河口湖2日目は、夕方から雪になるという予報。
せっかくだから、他の湖を巡ってみよう、と、ホテルを出発。
河口湖・西湖を1周して、精進湖へ向かい始めた時、左に、何かが青く見えて・・・
止まってみたら、何やら大きな氷のオブジェがいくつも並んでいました。
「西湖野鳥の森公園」 の、樹氷祭り。
丸太や枝を組んで、水をかけて作ったという、巨大なオブジェ、夜には、ライトアップされるようでした。
写真のオブジェ、左は話題のスカイツリー、右のは、表彰の時のナデシコジャパンだそうです。
う~ん、説明を聞かないと、ちょっとわかりませんね。
ふたつの間の赤い服の人と比べると、その大きさがわかります。
入場無料のギャラリーでは、ここを囲む青木が原樹海の野鳥たちの写真展。
「へー、かわいいねー。こんなのもいる。かわいいねー」
母も、見覚えのある鳥、見たこともない鳥に、「かわいい」 の連発でした。
思いがけない催しに出会えた 「野鳥の森公園」 を後にして、道なりに精進湖へ。
あまりのきれいさに、写真を撮り忘れて・・・
精進湖、湖面が、縁からキラキラと凍結していました。
ぐるっと回っていくと、氷の中に突き刺さっているような釣りのボートが。
「もっと凍ったら、あれ、動けなくなっちゃうねー」 なんて言いながら、ここも、ぐるっと1周。
五湖の中で、いちばん寒かったのが、「本栖湖」。
車から出た途端に、身がキュッと締まり、耳がピキピキと痛くなりました。
あと5分で遊覧船が出発というときだったけれど、とても乗る気にはならず。
駐車場に車もなかったので、たぶん、あの時間のお客さんはいなかったでしょう。
「せっかくここまで来たのだから、五湖全部巡っちゃおう」 と、寄らずに来た山中湖の方に戻りました。
この後、山中湖に向かって戻る途中、「道の駅なるさわ」 を発見。
土地の野菜でも、と立ち寄っってみました。
「富士山博物館」 という建物があり、あまり期待せずに入ったところ、これが以外に面白く。
入ってすぐ、大きな恐竜が溶岩にのまれていて、リアルでちょっと怖い。
富士山の知りたいことが、画像で見られるようになっていて、じっくり見て回りました。
母も、操作の仕方を教えられ、ボタンを押して、楽しみながら、画面に見入っていました。
外に出ると、湧水の汲めるところが。
知っている人は、大きなポリタンクを持ってきていましたよ。
この湧水を、お茶の入っていたペットボトルに汲み、物産館で野菜やお土産を買い、山中湖へ。
にぎやかなところに着いて、この辺で昼食を、なんて思ったら、唐突にぱらぱらと雪が降り始めました。
東京で降る雪と違い、いきなり、フロントガラスやボンネットに積もり始めた、サラサラの雪。
「これはまずい。帰れなくなるといけない」 と、山中湖1周は取りやめ。昼食も後回し。
とりあえず戻ることにして、Uターン。
高速に乗る前の一般道で、大きな除雪車が3台連なって山中湖方向に向かうのとすれ違いました。
あのままもたもたと山中湖で食事などしていたら、帰ってこられなくなっていたことでしょう。
最後まで運の良かった2日間でした。
すんなり帰れたものの、東京もその夜から雪が降り始め、翌朝には、6年ぶりの大雪に。
雪国の人には笑われてしまうくらいの積雪ですが、東京は、あんな雪でも、大変なのです。
28・29日と、東京でも大きく揺れを感じるほどの、富士五湖あたりが震源の地震。
活火山である富士山が活動を始めたのでは、という声もあるようです。
私たちの見た富士山は、とっても穏やかな美しい姿で、悪さをするようには見えませんでした。
火曜日(24日)に降った6年ぶりという雪が、3日経った今も、東京のあちこちにまだ残っています。
その直前の日曜日に1泊で、母と夫と、3人で出かけました
富士山を眺めながら、温泉に。ということで、行先は、河口湖。
前日の土曜日にも、河口湖の方でも雪が降り、当日も、怪しい天気具合。
チェーン規制とかを調べての出発でしたが、すべて順調に、渋滞にも遭わずに、河口湖に到着。
お天気も、いい方に向かいそう。
時間は、ちょうどおなかの空いた頃。ここに来たら、「ほうとう」 でしょう。
ということで、出発前に調べておいた 「ほうとう不動」 というお店に。
運ばれてきた鉄鍋は、ほうとうになめこが乗った、地味な見た目。
ところが、お箸で探ると、ごろごろに切ったかぼちゃや、白菜などの野菜がわさわさと!
