絵本と児童文学

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現代美術展に触発されて

2006-10-16 16:48:14 | 子どもからの発見
■ 現代美術を見て

 海は時々図書館にいって、絵本と紙芝居を借りる。こころなしか家にある絵本より読んでほしい旨訴えるようだ。きのう図書館に行ってその帰りに、現代美術の立体作品を通り過ぎるように見た。
 家に帰ってから、がぜん空き箱を接着させたりしてなにやら作り出した。しばらく空き箱で作ることはしていなかったのに。そのうちアルミホイルを求め、それでなにやらいくつかの形を作り、新聞紙に並べた。そして「カメレオン 2006 かい」と書いた。
 美術展を立ち止まって見るほどではなかったのに、海は触発されて制作に取り組んだのである。気がつかないようでありながら、結構見ているものだと感心したのだった。

■ 足の下をもぐってバスを降りた

 図書館からはバスに乗って帰った。始発ですいていたので、海は窓側に座った。その隣の通路側に、中1ぐらいの男の子が座った。降りる段になって、海は通路側の人に言葉をかけられず、どうするかと思ったら、男の子の足の下をもぐったのだった。障害物から脱出するかのように。
 男の子は気を気かせて立つこともなく、もぐる子どもをそのままにした。5歳の海にしては、言葉をかけられず必死の思いだったのだろうが、それに対して男の子はモノのようであったのだ。
 現代の子どもの人間との関係性の一端を見た思いがして、いったいどうなっているのだとうと、考えさせられているのだ。