来は同じ卓の者同士でお世話に
なりますとか、よくいらっしゃい
ました等と挨拶して、目と目を合
わせて乾杯、そして杯の底を相手
に見せるのが、正式なマナーなの
ですが、今夜は、それはやって
いられない。
マリーさんは最初から最後まで
アーモンドミルクとかお茶で乾杯
を受けます。そして料理を説明し
てくれて、これは美味しいとか、
よく出来ているとか教えてくれ
ます。北京ダックが当然メインで、
魚は鯉でした。若い衆はともかく、
私はこれだけ飲むと、料理は食べ
られません。なるべく全品、出て
きた料理を少しずつ食べました。
北京ダックも2口ほど。
面白いことに、中国人も酒が回る
と、英語で私に話し掛けてきます。
普段、喋ったことない人や、普段
は絶対に中国語で対話(マリー
さんの通訳で)している人が、
結構英語が話せることが判りま
した。私は倒れる手前で、帰ら
せて貰いました。クリスマスとは
全く関係の無い、大宴会でした
(ウーッ飲みすぎ)。