乳癌の手術を受けたのが、1999年5月18日
術後、ちょうど、ナースのたまごちゃんたちが臨床の実習に来ていました
一生懸命、面倒を見てくれたのを思い出します。
彼女たちも、今では、立派なベテラン看護士さんになっているんだろうな・・・
もう大丈夫と思った頃に再発して、転移して、治療して・・・ 色々あったけれど、あれからもう12年。
他人事のような気もしますが、確かに、この身のこと。
たまに頭をもたげて悪さはするけれど、その都度たしなめて、言い聞かせて、おとなしくさせて。
闘うというより、共に生きる路を探りながら、今日まで仲良く歩んできました。
何かあれば、すぐに対応してくださる主治医の先生がいます。
2度の転移・再発のときも、即日検査をし、私の希望を取り入れた治療方針を決めてくださって・・
今は、私の状態にとても合う薬に行き当たり、安定しています。
異常がある度に連絡し、腎盂腎炎、帯状疱疹・・・ みな、この先生に診断していただきました。
頼り切って、安心した日々を送っています。
4週に1度の点滴、毎日の飲み薬、定期的な検査・・・
1年分の医療費を計算すると、毎年ちょっとした旅行に行けるほど。
それでも、こうして元気に過ごしていられることに、感謝の毎日です。早期に発見さえすれば、治るのが、乳癌。
私はちょっと見つけるのが遅かったけれど、それでも、こうして、毎日お気楽に過ごしています。
若い人たちにこそ、乳癌検診を受けて欲しい・・・
万が一見つかっても、早いうちなら、日帰り入院での手術も可能なほど。
もしまだ検診を受けていない人がいたら、どうぞ、乳癌検診、受けてください。
病気の発見というより、安心のために。自分の命のために。ぜひ。
季節を、いただきました。
千葉県の知人が毎年送ってくださる たけのこ が、今年も届きました。
「今年は出来があまりよくなくて・・・」と。
なんのなんの、真っ白で、やわらかくて、香りが高くて。
穂先はお刺身風に、太いところは煮物に、と、とっても美味しくお腹に納まりました。
葵ちゃん、今年も喜んでくれたかしら?
<2007年4月の葵>
そして・・・
鮮やかな緑は、昨日、お向いさんからいただいた しどけ です。
いちばん美味しいという定番の おひたし に。
茹で汁が、メロンソーダのような、きれいな緑になりました。
鰹節とお醤油で、醤油マヨネーズで、と、それぞれのお好みで味わった しどけ。
初夏の香りいっぱいのほろ苦いおひたしが、鰹のお刺身と一緒に、この夜の食卓の主役でした。
旬のものをしっかりいただき、う~んと長生きですねー。
母の日のことです。
その数日前に、「今なにが食べたい?」 との問いに、「そうねぇ、かにかなぁ・・・」 と答えた母。
というわけで、母の日のお昼に、新宿の かに道楽 に出かけて行きました。
<ずわいかに茹で> <霜降り刺身>
母と私は、運転のため烏龍茶の夫に、ちょっぴり気兼ねの、スパークリングワイン。
<かにみそ茶碗蒸し・かにグラタン> <炭火焼>
退院から2ヶ月ほど経った母ですが、膝の痛みが完全になくなったわけではないようです。
予約したのが、掘りごたつ式の席。
ちょっぴり不安ありで、中座で立ち上がるのに一苦労。
夫が後ろに廻って引き起こしたら一瞬で立てちゃって「わぁ、力持ち~」なんて喜んでいました。
<活かにすき紙鍋> <かにバッテラ・天ぷら・赤だし>
何から何まで、かに。お寿司の“ばらん”まで、かにさんに切り抜いてありました。
母は相変わらず歳を感じさせない食欲で、コースをデザートまで。
「美味しい、美味しい」 と、楽しく食べてくれて、本当に嬉しい。
来年の母の日も、お母さんの好きな美味しいものを、いっぱいいっぱい食べましょうね。
満腹で表に出ると、そこは花園神社。
「骨董市」 の のぼり がひらひらと・・・ でも、ほとんどが店じまいした後でした。
本殿で3人でお参り。
思いがけずの参拝に、長いこと手を合わせていた母は、何を願ったのでしょう?
<娘からのカーネーションのケーキ>
そういえば、葵の納骨をしたのが、昨年の母の日でした。
時間は、どんどん過ぎていきます。
<2007年4月、桜の花びらの中で>