Yokoの空

犬とわたしと、ちょっと気になる出来事たち…

琉球朝顔

2012-06-29 20:18:20 | 植物

少し前から気にかかっていた肺のCTを撮っていただき、診断していただきました。
結果は、以前からある小さな影を除き、特に異常なし。
転移を疑ったのは、取り越し苦労だったようです。めでたしめでたし。
長生きを決めているので、少しの異変も気になります。
気になったことをひとつひとつ解決していくのも、今では、楽しみになりました。


お隣から、琉球朝顔の根を、おすそ分けしていただきました。

    

去年、お隣のお庭で咲いているこの花を、初めて見たのです。
花は普通の朝顔のようなのに、切れ込みがなく丸みのある葉で、お昼過ぎなのに咲いていました。

「きれい。変わった朝顔ですねー」 「珍しいでしょう。琉球朝顔っていうんですよ」
なんていう会話を、覚えていらしたのですね。
残念なことに、冬越しを失敗、ご主人のお姉さまから分けてもらわれたそうです。
その中から持ってきてくださった、貴重な1本が、これ。

琉球朝顔はめったに実をつけないのだそうで、こうして、根っこで増やすらしいのです。

ぐるぐるっと巻いてプランターに植えておいたら、芽が出て、葉が出て、蔓が伸び始めました。



面に広がっていくように、ネットを張ってみたのですが・・・
去年見たあの花が、ここでも咲いてくれるでしょうか?
せっかくいただいたので、うまく咲かせないと、と、ちょっぴり緊張です。


岩手へ

2012-06-18 10:21:43 | 旅行・おでかけ

昨年、義妹の御舅さんのご葬儀に出席のために出掛けようとしていた、その矢先の大腿骨骨折。
そのまま1カ月の入院。
ということで、義妹の嫁ぎ先に、大変な不義理をしてしまいました。
あれから、ちょうど1年。
先週、1周忌のお参りに、夫とふたり、岩手まで行ってきました。

東北自動車道を、ひたすら北へ。
途中、北海道のナンバーの大きなトラック(というのかな)を見つけるたびに、期待がいっぱい。
大きな牛の顔が並んで、外を眺めていたり、豚の耳だけがひらひら見えたり。
馬はデリケートなのか、完全に覆ってあって、姿が見えませんでした。
退屈しのぎは、「いちばん遠いところから来ているのは?」 なんていうクイズ。
熊本ナンバーを見つけた時は、興奮しました。
そんなこんなで、北上まで、片道7時間。

御仏前に手を合わせ、不義理を詫び、ご冥福を祈りました。
これで義理が立ったかな、と思うと、やっと、肩の荷が下りた気がします。

義妹の御舅さん、老人会で楽しんでいる最中にいきなり倒れ、その7時間後に亡くなってしまったとか。
鮮やかな死に様です。
きっと、いい人生を歩かれたのだろうな、と思います。
何度かお会いしましたが、とても優しい、穏やかな方でした。


近くの温泉に宿をとりました。
3つの源泉があるという、美人の湯と謳った「瀬美温泉」。

義妹家族も、御舅さんが元気な時に、日帰りで行ったり、泊まったこともあるとか。

 
         
部屋の窓の下を、渓流が流れます。
美人の湯 に浸かって、美しさを磨かないと。
ということで、宿について一休みの後、早速、貸切風呂に。

  
       <貸切風呂の湯>                  <朝の露天風呂>

とろんとした、重たい感じのお湯。お肌がいきなり、つるりんとします。
ポッカポカの汗がひいたところで、夕食に。

   

「美人の湯」 「夢の湯」 と、ここの温泉の名がついたお酒。すっきり系で、美味しいお酒でした。
ヘラに乗っているのは、蕎麦味噌のヘラ焼き。プチプチと、面白い食感です。
お土産用に、チェックアウトに合わせて作ってくれるというので、家族分お願いしちゃいました。


翌朝、早朝の露天風呂では、目の前の木に飛んでくる小鳥の姿に、心が癒されました。
そして・・・さらに美人度を上げてしまいました。どうしましょう。

しっかり朝ごはんのあと、ゆっくりのチェックアウト、そして、義妹の家に、ごあいさつに。

帰り際、お姑さんから、たくさんのお土産をいただきました。

        
復興さんま塩干しは、三陸海岸宮古のもの。皆さん頑張っています
たーくさんの朝採りアスパラガスや、うるい、茹でた蕨・・・
他に、岩手のリンゴジュースやヨーグルト、お菓子など。
夫も私も東京人。田舎がないので、とっても嬉しいお土産でした。

東京に向かう東北自動車道、あちこちで、「東日本大災害本復旧工事」 が行われていました。
応急処置で全面通行可能にはなっていても、完全な復旧には、時間もお金も、いっぱいかかりそうです。
あの震災との闘いがまだまだ続いていくのだと、身にしみました。


やっと

2012-06-12 21:31:22 | 体のこと

6月12日、骨折記念日。
ちょうど1年目の今日、整形外科の診察日でした。
丸1年経って、骨折箇所の骨が、やっと、形を成してくれましたよ。

 
       <正面・今日>         <横から・今日>          <横から・3月>

3月の画像と比べると、はっきりつき具合がわかります。
長いチタンのボルトを、骨が隙間なく包んでいます。
骨転移の部分なので、骨形成の状態が悪く、時間がかかりましたが、これで、ひとまず安心。

