Yokoの空

犬とわたしと、ちょっと気になる出来事たち…

お見舞いに

2012-09-11 16:39:37 | 旅行・おでかけ

夫の大学時代からの友人が、去年、脳梗塞で倒れました。
あれから、ほぼ1年。今は、松本の介護ホームに入り、リハビリを続けています。

その友人をお見舞いに、ふたりで出かけました。日帰りです。

夫が最初に会いに行ったときは、全身動けず、声もまったく発せなかったとか。
2回目の11月には、車いすに、腰をベルトで固定して、なんとか乗れるようになっていたようです。

今回、私も夫にくっついて、初めてお見舞いすることができました。

予告なしで行った私たちを見て、いきなり顔をくしゃくしゃにした友人。
彼と夫は、大学時代、いつも一緒に、羽目を外していた仲間です。
何度も何度も涙を流した友人を前に、夫は、どんな思いだったでしょう。

毎日リハビリに励んでいるという彼は、私が聞いていた状態から、ずいぶん回復してきていました。
車いすに、自力で座っていました。
単語なら声に出して話せ、相手の言うことに、返事ができます。
左手で、物を持ったり、メガネをかけたりできます。
笑顔も浮かびます。

帰り際にした握手に、思わぬ力を感じて、びっくりしました。
このままリハビリを続け、どんどん体力もつけて、以前の彼に戻ってほしい。
心から、そう思いました。

玄関まで見送りに出てくれた友人に見送られて、病院を後にしました。

その、10分後くらい、車の右前方に視線をやると・・・

 

山肌に沿って、太く美しく、見たことのない虹がかかっていたのです。
車を止めて、しばらく、見入ってしまいました。

木々のリンゴも赤くなり始めていたし、蕎麦の花の白いじゅうたんが、あちこちに広がっていました。
ひと房ごとに袋をかぶせられたぶどう、これからが収穫の時なのですね。

道の駅に寄ったら、長野の豊かな秋の味覚。

  

日々都会のスーパーで買い物をしている身には、こんなものが嬉しいのです。
さるなしの砂糖漬けや、ひょうたん型のかぼちゃなどを買って、家路へとつきました。


そして、中央高速の富士山が見えるあたりで、再び虹が。

          

きっと、とってもいいことの前触れ。友人の回復も、早いことでしょう。
彼と夫がまた酒を酌み交わす時が、少しでも早く訪れますように。

そういえば、8月に、我が家の、キャンベル種のぶどうを収穫しました

  

たったこれだけ。2房のぶどうの収穫。
少数精鋭とでも言いましょうか?
たった2房だったからか、粒のそろったきれいなぶどう。
味も、甘さが酸味に勝ってとても美味しく、我が家にしては優秀な出来でした。


初スカイツリー

2012-09-08 19:50:58 | 旅行・おでかけ

前回のキャビアのお店でのおしゃべりの中で、スカイツリーの話題に。
母は、父が建設に携わった東京タワーに、思い入れがあるのです。
「一昨年東京タワーで夜景も見たし、べつに、スカイツリーに行かなくても・・・」
「でも、1度は見ておいた方がいい。明後日なら一緒に行けるけど」と、娘。

実は、少し前にスカイツリーに行った娘。
平日の夕方行ったら、待ち時間10分くらいで入れたとのこと。

そんなことで、ディナーに続き、母娘3代のお出かけの予定が、即、決まりました。

その2日後、夕方6時半ころに母を迎えに行って、渋滞もない道路を気持ちよく押上方面へ。

押上(おしあげ)まで来ると、こんなにはっきりと、目の前にスカイツリーが。
展望台の周りを、灯りが、楽しげにくるくると回っています。

 
          <押上から>                  <4階広場から>

駐車場からエレベーターで、入場ロビーのある4階へ。
広場から見上げるスカイツリーは、どっしりでっぷり。てっぺんがちょっぴり見えます。

母が、携帯で真下からのスカイツリーを撮るのに、孫の手ほどきを受けていました。

日替わりでブルーと紫になるということですが、この日は、きれいな、大人の紫。
ちょうどお月様が、ツリーの脇で、ポーズをとってくれました。

平日の夜。着いたときは人がだいぶ少なかったのですが、それでも入場するのに、やはり10分待ち位。
ならば、先にお食事をしちゃいましょうと、ソラマチの6階にある、北海道の回転寿し「 トリトン」へ。

    

