シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

近藤芳正の汗がすごい・・「笑の大学」

2006-11-14 22:45:12 | Weblog
「笑の大学」・・映画版ではなくパルコ劇場での舞台を収録したDVDを鑑賞。

西村雅彦と近藤芳正のふたり芝居で、2時間近くダレルことがありません。

原作、脚本が三谷幸喜、時局は太平洋戦争になだれこみそうな時代、思想統制がまかりとおり、人の目に触れるあらゆるものが検閲を受けていた時代です。

喜劇舞台作家の近藤芳正(たぶん三谷さん自身のパロディでしょ)は自作を検閲官に厳しくチェックされます。

この検閲官が西村雅彦、彼は笑いの必要性を認めず、最初からこの芝居をつぶしにかかろうとしています。

芝居が展開するのは検閲が行われる取調べ室みたいな部屋のみ。

ふたりの攻防戦がずっと展開する。

でも次第に状況が変わっていき、ふたりには奇妙な友情が芽生えていく・・

冷徹な西村雅彦がいいです。

冷たいかと思えば、怪我をしたカラスを飼ってやったり、もらったジュウシマツのヒナに喜んだりする・・

そして、喜劇作家の近藤芳正はほぼ全編絶叫しているので、汗がすごい。
きっちりスーツを着て蝶ネクタイなので、暑い、暑い。

汗が顔からほとばしり出ます。でも、ポケットから出したハンカチで顔をぬぐうあたりもきちんと芝居になっている点がすごいです。

でもこれって映画版では検閲官を役所さん、喜劇作家を稲垣吾郎君でしょ。
役所さんは大丈夫だろうけど、稲垣君じゃまずいでしょ。

それにこれだけ密閉された部屋でのふたり芝居を何でわざわざ映画化する必要があったのかな?

見た方、いらしたら、ぜひコメントプリーズです