ただ、もうひとつ、心配材料が。
胸骨に加え、反対の左大腿骨の、まったく同じ場所に、小さく転移箇所があります。
骨がついたことで、癌の骨転移の治療を再開。
そうすると、薬が効きすぎる体質で、骨が硬化してしまうし・・・
左大腿骨ががポキッといかないように気を付けながら、おしとやかに暮らさないと。

これからは、定期的な血液検査と尿検査で、骨の状態を診ていただくことになりました。
整形外科の先生とも、長~いお付き合いになりそうです。
素敵な女医さんでよかったー。


去年、ちょうどこの時期、青梅を生協に注文したまま、いきなりの骨折・入院。
結局、梅酒を作れずじまいでした。
毎年の作業が途切れてしまいましたが、今年は、しっかり漬けましたよ。

  
青梅2kgに、氷砂糖1kg、そして、ブランデーを7本。
甘さ控えめの梅酒、美味しくできますように。


京都 3日目

2012-06-01 21:46:42 | 旅行・おでかけ

だらだらと日を過ごしていたら、京都から帰ってきて、もう、2週間が過ぎてしまいました。

3日目、葵祭を観た後から、京都を離れるまでのこと。

    

葵祭の前に、ホテルでしっかり朝ごはん。御飯は、おかゆにしてもらいました。
前日行った「市原商店」 にあったような竹のお箸と、箸置き。いいものを使っています。

さて、葵祭の余韻が体に残る中、御所の木陰をゆっくり歩き、堺町御門から出ると、ちょうどお昼の時間。
近くに美味しいお茶漬けのお店があるのを調べておいたので、行ってみてがっかり。お休みでした。
どうしよう・・・ ま、いいか。

御所近く、何度も何度も前を通りながら1度も立ち寄ったことがなく、いつも心残りだったところがあります。
「清明神社」。
夢枕獏の「陰陽師」が好きで、そのほとんどを読んでいながら、ここは素通りばかり。
「行きたい」に、友人も快く付き合ってくれました。

  

  

御所から清明神社に向かうタクシーの中で、運転手さんに
「どこか美味しいランチの食べられるところ、ないかしら?」
と相談したら、なんと、私たちが清明神社を見ている間に、素敵なところを予約してくれました。

お茶屋さんの並ぶ、上七軒通り。風情があります。

 

その中の、紅梅庵というお店。お昼は、お手軽料金で、お弁当が食べられるとか。

 

重い塗の梅型の器で出てきた、紅梅弁当。
たくさんのお料理を、少しずつ。女性好みのお弁当。
他に、自家製の美味しいちりめんじゃこの乗ったご飯や、グレープフルーツのゼリーなど。
ゆったりしたお部屋で、3675円。嬉しいランチになりました。

お店の人に外まで見送られてお店を出ると、そこは、北野天満宮。
3人とも子供が大きくなって、受験生もいないけれど、お参りしていきましょう、と、門をくぐりました。

 

あれあれ、閑散としているなぁ・・・ と、歩いて行ったら、急に賑やかに。
本堂の方には、修学旅行の中学生や高校生がいっぱい。
どうやら私たちの入ったのは、裏の門だったようです。

         

さすが、学問の神様。みんな、真剣にお守りを選んでいました。

 

大きな牛さんが何か所にもあって、中学生たちに撫でまくられていましたよ。
御利益があるといいね。


天満宮の表にいたタクシーに乗り、行先を相談。
京都は、流しのタクシーも、しっかりと観光タクシー。運転手さんが、頼りになります。

「青蓮院が好きなら、あそこがお奨め」 と、修学院離宮近くの、「曼殊院」に連れて行ってくれました。

 

落ち着いた枯山水の庭園に、ほっと一息。

運転手さんの楽しい解説で、ゆっくりと一回り。
お庭の手水鉢に彫られているのは、飾りのセミ。
この庭園を望むお部屋の襖の引手が、ひょうたん型だったりと、遊び心にあふれています。

      
                           <黄昏の間>

「黄昏の間」の左奥の違い棚は、10種類の寄木で作られた、曼殊院棚というのだそうです。

青蓮院と同じ門跡。建物の配置や庭園の造りが、なんとなく似ているように思いました。



ここまで来たら、もう1か所、たぶん好きになれるお寺がある、と、連れて行ってくれたところ。
曼殊院から修学院離宮を挟んだ位置にある 「蓮華寺」。
住宅街を上っていく感じの、こじんまりとした、素朴な感じのお寺。

門をくぐると、たくさんの石仏が並んでいます。
河原町通りから掘り出された石仏が、300体も安置されているのですって。

 
                    <石仏群>                  <蓮花寺型灯篭>

六角の笠の蓮花寺型灯篭。こんなにひょろっとした灯篭、見たことがありません。



こちらは、曼殊院とは違う、池泉鑑賞式の庭園。
書院から眺めると、鶴がいて、亀がいて、舟があって・・・ と、池の中に、岩が配されています。

不便なところにあるせいか、訪れている人が、ほんの数人。
庭園も、ゆったりした気持ちで、じっくりと眺めることができました。


17時6分発の新幹線には、まだ十分に時間があります。
「早めに駅に行って、お土産見たり、お茶を飲んだりしよう」
ということで、そのままタクシーで京都駅に向かってもらいました。


今回は、思いがけないところばかりに行けた、とっても充実した京都の3日間でした。
何も考えずに行ったのに、わいわいと楽しくて、いっぱい美味しくて。
京都で会った人たちに感謝しながら、新幹線に乗り込みました。