もっちもちのほうとうもお野菜も、美味しくて、完食してしまいました。
この日に見るのは一か所と決めたのが、「オルゴールの森美術館」
真っ白な雪に、足跡スタンプを付けたりしながら、エントランスへ。
エントラスホールの壁一面の、ダンスオルガン。鑑賞用に、椅子が並べられています。
迫力のある、荘厳な音色に、圧倒されました。
左端にいる子供や、右にいるカップルと比べると、大きさがわかりますね。
順路を行くと、外に出ます。
何か所かに橋が渡る池の周りに、建物が点在しているのがわかります。
時報で、からくり人形の男性が出てくると、池の噴水が曲に合わせて、踊ります。
噴水の前には、パラソル付きの椅子テーブルやベンチがあり、座って楽しめます。
柔かな日差しの中、何人もの人たちが、音色と噴水を楽しんでいました。
目を転じると、雲が切れた池の向こうに、富士山が。
次の建物に入ると、1階のサロンに いくつもの大きなディスクオルゴールが並んでいます。
その中に、「ピアノ付きバイオリン演奏器」 があり、係りの方が音色を聞かせてくれました。
123本ものブラシが、弦を上からではなく、下から押さえます。
弾くのは弓ではなく、モーターで回転し、その回転速度で強弱を調節するセルロイドとか。
チゴイネルワイゼン編曲というノクターン第2を、見事に演奏。感嘆ものでした。
裏を開けて鍵盤も見せていただき、完成まで100年を要したというのが、よくわかりました。
2階のメインホールでは、ちょうど、コンサートの開始時間。
写真左の演奏器は、あの 豪華客船タイタニック に積まれて、一等ロビーで演奏されるはずだったとか。
幸か不幸か、仕上がりが間に合わず、海の藻屑とならずに済んだのだそうです。
この司会者さんのお声やお話の仕方がとても素敵で、説明もすんなり胸に入ってきました。
からくり人形などの展示も、隅から隅まで楽しんだ母、ゆっくりながら、よく歩きました。
私にも、いいリハビリになったようです。
ショップで見つけた、素敵なイタリア象嵌のオルゴールのエリア。
手前のえんじのを、自分用に買い求めました。曲は、「花のワルツ」
翌日帰って、すぐに、葵にも聴かせましたよ。
オルゴールの森美術館のほとんどをゆっくり巡り、音も建物も、景色も堪能。
素敵な 2時間半 を過ごしました。
泊まりは、河口湖畔の「 千一景」
冬の澄んだ空気の中、部屋の窓から、いちばんに目に入った景色。
日本一美しい富士山の、そのすばらしい姿です。
大浴場からも、部屋の露天風呂からも、この姿、目に、胸に、飛び込んできます。
本当に美しい。
今度こそ、世界遺産になれるといいな。
ゆっくり温泉に浸かって、お食事に。
まずは、ワインとビールで、乾杯。
「伊勢海老の洗い」、ほとんど生なのに、さっと火が通っているだけで、甘~い!
お酒は、河口湖唯一の地酒 「甲斐の開運」 の、純米吟醸生酒、純米生種、本醸造生酒の3種。
母は本醸造生酒、私は純米吟醸生酒が、美味しく感じました。
真ん中のワインビーフの乗ったおうどんは、つけ麺。
母と私は、この先のお料理を考えて、お肉と野菜は食べ切り、おうどんは、美味しかったけれど残しました。
他にも煮魚や蒸し物など、「こんなに食べられない」 と言いながら、全部、美味しく平らげました。
デザートはちょっと無理だったので、3人分をひとつ盛りにしていただき、部屋で、お風呂上りに。
夜8時から湖上花火があるということで、それが、今回の楽しみのひとつでした
ところが・・・ お食事中の7時ころから、対岸の明かりが見えないほどに湖上がガスってきました。
8時になり、「ボン、ボン」と、景気のいい音が間近に。
案の定、テラスデッキに出てみても、音はすれど、姿は見えず。
が、天は我らを見放さなかったー。
「あれ、なんだかぼわーんと青く見える」
その ぼわーんが、だんだんはっきりとしてきて、きれいな花火が見えてきました。
20分間の後半10分、なんとか花火鑑賞ができて、ほんとうにラッキーな1日目の締めくくりでした。
今年になって、初 「 信ちゃん」 です。
いつもの友人を誘って、3人飲み。
私たちが入ったときは、女性の3人組だけ。
赤提灯の下がった焼き鳥屋さんなのに、女の人だけで、すんなり入れます。
飲み物の好みをわかってくれている信ちゃん。
友人には生ビール、夫には瓶ビール、私には冷酒が、突き出しと一緒にさっと出てきます。
さて、何を食べようか・・・
まずは、黒板に書かれた本日のおすすめから、〆鯵と、太刀魚のお刺身。
〆鯖でなく、〆鯵というのに、惹かれました。
この鯵と太刀魚、釣りの好きな信ちゃんが釣ったのですって!
