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舞妓の衣装は足し算 修行僧は…

2014-10-30 16:04:05 | お勧め
引き算に決まってますがな

いや、失礼しました。
鷲田清一先生の『京都の平熱』を読んでおしまい
の方に、こんなくだりがありました。

ぎんぎらりんに対してぼろぼろ。
これも京都の平熱。

鷲田先生は哲学者で前の大阪大学総長。
現在大谷大学教授。

以前、お東の関係する講和を聞いてすぐにファン
になりました。

京都の出身で、ふわっとした語り口がなんともいえ
ない味があって、そのあと人を考えさせるのです。

東北大震災の話でした。

「一番被害のあったところはなーんにもなくて、次
に被害が大きかったところには一番目のごみも集ま
っていて、それはひどい有様で…」

私の東北行きが決まったお話でした。

先生の話には、こうせよ、とかこう思うという
結論は出てきません。しかし、聞く方は勝手に「こ
うあるべき」という答えを出させます。

そんな鷲田先生が「京都の平熱」という本を出して
いました。13年4月の初版か今年4月8刷だそうで、
すぐに買いました。
この本はどこから読んでも自由、と思います。


坦々と描写が続きます。「平熱」はそのうち分かって
くると思います。久しぶりに読みたい本にぶつかった
と思います。

「京都の平熱」
哲学者の都市案内。講談社学術文庫。960円。

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