シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

ナターシャ登場のシーン!・・「戦争と平和」

2006-11-12 23:37:12 | Weblog
ソ連時代に国力をかけて製作された424分の「戦争と平和」

劇場で見たのも3時間くらいありました。セルゲイ・ボンダルチェク監督作、リュドミラ・サベリーエワがトルストイ永遠のヒロインといわれるナターシャを演じています。

原作はたぶん小学校高学年、ジュニア版で読みましたが、正直さっぱりわからず・・

前も書いたが、あまりにも重厚な名作をちっこいころに読むのは考えものである。
ブタに真珠ってんですか?

小学生のころ、音楽の教室に歴代の楽聖の肖像画が年表に書いてあってね~単純に思いました「なんで昔の人は髪型がウンコのようなのか?」と。

まあ、かなり装飾っぽくネジネジした髪型のカツラをかぶっていただけなんですが。

価値のわからないものにとっては、ただネジリが入ったウンコにしか見えず・・

この「戦争と平和」は有楽座あたりで見たかね~~

もう長い、長い

物量作戦による戦争シーンはすごくて、スクリーンを前にただ呆然。

でもね、素晴らしいのはヒロイン役のナターシャが登場するシーン。かなり鮮明に印象に残っています。まだ10代前半の彼女が生命力いっぱいでばっと扉を開け、入ってくるシーン。

このナターシャ演じるリュドミラもこのシーンでは実年齢の10代前半、そして後の数年後のシーンを撮るため、彼女の成長を待ったのだそうで、いやはやすごい。

その間、他のシーンを撮っていたんだろうが、少なくとも4~5年は待ったんじゃない?その思い入れはすごい。

この登場シーンで観客全員がナターシャに恋をする。

でもね、人間、ただの出会いがしらの鮮烈な印象で恋したりするのはいかがなもんかね~恋をして一緒に時間を過ごして・・ひょっとしたら知らない方がよかったのかも・・って思えるところも見えたりして。

そんなことがあるからこそ、この「戦争と平和」のナターシャ登場のシーンは永遠に美しいシーンになっているとも言えるのかもしれません