新鮮でピカピカときれいな太刀魚の、身が厚いこと!
自分で釣ったお魚を、お店のメニューにできるって、楽しそう。
ずっとおしゃべりしていたのに、何を話したのかなぁ・・・??
それくらい、他愛のないことで盛り上がり、なんでもないことで笑っていたんですね。
お次は、イカ刺しで、熱燗にしてもらいました。
久しぶりに飲む熱燗が、喉からお腹に、スーッと染み込んで、いい感じ。
焼き鳥やら、何やら、いつの間にか夫が頼んでくれたものを、いつの間にか食べて。
美味しいものが、無意識にお腹に入っていきました。
ここ数日、とっても寒かったと思ったら、明日は、東京でも雪になるようです。
従妹たちが、叔母である私の母の家に来るというので、行ってきました。
毎年、昔でいう 「女正月」 の頃に集まります。
従妹が買ってきてくれた豪華お寿司弁当と、母の用意してくれたお料理が並びました。
好評だったのは、毎年母が作ってくれる、玉子寒天。
素朴な甘さで、玉子の黄色のマーブル模様がきれいです。
乾杯は、ポルトガルスパークリングワインの「コンド・ダギダ」
娘が買ってあったのを、ちょいと拝借して、持っていっちゃいました。
従妹たちはあまり飲めません。
それでも、「美味しい」 と言ってもらえるくらいにフルーティーな、黄色がかったきれいな白。
いつも一番賑やかだった人が遠くに行ってしまって、ちょっぴり静かです。
「どうしているかなぁ。メールしてみようか」
と、メール送信。
返信を待っていたら、さすが、アナログ世代。即、電話で返ってきました。
これには、みんなで大笑い。この場にいなくても、やっぱり賑やかにしてくれる人です。
面白おかしく、飲んだり食べたり。気が付いた時には、全部片付いて、お茶になっていました。
美味しい画像、1枚もありません・・・
母の家のお隣のおばさんが、元旦に、亡くなりました。脳溢血。84歳でした。
面倒見のいい人で、私も弟も、小さいころには、ずいぶんお世話になった人です。
そういえば、小学生低学年だった弟が、塀から落ちて、腕を骨折したことがありました。
(やんちゃで、よく怪我をしていた弟です)
風邪か何かで具合の悪かった母に代わって、接骨院に連れて行ってくれたのが、このおばさんでした。
最近は、小学生の登下校の横断を見守り、体格の良い子供たちに埋もれていたようです。
母も、しんみりしてしまって・・・
自分より若い人が逝ってしまうのは、きっと、とても寂しいことなのでしょうね。
そんな母を連れて、来週、おでかけを計画しました。
乾燥注意報が続いているなか、金曜日あたり、雨が降りそう。
まとまって降って、異常に乾いた大地を湿らせてほしいけれど、その日は晴れてほしいな。
母を誘って、居酒屋の 「魚民」 へ。
こういうお店に、あまり行くことのない母です。
昨年、1度だけ一緒に行って、結構気に入ったようなのです。
夫はビール、母と私は、スパークリングワインのロゼを。
最初に頼んだ3品のうち、手前のひと皿が、夫一押しの「北海つぶ貝ちゃんじゃ」。
こりっとして、ちょっぴりピリッと。 ふつうのタラのちゃんじゃより、私もこれが好きです。
緑のは、「めちゃうまねぎ」。
青ねぎをざくざくと切り、ゴマ油とお塩で。これが、美味しいの!
