Yokoの空

犬とわたしと、ちょっと気になる出来事たち…

最後の笑顔

2010-05-07 20:48:04 | 愛犬のこと
葵の最期、記録として残さなくてはいけない・・・そう思いました。

手術後の葵です。
歓喜の舞など踊られたら傷が開いてしまう、と、会うのを我慢して、先生に撮っていただいた写真。
これが、生きている葵の、最後の1枚となりました。

        

呼吸が楽になり、酸素室から出て、元気になったはずの、いい笑顔のはずの、葵です。
急変する前の、葵です。
もうすぐ家に帰れると信じての、必死の笑顔だったのかもしれません。

このあと、元気になるのを追って、治るまで、闘病記が続くはずでした。
「・・・のはず」、ばかりです。

もうこの笑顔を見られないのが分かっていたら、無理にでも、このとき会っておくんだった。
駆けつけたときには意識がなく、そのまま、目を合わせることもなく、逝ってしまいました。
無念です。でも、今更言っても、葵はもういない・・・
救いは、見送ってあげられたこと。 葵の、あの肌の暖かさ、一生忘れません。


茹でたササミを病院で用意していただいたのに、ひと口も食べられませんでした。
糖尿病があり、インスリン投与の必要があるのに、食べてくれないと、注射ができない・・
そこで、いつもの “砂肝with野菜” を届けることにし、家に帰り、急いで作りました。
冷凍してくださるということなので、1回分ずつに小分けして、6回分。
薄くスライスした砂肝と、ひたすら刻んだ小松菜・にんじん・しめじ。
ほねっこや食後用の歯みがきロープなどのおやつと一緒に、ひと揃いを、預けてきました。
でも、その1食分も食べることなく、天使になった葵・・・
いつも食べていたママの作ったご飯の味を、おぼえていてくれているかなぁ。

肺原発の癌かと思われましたが、摘出した腫瘍の生検の結果、乳腺の腫瘍の肺転移でした。
細胞の特定に時間がかかり、詳しい結果が分かったのは、亡くなった翌々日。
どちらにしても、肺にできた癌。
あの時点で回復しても、その後は、苦しい治療になったことでしょう。
葵の苦しむ姿を想像したら、これでよかったんだなぁ、と思います。
 
神様が、苦しさから開放して、連れて行ってくださったんだなぁ。
そう思い、葵が あちらで元気にしている姿を思い浮かべることができるようになりました。
今でも涙はたくさんこぼれるけれど、時間が薬、日薬、というのを実感しています。

今日、葵の 四十九日となりました。
生き物全ての魂は、四十九日になると、屋根を離れていくとか。
あまり悲しむと、旅立てないといけませんね。

でも・・・ 分かっていても・・・

冷たく湿った鼻をクニュッと触りたい、肉球をぷにぷにしたい、ふわふわの毛に顔をうずめたい・・・
会いたいよー、葵・・・  会いたい・・