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ブラジルまたも完敗

2014-07-13 19:39:16 | サッカー
 早朝おこなわれた3位決定戦のブラジル-オランダ戦は、0-3でオランダが勝利した。勝敗はぼくの予想通りで、しかもまたもブラジルは完敗である。予想通りといっても、結果がでてからこのように書くのはフェアーでない。昨日書き込みをしたかったが、裏づけとなる根拠などを示さねばならないので、それには時間が割けなかった。

 ブラジルが準決勝でドイツに歴史的大敗をしたが、攻撃の中心であるネイマールと守りの要であり主将のチアゴ・シウバを欠いたからと解釈されがちだ。たしかにチームの勝利をもたらすのに重要な選手を欠くのは痛手である。しかし選手層の厚いブラジルの場合、2選手を欠くとの理由付けは単純といわざるを得ない。

 チームをめぐる環境としては、毎回優勝の期待をする国であり、今度こそは自国開催で優勝という念願を果たして欲しいという国民的願いは大変なものだ。その期待はうまくいっているときは力になるが、少しでも歯車が狂い掛けると余計なプレッシャーと変わるものだ。しかも開催期間中も大会に異を唱える運動があるので、スタジアム以外の雰囲気は微妙な点もあるだろう。
 優勝候補といわれながらも、チーム力がはたしてそうだったのだろうか。サッカー王国といわれているが、代表選手の23人中ブラジルのクラブは3人で、後はヨーロッパのさまざまなクラブ選手である。この条件で予選が開催国で免除されたため、チームとして公式戦がなく(昨年のコンフェ杯があった)W杯を迎えたのだ。
 個々の能力が高くとも現在の最先端のサッカーチームと戦術を持ったチームとの試合では、絶対的力になりえない。公式戦でチーム力を高めることができなかったことは、小さくない問題ではないだろう。
 予選で1位通過はしたものの、メキシコと引き分けている。決勝トーナメント初戦のチリ戦はPK戦で勝ちあがり、次のコロンビアには2-1で勝ったものの、DFの要であるシウバが2枚のイエローとなってのことだ。イエロー2枚のシウバがデェフェンスで活躍したのだが、かなりのリスクを犯した結果であった。
 主力2選手を欠いてのドイツ戦の1-7は、チームが崩壊したとしか言いようがないぐらい散々な試合だった。このチームで予選といった公式戦をしてチーム作りをしていたら、このような手の施しようもないぐらいの状況にはならなかったのではないだろうか。
 
 オランダ戦でのブラジルは、仮にポゼッションが高いとしても攻撃脅威を与えられなかっただろう。ブラジルは中盤からの攻撃の組み立てが余り見られない。ボール持つ選手がパスを出す選手を探すことが多く、ダイレクトに回ることが欠しい。最先端チーム戦術もつだろうオランダやドイツを相手に戦えないのは自明である。


 とにかく明日の決勝について予想しておこう。明日はドイツが勝つだろう。選手同士が常に連動しており20メートルを超える長いダイレクトパスが通る。攻守がコンパクトして、その切り替えが多くの選手が連動して早くできている。このスピードに乗ってチームとして展開するサッカーは、現在の最先端のサッカー戦術を持ったチームといってよいのではないか。
 ついでにGKノイアーは、戦況を読みフィルドまで出て行ってDFのようなプレーをしている。これはフィルドプレーの技術が高いこととクリアな頭脳と勇気が必要である。
 このようなドイツはこれからのサッカーの方向性を暗示しているのではないか、とぼくは見ている。
 明日の決勝は、メッシを中心としたアルゼンチンの攻撃の分析をして対策は立てた上で、それを脅威と感じない試合展開をするだろう。その辺を踏まえてドイツがどのような戦いをするかが、見どころである。
 またドイツは準決勝の負担が少ないし中4日なので、コンデションがよいことも付け加えておこう。

予想ついでに得点は2-1。先取点が重要だがアルゼンチンが先取点を取ってもドイツは逆転できる。ドイツが先取点取ったら、3-0ぐらいになるかもしれない。



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