昨日、ひとり暮らしの方たちの会「さくら草の会」の総会が行なわれ、県指定重要無形民俗文化財である「野中人形芝居」を鑑賞しました。
我々が子どもの頃は、村の神社のお祭り余興として人形芝居を見たものですが、最近は機会がめっきり減りました。
先代の吉田栄楽座長が数年前に亡くなりましたが、弟子の倉若さんが座長を引き継ぎ、伝統ある猿倉人形芝居を守っています。
今回の演目は「鬼神のお松」と「鑑鉄和尚の傘踊り」の二題。
「鬼神のお松」は、女山賊のお松が、三百両の大金を持った侍をたぶらかして殺し、七つの顔を持つ鬼神に変わって侍を喰らうという残虐な物語ですが、一人で頭を次々に変える早技が見どころです。
鑑鉄和尚の方は時間がなく見ることができませんでしたが、こちらは鑑鉄和尚の軽妙な傘踊りとユーモラスなセリフが笑いを誘います。
鑑賞した参加者も食い入るように人形芝居に見入っていました。