ここで覚えて、たまに九条ねぎを買って、家でも作ります。あっという間にできるひと品です。
個室なので、気兼ねなく、おしゃべりを。
話題は遠くに飛んだり、近づいたり、果てしなく続きます。
お刺身や、揚げた牛蒡に甘辛のソースをかけたのや、あれこれを少しずつ。
居酒屋さんのいいところ、品数が多くて、あまり大盛りでないところ。
みんなでつつくと、何種類も食べられます。
次は、何を飲もうか・・・
夫が、母のために、3種類を選んだ利き酒セットを、頼んでくれました。
奥のお皿は、「手羽先尾張揚げ」。
<にごり梅酒> <黒糖梅酒> <本格梅酒大神> <さざめき>
甘いお酒の好きな母に合わせて、梅酒を3種類。
白い紙に名前が書いてあって、裏っ返しに貼ってあります。
でも、名前なんかわからなくても、「これが美味しい」 と。
真ん中の黒糖梅酒が一番だったようで、この後、これを、グラスで、頼みました。
私も次はお酒を、と選んでいたら、スパークリング日本酒というのを見つけました。
白鶴の「さざめき」。ほんのり白っぽい、濁り酒です。
炭酸がしゅわー が怖くて、あまり振らずに注いだら、1杯目は、ほぼ透明でしたー。
思ったより日本酒の香りがやわらかい、さっぱり系。
お酒が好きな人には物足りないけれど、日本酒苦手な人でも美味しく飲めるかも。
お腹いっぱいの帰り道、母の家に向かうタクシーの中で、
「こんなに美味しい夕食になるなんて思っていなかった。楽しかったねー。」 と。
この頃、母の喜ぶ顔を見るのが楽しみな、私たちです。
早くも、七草。
「み~んな、元気に過ごせるように」
願いを込めて、今年も、七草粥を作りました。
七草を刻んでいるだけで、1年間、健康でいられるような気がしてきます。
遡って、元旦。
毎年、母のところに、弟家族と、私の家族が集まります。
今年は、風邪で不調の一人を除き、母を含めて10人。
娘が毎年差し入れてくれる、フグ刺し
このお皿、フグの乗っている部分が白いので、薄さが伝わりませんんね。
「今年も」 と期待を受けたフグ刺し、あっという間に、なくなりました。
秋田出身の母のために、山田錦100%の大吟醸 「北秋田」 というお酒を用意。
辛口ながら、軽い口当たりで、ぐいっといけるお酒です。
後半は、娘が持ってきてくれたフグのひれを使って、「松竹梅」 をひれ酒に。
これは美味しいと、母も、おかわりをしていました。
最後に残ったメンバーで、オセロ大会。
もちろん、母も、しっかり参加です。
たくさん飲んで、たくさん食べて、たくさん笑って・・・
4月には90歳になる母の寿命が、何年も伸びたひと時でした。
あけましておめでとうございます。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
2日に、明治神宮へ。
砂利の参道を、皆に追い抜かれながら、ゆっくりゆっくり歩いて、初もうで。
明治神宮の、表参道から入る南神門は、警備の人がいっぱいで、入場規制がしかれます。
<南神門> <西神門>
なので、私たちはいつも、参宮橋側から西参道を歩き、西神門をくぐります。
社運隆昌のご祈願をするために、申し込みを済ませ、案内に従います。
初めに出会うのが、この大きな太鼓。
叩くのは、1組につき、一人。「どーん」と、お腹から胸に響きます。
御社殿でお賽銭を入れ、個人的にお願い事を。
震災地の復興、人々の幸せ、自分を含め、皆の健康・・・ちょっと、欲張ってしまいました。
ここからは、外でお参りをする大勢の人たちが、内側から見えます。
途中で、巫女さんからお神酒をいただき、神楽殿へ。
祝詞では、何十組かの名前と願いを、一気に読み上げます。
神楽と倭舞(やまとまい)、そして、礼拝で、1時間ほどの御祈願祭が、終わります。
(咳が出ないように、不謹慎ながら、のど飴を口に入れての参拝でした)
毎年、年の初めに、この凛とした空気に触れるのが、習わしとなっています。
あっという間にお正月休みも終わり、明日からは、仕事も始まります。
さて、どんな1年になることでしょう。
去年がいろいろありすぎましたから、その分、日本中に笑顔があふれるといいな、とおもいます。