アメリカで心臓移植手術を受けた羽後町の安藤ひろき(大輝)君が、今日10日午後、大曲駅にこまち号で帰ってきました。
2008年8月に東京女子医大に入院以来1年半ぶりに生まれ故郷の秋田の地を踏んだことになります。
大曲駅にはひろき君の同級生である羽後明成小学校の6年生も横断幕を持って出迎えました。
3時22分に駅のホームに降り立ったひろき君は、大勢の出迎えにちょっと驚いた様子で花束を受け取っていました。
お父さんとお母さん、そしてひろき君は久しぶりの秋田の雪景色を見ながら、少し寒そうに故郷の地を感慨深げに一歩一歩歩いていました。
昨日お父さんから電話をいただき、ぜひひろき君の顔を見たいと思い、大曲まで行ってきました。
駅の待合室で帰郷の記者会見が行われました。
多くのテレビカメラや記者さんのカメラの前でひろき君は緊張気味。
恥ずかしがりやのひろき君に記者から「何を食べたい?」と質問され「おじいちゃんやおばあちゃん、お姉さんと一緒にご飯が食べたい」とお母さんを通じて答えていました。
また、「今度は中学生だね」と呼びかけられると、うれしそうにうなずいていました。
久しぶりに見たひろき君は身長も伸び、体重も増えてとても健康そうでした。
同級生と比べても遜色ないくらいに成長していました。
多くの皆さんから1億8千万円を超える募金が集まり、高度に進んだ医療とドナーからの貴重な臓器の提供という重い事実のもと、貴重な命のリレーができました。
ひろき君にはドナーの方の命の分まで生き続けてほしいと思います。
ひろき君が雪深い下郡(しもこうり)の家に着いた頃、花火が3発大きな音で上がりました。
の皆さんの喜びが爆発したようでした。