F(t)麒麟山Racing 女池支部の記録

社会人になって始めた自転車ロードレースの成長の軌跡と、シクロクロス全日本チャンピオンへの道のりを綴るブログ。

UCI Granfondo World Championships 2017 〜グランフォンド世界選手権〜

2017年08月27日 | 大会
35-39エイジクラス 65km付近 パンクDNF

---
▼機材
フレーム:YONEX CARBONEX tuning by 自転車の駅サガミ
ホイール:SACRA 4G-50-CL
タイヤ:ミシュランパワー 25C 5.5bar
チューブ:ミシュラン ラテックス
チェーン:SACRA SLFチェーン
ヘルメット:protone
ジャージ:valette TTジャージ軽量モデル
ソックス:オンヨネ 腱力ソックス
アイウェア:Rudy FOTONYK tuning by eyecue

▼補給食
レース前
ZENトラ、MAGMA、梅丹ツーラン
レース中
ZEN塩梅水、ワンセコンド×5

▼目標/作戦
・レース序盤から中盤に掛けての10分の前後の登りに耐えて、その後のアップダウンで少人数の逃げへ
・サバイバルな展開になれば上位を狙えるはず
・集団落車は避けたいので、前半は脚を使ってでも集団の前で展開

▼レース
ついにこの時がやってきた。世界選手権への出場。社会人になってから始めた自転車、ヒルクライムをメインに楽しんでいただけだった自分がまさかこんな大きな舞台に立つとは。遠征に際して応援してくれた多くの方々に良い報告をと、意気込みつつ、しっかり楽しんでいこうと、スタート。

ヨーロッパの細い道路を190人のライダーが走るので、なかなか先頭付近に上がれない。ラウンドアバウトや減速用の段差にポール、落車のリスクがあるので早く前に上らなくちゃと焦っているところに、運営バイクが集団を切り裂いて抜いてきたので、すかさずその後ろに付いて一気にプロトンの先頭へ。

ここから一度様子見で中盤に下がったのを除いて、ずっと先頭付近をキープ。引く場面もかなりあったが、息が上がらない程度のペースになるように気をつける。先は長い。

32k地点にある4分程の登り、登りの手前ではやはり位置取り争いでペースが変化するがしっかり先頭で対応。登りは鬼引きするFrance選手の後ろで耐え抜く。短い登りでも十分対応できることを確認した。まだ序盤なので、みんな脚があるのと、集団のバネ効果でそれほど集団は小さくならず。

56k地点のレース最大の登りまでは、丘陵地帯を進む。時折アタックがあるが、集団のまま突き進む。途中にCOM車が集団を切り裂いて前方に上がってきた。後方スタートのクラスの逃げ3人が追い越していく。それはしっかり確認していたがまさかその1人が高岡選手とは気づかず。

登りに向けての位置取り争いがあるが、しっかり前方キープ。登りは300m、13分程で。これを意識した練習をしっかりやってきた。苦しく感じる場面はあったが余裕を持ってクリア。集団は40〜50人程に縮小。しめしめ、これでだいぶ走りやすくなったぞ。

ここからが本当の勝負。丘陵地隊を超えつつ5〜9分の登りが待ち構える。山を下り、その途中にある65k地点の給水所。前走者がボトルを取ろうとして斜走、危ないと警戒した瞬間にその選手が落車し、こっちに倒れてくる。咄嗟にかわして事無きを得た、と思ったらなんか引きずっている感覚。振り返ると後輪パンク…。手を挙げてCOMにアピール、すぐにホイール交換して前を追わなくては!

が、待てども待てどもニュートラルサービスは来ず。後続のカテゴリーの集団がどんどん追い越していく。JAPANの選手に声援を送りつつ時間だけが過ぎていく。世界選手権への挑戦が終わったことに気付くのに、それほど時間は掛からなかった。

とてもとても悔しい結果となってしまったが、これも含めてレース。一方で、集団の先頭で立ち回れたことや登りでもしっかり対応出来たことなど、プラス要素もあった。だから尚更パンクが無ければと何度も考えてしまう。レース後、ゴール会場でボーネン似のベルギー選手から、ナイスレース!!と声を掛けられた。少しは存在感を示せたか。

このレース、ニュートラルサービスが無かったが、スタート前の整列時点で、それを物語るようにチューブや修理材を持っている選手がいる事には気づいていた。下調べが足りなかったのは否めない。今回は修理材では直せないレベルだったけど。

リザルトは残せなかったけど、世界各地の予選を勝ち抜いたライダーと走れるグランフォンド世界選手権に参加でき、自転車を始めて本当に良かったと思った。何より老若男女が楽しめる自転車って本当に素晴らしいと。

日本の片田舎で汗水垂らして自転車に乗ってきたが、アマチュアレベルなら世界との差は意外と大きくない。もっと工夫して頑張れば…可能性は無限大だ。

最後に、今回の遠征に関して、多くの応援を頂き、本当にありがとうございました!!