テレビで、このお店のたこの子(卵)の軍艦を紹介していたので、食べてみました。
まぁ、珍しいけれど、食べたことがあるというだけで、いいかな。

厚切りほたては、本当に大きくて、食べごたえあり。
活ほっきや活つぶなど、美味しくいただきました。

お腹が満たされたところで、いよいよ、展望デッキへ。
9時近くになっていて、チケットカウンターはガラガラ。待ち時間ゼロです。

エレベーターでぐんぐん上がっていくと、案の定、耳がキーンとしてきます。
〇〇m と表示される数字を見ながら ごっくん を繰り返しているうちに、350メートル。
数字そのままに、着いたのは、展望デッキの350フロア。

エレベーターから出ると、目の前に、東京タワー。小さく見えます。
ぐるっと歩いていくと、黒く寝そべる隅田川に架かる形の違う橋が、キラキラと美しい。

 

3フロアある展望デッキの一番下、340フロアで、話題のガラスの床に、乗ってみました。
ガラスの床は、2重になっているためか、思ったほど怖さを感じませんでした。
東京タワーのガラスの床はここより低いはずなのに、ぞわぁっと怖くて、立っていられなかったなぁ。

「見なくてもいい」などと言っていた母が、夜景に見入り、「きれい、きれい」 と。
「スカイツリーに登れるなんて、長生きは、するものだわね」 なんて言っていました。


よさこいキャビア

2012-09-04 13:50:07 | 食べ歩き

先週のことです。
母、娘と、母娘3代で、日本唯一のキャビア専門店で、フレッシュキャビアを食べました。

表参道の「Maison de Caviar Beluga」 
天井をシンメトリーに照らすライトが素敵な、落ち着いた雰囲気のお店です。

バラの花が飾られた個室の窓の外は、表参道。
クリスマスの時は、イルミネーションを見ながらのお食事に、最高の席です。

   

馴染みの缶詰のキャビアと、フレッシュキャビアが、どんなふうに違うのか、楽しみでした。

  
        <鰻の冷製>              <よさこいキャビア16グラム>

クラッシュアイスの上のガラスの器に、16グラムのキャビア。
塩分も強くなく、粒々のあとに、とろんという感じが楽しくて、テンションあがります。
キャビアに添えられていたのは、小さなフランスパンのスライスと、蕎麦粉の可愛いパンケーキ。
パンケーキがお奨めのようでしたけれど、私はカリッとしたフランスパンに乗せるほうが好みだなぁ。

キャビアには、やっぱりシャンパンが合いそう。
母は甘口が好き。、娘と私は辛口が好き。
ということで、3人で楽しめるシャンパンを、と、ソムリエでもあるマネージャーさんにお願いしました。

   

選んでいただいたのは、右の、ドゥ カントナール ブリュット(de Canteneur Brut)。
飲み口爽やかで、それでいて、飲みごたえのあるシャンパン。
左は、2本目に選んだ辛口白ワインの シャブリ。

お店が空いていたので、ソムリエさんが、いろいろとお話してくださいました。
お店の名前になった最大のチョウザメ 「ベルーガ」 は、卵を持つまでに20年もかかるとか。
なので、このお店で使うキャビアは、ベルーガとほかのチョウザメを掛け合わせたもの。
お店独自に高知県で養殖した物を「よさこいキャビア」と名づけたのだそうです。

あれこれ質問しても、ちゃんと満足のいく答えが返ってきて、とっても楽しかったです。

お店に、姿のまま運ばれてくるというチョウザメ。
お腹からキャビアを取りだした身が、お料理になっています。

メインのお料理に、私と娘は、その、キャビアを取った後のチョウザメのお料理を。

 
     <前菜のパスタ>         <キャビアフィッシュのサルティンボッカ>

初めて食べたチョウザメの感想は、あまりくせのない川魚の感じ。
バルサミコ酢が、よく合いました。

母はなんと「お肉がいいわ」と、フィレ肉のグリルをチョイス。「軟らかくて美味しい」と、にこにこでした。

 

デザートの生姜のシャーベットが、とってもさっぱりとして、美味しかったー。

全ての食器に金彩が施され、最後のお茶のセットは、きれいな金ぴか。
コーヒーも紅茶も、より美味しく感じられました。

お店に入ってから2時間半ほど。楽しい時間は、あっという間に過ぎてしまいます。
素敵なお店に出会えた夜。
外に出たら、暑いながらも爽やかな風が通り抜けていきました。