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力強いオランダでの平山相太

2005-12-03 08:29:55 | サッカー
 筑波大を休学してエールデビジョン(オランダのサッカーリーグの名称)のヘラクレス(現在18チーム中13位)でプレーしている、平山相太(オリンピック代表)の試合を見た。かねがねチャンスをうかがっていたが、なにぶんにも早朝であり、しかもスタメンに定着しているわけではないので、それらのリスクをおかしてまでもという思いで、ためらっていた。
 4:30(現地20:30)すぎから平山のヘラクレスのホーム(アルメル)で、ローダとの試合が開始された。平山は、やはり先発ではなかった。
 ピッチの芝はグリーンであるが、除雪されたものが周囲によけられていた。ベンチのリザーブやスタッフが帽子をかぶってダウンジャケット着ており、観客の服装からしても気温は、0℃前後あるいはマイナスかもしれないと想像してみたのだ。ドイツやスコットランドはもっと寒いだろうし、ヨーロッパは、相当な寒さの中でおこなわれているのである。
 エールデビジョンは、PSV、フェーノールト(小野が所属)、アヤックスが3強で、それ以外のチームはレベルが落ちるといわれている。ただし今シーズンは、名門アヤックスが目下8位という異変が起きている。ヘラクレスは、13位に位置していることからしても、3強には歯が立たないぐらいのチーム力といったところである。
 エールデビジョンをヨーロッパ各国とのレベルと比較すると、イタリア(柳沢)、スペイン(大久保)、ドイツ(高原)、イングランド(中田英、稲本)、フランス(松井、中田浩)の次ぐらいと思われる。ちなみにこれらの国では、日本選手がすべてプレーしている。中村のいるスコットランドやポルトガルなどのリーグは、これらよりはレベルが落ちるであろう。ただしオランダのサッーカーは、養成システムやサッカーの戦術など世界のサッカーをリードするぐらい、水準は高い。
 試合の印象は、ボディコンタクトがきつく運動量が豊富である。ボールコントロール等の技術と組織的戦術は、Jリーグの方が高いように見た。プレースタイルが違うので単純に比べられないが、Jリーグの中位以上のチームは、エーデルビジョンでやっていけそうに思えた。
 ヨーロッパ全体にいえることであるが、チームに外国人の占める割合は高い。オランダも、ごたぶんにもれず外国人選手が半数以上のチームが多い。オランダ人のナショナルチームクラスの選手は、自国よりレベルの高い国でプレーをしている。
 ヘラクレスは前半に得点を許したが、ローダが12位のチームであることとホームでもあり、負けられない試合だった。
 64分に平山が投入された。そこから膠着していた試合が、ヘラクレスのリズムになって、よい攻撃が続いた。平山が83分にゴールに押し込んで得点と思われたが、ハンドの判定でまぼろしとなって、試合は終了した。
 平山はボールコントロールの技術が高く、ボールが集まるしパスを出すし、チームの雰囲気を変えるぐらいの活躍をしていた。しかもボディコンタクトや精神的強さもあり、よくやっていた。スタメンになるのは、時間の問題ではないかと思った。ただし外国人なのでとにかく結果を出さなければならないだろう。
 また競技場に日の丸の旗がいくつかあったので、サポータが平山への期待感を持つまでになっていると思われた。

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